トイレットペーパー使い終わったら次の人のこと考えて新しいのつけとけよ!って強く思う。2
伊勢の山への旅は結局、娘たちと行く流れになった。
姉が名古屋に住んでいたので泊まらせてもらった。
翌日一緒に行く事になり、
義理の兄も少ない休みを削って付き合ってくれた。
甥っ子姪っ子も一緒だった。
伊勢の山の麓の山の駅では、
近くに起きた台風の影響で山の木々は倒され、通れないと言うお話を聞いた。
そうかぁ、
諦めそうになった時、店員さんがまるでRPGか、
計算された映画のストーリーの台詞のような言葉で山の登り方、
目的地への行き方を教えてくれた。
「本当は行けないけど実は自分、山の手入れをしたり整理をしていて、
歩いていけば登れたりします。
ただ2時間で戻ってきてください。
車は○○へ停めて下さい。」
一瞬時が止まったような、周りを見回したら誰か脚本家がいるような、
ああ、呼ばれてるってこう言う事なんだな。って事を理解した。
どうしてもあの山の石に、
神様みたいな神聖なあの石にお会いしなければならない気がして、
必死で山を登ったが、
山の駅で店員さんがおっしゃったように、
道は台風で倒された木々で塞がれていて、
小さな子もいるし、
諦めようとした。
途中で意識をその石の神様に繋げて
行けない事をコンタクトすると、
頂上にいる神様は、
「それならこの石を持って行きなさい。必ずまた来なさい。」
と言って許してくれた。
いただいた赤い石はもちろん形として目に見える物ではない。
心の目で見れる者だけに分かる神々しい宝石だ。
私にはその意味はわからなくても、価値は分かった。
私なんかにまでお裾分けしてくれた、
それだけで有り難さでいっぱいだったのに、
義理の兄がリードして違う道からその場所まで連れてってくれた。
周りのみんなはスイスイ進んでいたが、
私は神様を守ろうとする森の木々のざわめきに目眩がして苦しかった。
山を登りながら今のパートナーが悪になる姿を見て苦しかったが、
頂上に上がる少し手前で木々はシーンと静まり返った。
まるで、ジブリのような世界。
自分たちが守っている大切な神様にお会いしても良いと認めてくれたのだ。
そこから少し登った頂上に、イメージ通りの石の神様がいらっしゃり、
私は上の方に教えていただく通り、
膝をついて両手をついてご挨拶をした。
さらに少し後ろに、核となるエネルギーの本体の石があり、
自然と涙が溢れて止まらなくなった。
今考えると星空diveと同じような、
死後の世界はこんな感じに穏やかなのだろうと思うような、
なんとも言えない安心感と達成感があった。
石の神様は、
「この状況で良くここまで来たね。ご苦労様。」と労ってくれた。
「あなたは子どもたちのために生きなさい。」
メッセージも下さり、私は深々と頭を下げた。
自分の娘だけではなく沢山の子どもたちだと言うことを見せてくださった。
更に白に銀をまとう赤目の龍が来て、
ああさっき下の方で諦めそうになった時にいただいた赤い石は龍のことだったのかと思った。
そして龍は近くの大きな池の下に町があった事や、
自らがそこから来たことを教えてくれながら西の空に飛んで行き、
…何かが繋がった。
そう思った。
恐らく今回の脚本は石の神様だ。
石の神様が成し遂げたかった事、
龍を西へ行かせる誰かを探して、たまたま私がヒットしたのだ。
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