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そうだ、薬草湯にしよう!

こどもの日が近づくとスーパーやデバ地下でもお風呂用の菖蒲が売られています。菖蒲のさわやかな香りで邪気を払うと言われていますが、血行促進やリラックス効果など体に嬉しい効能もあるんです。
季節の薬草を使った薬草湯を調べてみると一年中何かしらはあるようなので、季節を感じる楽しみの一つとして試してみるのはいかがでしょうか。

季節の薬草湯(1~3月)

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1月は「松湯」
松は不老長寿の象徴として縁起が良いとされていますが、松湯には保温作用があり、冷えからくる体のこりや疲労回復などの効能があるようです。

2月は「大根湯」
大根は一年中出回っていますが、やはり冬が一番美味しいですよね。食べるだけでなく薬草湯にもなるんだと今回調べて知りました。大根には保温、保湿という嬉しい効能もあるようです。

3月は「蓬湯」
蓬は日本だけでなく、西洋でも古くから親しまれているハーブです。血行促進、肩こりや神経痛、肌荒れにも効果があるそうです。

季節の薬草湯(4~6月)

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4月は「桜湯」
桜の花や葉は和菓子に使いますが、薬草湯には樹皮を使います。漢方で「桜皮」は咳止めに利用されるそうで、桜湯の湯気は喉にも良いそうです。また美肌効果もあるそうです。

5月は「菖蒲湯」
冒頭にも記載しましたが、血行促進や鎮静効果があるそうです。イラストでは花菖蒲を描いていますが、花菖蒲とお風呂に入れる葉菖蒲は別物だそうです。花菖蒲はアヤメ科で、葉菖蒲はサトイモ科とのこと。似て非なるものなんですね。

6月は「どくだみ湯」
どくだみには、汗疹や湿疹などの肌トラブルに効果があるそうです。6月といえば梅雨の季節。気温や湿度が高くなる時期にぴったりですね。

季節の薬草湯(7~9月)

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7月は「桃湯」
桃湯は果実ではなく桃葉を使います。私はこどものころから肌が弱く、毎年汗荒れに悩まされており、桃の葉にはお世話になっています。日焼け後のケアとしても桃の葉はお勧めです。

8月は「薄荷湯」
薄荷は清涼感があるのに体を温める効果もあるので、冷房を使う時期にぴったりな薬草湯です。薄荷はミントの品種の一つです。葉から油を採ると、運ぶ時に荷が少なくて済むことから「薄荷」という名前がついたとか。

9月は「菊湯」
菊には新陳代謝を活発にしたり、保温の効果があるようなので、夏の疲れが出やすい秋口に良さそうです。食用菊の酢の物や菊花茶は好きですが、お風呂に菊を入れたことはなかったので、今年の秋は試してみようと思います。

季節の薬草湯(10~12月)

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10月は「生姜湯」
生姜は体を温める効果があるので、冷え性や肩こりの方にお勧めです。生姜の香りが好きな方は、すりおろした生姜をお湯に入れても良いと思います。

11月は「蜜柑湯」
蜜柑の皮は漢方では「陳皮(ちんぴ)」として風邪症状に処方されます。蜜柑を食べた後に皮は捨てずに、陰干しをしてお湯に入れると保温効果もあり、香りにはリラックス効果もあります。

12月は「柚子湯」
冬至に柚子湯に入る習慣は江戸時代からのようですが、香りも良く体も温まるので、冬至に限らず柚子湯にしてしまいますね。

まとめ

薬草は布袋などに入れてお湯に浮かべて入ります。肌の弱い方は薬草であっても肌に合わない場合もあるので十分に注意をしてくださいね。
また薬草を準備するのはハードルが高い場合もあるので、市販の入浴剤で手軽に楽しむのも良いと思います。

今回は季節の薬草湯を調べてみましたが、温泉の歴史も面白そうだなと思いました。かの聖徳太子も温泉に来浴したとか。

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