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医師診察は早くて半年後ということで、心理士さんと四男が面談をしてみることになりました。

■ひらがなが読めず…
心理士さんがホワイトボードを使って、四男に面談の流れを説明しました。

1.あいさつ
2.クイズ
3. おえかき
4.あそぶ

こんな風に書いてありました。
「読んでみましょう」と言われて、早々と四男は固まりました。

なぜなら、四男はひらがながまだ読めないからです。
ここ最近、数字に興味を持ち始めて、1~10まで数えられるようになり、読めるようになったところでした。

『数字はわかるのですが、ひらがなはまだなんです…』と、わたしがお伝えすると、心理士さんが代わりに読んでくださいました。
しかし、「わからない」という場面に早々と遭遇した彼は、既に顔が引きつっていました。

それでも何とか気持ちを立て直して、面談を継続することができたのですが、質問の回答にズレがあることが時々見受けられることもあり、わたしも「アレ??」とドキドキしてしまいました。

例えば、「怒っている顔ってどれ?」って聞かれて、悲しそうな顔のカードを選んだり、ショート物語を聞いて質問に答える問題では、相手の気持ちを答える場面で首をかしげていたり…
ひらがなが読めないというところで動揺している?と思いつつ、「車はどれ?」という質問にはさっさと該当するカードを選ぶなど、そういうクイズはあっという間にこなすのでした。

■話に割り込む
四男との面談が終わった後は、四男との面談から感じたことを心理士さんがお話してくださいました。私が感じていた部分はもちろんご指摘があり、抽象的な部分(見えない部分)が少し苦手なのかもしれないねとのこと。

家庭での様子もお伝えしている最中に、同じ部屋で遊んで待っていた四男は暇を持て余して(15分くらい経過していたと思います)、私たちのところに来ました。

先ほど使っていた面談の流れが書いてあったホワイトボードを持ってきて、「1)と2)で3でしょ?3と3)で6になるの。6に4)を足すと10になるんだよ!すごいよね!発見だよ。」って心理士さんに話しかけてきました。
その顔は本当にすごい発見をした!教えてあげたい!という気持ちに満ちており、そんなあどけなさに私たちも大笑いはしたものの、話に割り込むという行動に、心理士さんは妙に納得した顔をしていました。つい数分前に家庭で気になることの1つとしてお伝えしていたことだったからです。

「すごい発見だね。今お母さんとお話しているから、お絵描きをするか使っていたおもちゃで遊ぶかして、待っててほしいの」と心理士さんに言われても、数字の話を続けて話そうとする四男。

『最近覚え始めた数字だから、嬉しいんだよね。教えてあげたくなるんだよね。』と声かけをしつつ、内心ハラハラしている私。心理士さんの前で、そのような声かけをしたけれど、どんな母だと思われているのかな…ということまで頭をよぎっていました。

最後に『6歳ってひらがな読めるんですか?』と聞いてみたところ、「4・5歳でひらがなの存在に気づいて、6歳くらいになると読めるようになるお子さんが大半です」との回答。長男は6歳でひらがなを書いていましたが、きこえない両親に伝える術としてひらがなには早い段階で興味を示していた(必要に迫られていたともいう)という認識、次男三男はASDとの診断がすでにあり、6歳でひらがなは読めていなかったのです。そのため、6歳の基準を把握していなくて、4人の母でありながらも現状に正直びっくりしました。

医師診察の時にまた再開することをお約束して、帰路についたものの、「ああぁ…四男も特性アリってことだよね」と、覚悟はしていたもののため息をついてしまいそうになったのでした。

受け入れられないということではなく、フォローが必要な子がまた1人増えていくという何とも言えない複雑さ。ここまで来てしまったことに、のんびりしすぎたのだろうかとまた思い始めてしまうのでした。

でも、本人自身に大きな困り感が見られないこと、周りの大人も対応に非常に困っているわけでもないことで、ここまで来てしまったのだと言い聞かせましたが、判断材料がない分、これからどうしようかと悩みに悩んでしまうのです。


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