無題〜19歳の私による私のための小説〜
彼女は凡人ではなかった。決して凡人ではなかった。いつも人とは少し違う視点から物事を捉えていた。そのことが彼女を苦しめていたということは、言うまでもないことである。しかし同時に彼女は満足であった。それがただ唯一彼女が彼女である理由だったからだ。才能でも努力からでも得られない、彼女だけの価値観。私はそれを愛したい。例え彼女が苦しんでいようとも。
今日が過去になる明日。だから彼女は今日を、昨日を忘れたくはないと言う。しかし彼女は今日を見つめることができない。しかし、今この瞬間を見つ