マイクロアグレッションとは|差別にあたる言動と対処法
マイクロアグレッション(Maikuro aguresshon)とは、何気ない言動でジェンダーや一般論を押し付けることです。マイクロアグレッションは、マイノリティにとって社会からの拒絶されているように感じ、不快感や絶望感に繋がります。
今回は、マイクロアグレッションの視点を通して、マイノリティが感じる差別や疎外感についてご紹介します。
マイクロアグレッションとは、悪気のない差別
マイクロアグレッションは、本人にその気がなくても刷り込まれたジェンダーや一般論の思い込みによって起きる差別です。
これまでの教育や環境により、ジェンダーや一般論の押し付けが刷り込まれていることは仕方のないこと。しかし、時代はどんどんアップデートされているので、『今日の常識』が『明日の非常識』になることも意識していかなければなりません。
職場・学校で行われるマイクロアグレッション
職場、学校ではコミュニケーションを取るために少しプライベートに立ち入った話をすることがありますよね。
●「(異性愛前提で)どんな男/女がタイプ?」
●「(異性愛前提で)彼氏/彼女いるの?」
●「結婚はしないの?」
●「育児/介護休暇?奥さんは?」
●「女子力/男気あるね!」
●性別記入欄に『男・女』枠しか作らない
●『女性・男性としての意見』を求める
●トイレが男性用・女性用しかない
これらはジェンダーや一般論を前提に起きているのでマイクロアグレッションに当たる可能性があります。
また、職場に関しては、プライベートに立ち入った雑談はセクシャルハラスメントにあたる可能性があります。
マイクロアグレッションはなくさなければならない
マイクロアグレッションは、マイノリティにとって、社会や生きることに対して絶望を与えます。小さな差別は、積み重なると人の死にもつながる可能性もあるのです。
職場や家庭で居場所がなかったら、それは辛い状況ですよね。もっと大きな、社会に居場所がないと感じたら…。
だから、マイクロアグレッションはなくさなければならないのです。
古い『当たり前』を押し付けないことが大切
現在には、人の数だけ、ジェンダーやセクシャルの考えがあります。
●ジェンダーは男/女とは限らない
→中性/両性/無性/その他もある
●結婚だけが家族のかたちではない
→事実婚や内縁関係、その他も家族である
社会には、好きな人が同性である人もいれば恋愛感情のない人もいます。
それだけでなく、性別変更をした人、性愛感情がない人、恋愛感情も性愛感情もない人など…すべてを性別や性愛のカテゴリに当てはめきれないくらい多様な人がいるのです。また、その多様性は特別なことでもなければ、意思表明をしていないだけで少数であるとも限らないのです。
『当たり前』とされてきた価値観は『もう古い』と捨て去ってしまった方がいいてましょう。
もし見かけたら小さく訂正して…!
もしも日常会話でマイクロアグレッションを見聞きしたら、ぜひ小さく訂正してみてください。
それを聞いた人が、「今の時代、こう言い換えなきゃだめだよな」と気づきを得ることができるかもしれません。また、あなたの言動で心が救われる人もいるかもしれません。
「あの会社の女社長がさ…」
→「代表の〇〇さんですね。」
「彼女とかいないの?」
→「パートナーはいますか?」
といった感じで、少しずつ何度も訂正しながら徐々に変えていけたら素敵ですよね。
LGBTQやマイノリティに関連する問題は、当事者でなくとも変えていくことができます。
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