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【看護師→企業転職】転職後に「すぐやめる人」の特徴と対策

企業転職や求人を調べながら、こんなこと思っていませんか?

『夜勤は絶対にイヤ!』
『土日祝休みで、キレイなオフィス』
『できれば看護師の知識や経験も活かせたらいいなぁ・・・』

企業にあこがれる人は多いです。
ですが・・・実は、転職後「6ヶ月以内」に看護師に戻ってしまう人も少なくありません。

✔ 企業転職したあと上手くやっていけるか心配
✔ 看護師出身者が転職後に感じたギャップや退職理由を知りたい
✔ 事例を知った上で対策したい。後悔したくない
✔次の職場では腰をすえて長く働きたい

この記事では、これまで500名以上の転職希望者・100社以上の採用担当者からお話を伺ってきた私が、実話をもとにリアルな情報をお届けします。


【ケース❶ 】 医療・看護の知識や経験、思ったよりいかせない

『看護師の知識や経験をいかして転職したい』

今こう考えている人は、絶対にチェックしてください↓↓

看護師経験者が歓迎される転職先の候補として、治験業界(CRA・CRC)や製薬系、医療機器メーカーがあります。

ただし、実際に転職した人は・・・

【Aさん】 え?3%しか活かせていないと思う。活かせないですね。
【Bさん】 いやー・・・10%じゃない?多少は活かしてる。
【Cさん】 う~ん、私は15%くらいかな?循環器領域のプロジェクトだと、病棟時代の知識が活かせることもあるし。

同じ職種でも、人によって「感じ方」が大きく違います。

そして、転職前に期待していた『◯%くらい活かせるのかな?』という予想とイメージギャップが大きいと『思っていたのと違う』と、短い期間での退職につながることも多いです。

あなたは、看護師の知識や経験の「どんな要素」が「どのように」発揮できたら
『それなりに活かせている』
『とても活かせている』
と思えそうですか?

「活かす」働き方とは、そもそもどのようなイメージでしょうか??

自分のなかの判断要素や判断基準がさだまっていないと、求人票を見たり面接で説明をうけたりしても「活かせそうかどうか」が判断できないまま、入社後に『なんか違うかも…』となりやすいです。

【ケース❷】 医療行為のスキルがあるのに、患者さんを助けられない立場のもどかしさ

これも『看護師の知識や経験をいかして転職したい』と考えて、医療機器メーカーに転職したケースです。

Dさんは、在宅用の人工呼吸器を扱う会社に転職しました。
仕事内容は、すでに使用中のユーザーさんのご自宅を定期的に訪問して(ご家族などに)使用状況をヒアリングしながら、ベッドサイドに設置された機械に不具合がないか?を確認することでした。

ある日、訪問先に到着すると、人工呼吸器のアラームが点滅していました。Dさんは『すぐに吸引が必要だ』と感じましたが「人工呼吸器の会社の人」という立場のため、吸引=医療行為は許可されておらずできません。

目の前で苦しむ患者さんがいる・吸引の知識やスキルがあるにも関わらず、すぐに手助けできない立場についてDさんはもどかしく思いました。

そして、そのような場面を何度か目にするうちに

『やっぱり私は看護がしたい。好きだったのかも・・・』

と悩むようになり、最終的には病棟にもどる決断をしました。

どんなに看護の知識や経験が活かせる職場でも「看護師」ではないため、まかされる役割や立場は確実に変わります。

このケースはあくまで一例ですが、看護師としての知識や経験があるからこその「もどかしさや苦悩」を味わう可能性があります。

あなたは、こうした場面で『今の立場は○○だし』と切りかえられるタイプですか?

もちろん、仕事内容について正しく情報収集をすること、キラキラしている面だけではなく複数の切り口から理解を深めることも重要です。

【ケース❸】 「夜勤なし」「土日祝休み」がかなってもモヤモヤする

『夜勤やめたい・・・』
『カレンダー通りの休みがいいな』

私も看護師として働いている時に毎日思っていました。
ですが、この要素が叶ったにも関わらず退職するケースもあります。

Eさんは、手術器具を扱う会社の事務職に転職しました。最初に任された仕事内容は、商品の在庫管理でした。商品の在庫をかぞえて使用数と照合し、足りない数を工場へメールします。
最初は、夜勤がなく土日祝休みで定時帰りできることに毎日ウキウキでした。

ですが、入社後1ヶ月がすぎる頃になると・・・

『これ私じゃなくても良いのでは?』
『なんか役に立ててる実感がない。つまらないなー』
『関わる人も2~3人だけ。病院だと毎日新しい入院患者さんもいて、忙しかったけど充実してたなぁ』

と、モヤモヤを感じるようになりました。
しだいにパソコン作業など業務の種類は増えていきましたが、モヤモヤに含まれる物足りなさやつまらない感覚は変わらず。

結果的に「やっぱり人の役に立てる実感がほしいので・・・」と、看護師としてクリニックに転職しました。

Eさんは『私にとって「人の役に立つ」ってなんだろう?』と考えるうちに

・メールや電話ではなく対面でコミュニケーションできること
・初対面の人と日々出会えること(新しい入院患者など)
・採血など専門的な医療行為ができること

これらの要素を満たした上で、関わった相手から「ありがとう」と言われる時に『人の役に立てている』と自分の中での充足感が強くなると気づいたそうです。
また『土日出勤や残業が、多少あるのは仕方ないか』と妥協できたそうです。

あなたは、転職する上でどんなことを大切にしたいですか?

看護師以外の職種に転職するなら「未経験」扱いになるため、今回の転職で叶えられる要素は1~2個が限界。
だからこそ、まずはいろいろな希望・理想をひととおり考えた上で、優先順位・本当に譲れない要素を検討することが大切です。

【対策】 「やっぱり看護師もどりたいかも…」と思わないために

こうした転職後の『なんか違う・・・』をふせぐには、転職を考えはじめた瞬間から対策❶❷❸が大切です。

~対策❶~ 「夜勤がイヤ」=「楽したい」と思われるので、根拠をハッキリさせるべし

「夜勤がイヤだから企業で働きたい!」これを転職理由で答えると、ほぼ99%落ちます。

なぜなら、このままだと「潮干狩り」くらい浅いから。

『夜勤がイヤ』は私も毎日思っていましたし、体力的にキツイのは誰が聞いても間違いないです。
とはいえ・・・

・夜勤さえなければ、終電まで働いていいの?
・夜勤さえなければ、毎日電話をかけて断られつづける仕事でも大丈夫?
・夜勤さえなければ、上司や先輩から怒鳴られつづける職場でも問題ない?

きっと、答えは「No!」の人がほとんどのはず。

『夜勤がイヤ』の奥底には、実は人それぞれの理由・思い・願いがあります。
たとえば・・・

・夜勤は他の看護師もできる➔「私」じゃなきゃできない仕事がしたい
・家族とすごす時間を大事にしたい。本当は◯時には帰宅したい
・もっと自由に言いたいことを言って、チームではなく自分で考えながら進めたい

『イヤ』の理由って、人それぞれ深いところではバラバラなのがリアルです。

『働きやすいふつうのオフィスワークがいいな・・・』も同じ。
このままだと「潮干狩り」の浅さです。

・働きやすいって?
・ふつうって?

「働きやすい」「ふつう」の基準や含まれる要素も人それぞれ。
だからこそ、あなた自身にとっての「働きやすい」「ふつう」を認識して言語化できないと

『オフィスワークに憧れて、なんとなく応募した人ですね』

と判断されてしまって、落ちます。

企業が求めてるのは「潮干狩り」ではなく「グレートバリアリーフ」くらい深い、あなたが自分と向き合って出した答えです。

「実際に叶うかどうか?」は一旦気にせずに、準備段階では最低でも「3つ」はこういった基準をはっきりさせた方がいいです。

ただし、1人でここまで分解して掘り下げるのは、日常的に考えていないと正直むずかしいですし、自分の考え方のクセがでて思考が偏りがちです。
本気で企業転職を成功させたいなら、プロに相談をオススメします!

看護師・一般企業どちらも実際に経験している人が1番オススメ!!

~対策❷~ 希望する仕事の特徴や看護師との共通点・違いを知るべし

「なんとなく求人票をみる」だけで満足していたらキケンです。
看護師転職では問題ないですが、企業転職では通用しません。

・社内や社外で関わる人の特徴は?
・1日のスケジュール、1ヶ月や1年のうちで忙しい時期は?
・希望する職種と看護師との共通する要素は?
・自分にとって「やりがい」や「苦労」しそうのは、どのあたり?
・その仕事をずっと続けると5-10年後はどうなる?将来性は?

など、いろいろな切り口から理解を深めてイメージしてみて!

~対策❸~ 「あなたを採用するか判断する人」にもわかるように言語化するべし

企業転職が初めてのあなたは「未経験者」です。
企業は、特に未経験者を採用するとき「うちの社風や考え方と合いそうか?」といった【人柄や内面】をとても重視しています。

つまりこういうことです。

病棟のシフト表を眺めながら、夜勤のメンバーを見て

『うわ、最悪…』

って思ったり

『今日は最高のメンバーだ!』

って思ったりしますが、

その「最高のメンバー」になりそうな人か?が、面接官にとっての大きな評価基準になっているイメージを持つといいです。

だからこそ。
初対面でその要素をどこまで感じ取ってもらえるか?
より正確に感じ取ってもらうためにも【人柄や内面】をしっかり言語化できるよう準備しておく必要があるのです。

『夜勤つらいし、転職したいな・・・』
『とりあえず求人探してみようかな・・・』

そんな気持ちで、たまたま見つけた・紹介された求人に
「なんとなく」応募したら内定した。

『企業ならどこでも一緒かな・・・って。調べてもよく分からなかったし。』
『病棟をやめたい気持ちが、当時はとにかく強すぎて・・・』

そんな人ほど、入社後にギャップやモヤモヤを感じやすい傾向です。

『私は、次の就職先では長期的に働きたい!』

『私は、失敗したくない。後悔もしたくない!』

そう思うなら、この3つの対策は必ずチェックです!
ぜひ後悔しない転職活動にしましょう!!


とはいえ・・・
『❷や❸が不安。準備方法もよく分からない』
そんな方はコチラもチェック。準備ポイントをくわしく解説しています↓↓

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