サンガスタ杮落しの事を一年越しで書いてみる。

(この試合の二日後に書いたものに加筆した文章なので、この後に起こるコロナ情勢等のことはあまり反映されていない内容となる部分を含みます。御了承ください。)



前日は富士ゼロックススーパーカップ観戦のため埼スタにいました。

始発の新幹線で東京へ向かい、前座試合とFXSCを連続観戦。 そこから、新幹線予約の際に頂いたスカイツリー入場クーポンを使いたくて墨田区まで移動するという詰め込みすぎスケジュール。

疲労困憊(自業自得)の身体に鞭を打ち、当日最終の新幹線で帰阪し、写真整理をしてカメラのメンテナンスと約4時間の仮眠。 
友人と車での移動の予定だった為なかなかハードなスケジュールに。

ルートは確か能勢町方面から山越えをしたような記憶。 運転を任せっきりにしてしまった為ちゃんと覚えてはいないのですが、氷点下以下に下がった気温に加え、
降雪のため山道がかなり神経を使っていたはず。
峠のカーブでは時差式の一方通行もあってやく3時間の道のり。
亀岡市へ入り、雪は本格化。 
梅田あたりからの始発組より一足早く着こうという算段だったのですが、その計画はぎりぎり達成。
スタ周辺には既に、MIYAKO UNISONかな?の方々が列整理のための整理券を配りながらこの後の流れを来場した方々に丁寧に周知していました。


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風光明媚な山間にそびえるコンパクトなスタジアム 

 あたりをぐるりと見渡せば、すぐ横に雪化粧を施した愛宕山、流れる大關川には渡し船が行き交う。 
西京極と比べるとテイストががらりと変わった印象。
川岸へは徒歩で五分ほどで行けるので、時間を持て余した際はぜひ行ってみてください。


さらにその川へ向かう道中、道一本挟んだスタジアムの向かい、朽ちた亀岡商工会館がなんともいえない廃墟感、いい雰囲気を醸し出しています。 

   
会場前のトラブル 問題点

 大自然の新鮮な空気を吸って心機一転、スタへ戻り並びに備えます。
そこで先導をしてくださるサポ有志達と警備側がなにやら不穏な空気。
会場前並びの手順を巡って口論になっています。 サポーター有志と警備委託側で認識の齟齬がある模様。

そもそも並びは会場に到着した人から順次繋げていきたい警備側と、それに先立ち整理券を配布していたサポ側。
その整理券の存在を無視して並びを作ろうとする警備に対する反発だったようです。  整理券を持っていた人達から怒号。
サポ側は「クラブ運営から許可はとっている」として警備と対立。 それぞれの組織で伝達がうまくいってなかったようです。
しょっぱなからこれだと実際リーグが始まってからの運用は大丈夫かと少し不安になります。

それでもなお現場側の統率者は腑に落ちないようで、不満たらたらだった御様子ですが、
施設内にはほかのスポーツ施設や飲食店、さらにはNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の歴史資料館もあるので、
会場体制が整うまでは整理券で人壁を作らせない というのは個人的にすごく合理的なやり方だと思うのですが。 

もうひとつ気分がよろしくなかったのは、並びの列が形成されてすこしづつ落ち着きを取り戻し始めた直後、列の中で隠れてたばこを吸う年配のセレッソサポーターがいたこと。

いわば新スタお披露目の舞台に招待された側、セレッソとしてのモラルやサンガスタ関係者含め各方面への印象としては最悪です。
といえど、喫煙所がないのも確かに配慮不足。 今後喫煙所が拡充されることを願います。
猛烈な吹雪となったなか、なんとか開場。 今回はホームアウェーの区別無しの列形成だったにしては、なかなかスムーズな人捌きだったように思います。
朝イチの出発だったおかげで、無事に狙い通りのバクスタ最前列を確保しひと安心。 

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衝撃 坂元

キックオフまで食事や散策等ひとときの休息を挟み、ピッチではセレモニーの一環として 夜の本気ダンス がライブを行っています。

音楽をたのしみながらスタンド内を少し散策。 二階スタンドからの眺めを見に行きます。
そこからの角度だと本当にパナスタによく似ている。 非常に見やすい。 前面屋根ながらも角度の問題なのか、非常に空抜けが良い印象で開放的。
ナイターだとどんな雰囲気になるのかも興味がわきます。

そしてそうこうしているうちにキックオフ時間に。

セレッソはGKにアンジュンス、控えには茂木。 キムジンヒョンもまだまだ安泰とはいえ、いよいよ次世代のGKを見据えるフェーズに入りつつあるので
両人とも気合が入っていると思います。

試合が始まります。 また雪が舞う中、専用スタジアムで躍動するサンガゴール裏 こんな光景が見られる日が来るとは。感動します。

この日の衝撃は、セレッソ大阪としての実戦デビューとなった坂元達裕。 衝撃というよりは、じわじわ90分を通して凄みを味わった っていう表現のほうが正しいかもしれません。 
先制点となったこのインに巻くクロス。ボールにキレがありました。
じわじわ来た という理由が試合を通したスプリントの質。 時間を追うごとに強く早くなっていくんです。
友人としきりに言っていたのが、ペース配分計算してオンオフ使い分けてるね という感想。


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今年のリーグ戦、これは要注目かもしれません。



そして本日の主役、京都サンガ。
實吉政権となっての新スタイル その中心になるのはバイスだと思います。 
強烈なキャプテンシーとフィジカルコンタクト。 そしてそれに相反するほどの美しいフィード。 ここがしっかりしていればチームとして大崩れすることはないと思います。

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仙頭、小屋松、一美がいなくなり、あの三人の連動性から生まれた数々の崩しのバリエーションがなくなる分ビルドの基盤を手に入れたんだな と少し安心します。

そして前線には「重戦車」ピーターウタカ。 さらに高さのある野田隆之介 そしてかつてのアジアカップ制覇の立役者 李忠成。 役者はそろっています。

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内容面は割愛して、結果は2-3。ホーム初戦を勝ちで飾れなかったものの、京都サンガはこうやって2020を戦います みたいな意思表明はしっかり見せられたと感じますし、
J1上位候補相手にここまでやれたら十分すぎるほどです。  新シーズンの開幕がこれでより待ちきれなくなった!と感じた方は多いのではないかと思います。


スタの感想

試合後に改めてスタの環境を考えます。 ピッチまでの近さ、出口の多さ、通路の広さに階段の高さ どこにも不満点はなく 本当に上質なスタジアムだと感じます。
席の前後間隔も狭くなく、なにより傾斜角がいい。 スタジアムの反対側にまで広がりを感じる見易さで、よほどの風でもなければ雨の心配もほぼいらない。

強いて不安面をあげるならやはりアクセス。 駅も決して広いわけではないので、後に行われる予定の日本代表壮行試合はひとつ試金石かもしれません。

ちなみに我々は一つ隣の並河駅に車を停めました。 京都駅方面と反対側なので、混雑にもまれることなく一旦亀岡駅を抜けられて、なおかつスタ周辺の渋滞も回避できる。
周辺駐車場料金相場も高くなく非常に有効だと思いますので、ぜひご参考ください。

今後周辺開発も順次急ピッチで行われていくとの事なので、より良い環境が拡充していくと思います。

J1昇格(というより復帰とあえて表現したい)へむけて近年にない機運の高まりを、このスタジアムのオープンと共に上昇させたい京都サンガの2020は希望に満ちたものとなりそうです。


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