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スポーツトレーナーの思考回路

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#ピッチャー

プロだからそうできるのか。そうしたからプロになれたのか。

私が普段個人的にサポートしている選手はほぼ全員がプロ選手だ。 競技はサッカーや野球など複数にわたっている。 違う競技だから、同じメニューでも異なるタスクや制約を付加する。 トレーニングの良し悪しは身体、動き、そしてパフォーマンスの変化として現れる。 いずれにせよ、一定の頻度以上で継続しなければそれらは変化しない。 どの競技でも、どのレベルでも、これだけは確かだ。 私が指導しているトレーニングは身体操作トレーニングである。 身体操作はコモドドラゴンのようなダイナミックなものか

トレーニングをどのように選ぶのかの考え方

アスリートが身体を鍛える際の手段として、筋トレはもちろん重要な役割を担う。 このブログを読んでくださっている選手たちも、筋トレをしたことがない人はほぼいないだろう。(筋トレはウエイトも自重も全て含む) ではそういったトレーニングの際のターゲットはどのように決めているだろうか。 そしてそのターゲットを鍛える方法はどうやって決めているだろうか。 この部分、『トレーニングの選択』というフェーズに該当するが、一般的に考えられている以上に、非常に重要だ。 そしてもちろんのこと、難解で

間に合わなかったのは、なぜか。

私はごく普通の中学生だった。中学校の野球部に所属し、プロ野球のピッチャーになることを目指して毎日の練習に夢中になるどこにでもいる中学生。 自宅で弟とゲームで遊ぶことも気に入っていたが、それよりも圧倒的に野球が楽しかった。少年野球をやっていなかったので、野球経験は学童保育所での”縦割り草野球”だけ。9人対9人が揃うことなんて皆無。常に変則ルール。なので中学校での入部時は同級生(少年野球出身が大半だった)よりも圧倒的に野球経験が足りなかった。もちろん野球エリートたちとは全く違う世