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スポーツトレーナーの思考回路

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#怪我

怪我した部位は”被害者”

例えば、靭帯損傷や肉離れなどの怪我。 これらを「不運/運が悪かった」扱いをした瞬間、”見えなくなるもの”が非常に多くなってしまう。 膝を例にとると、靭帯損傷や半月板損傷など膝の怪我の下部構造として存在しているのが動作時の『膝へのストレスの増大と蓄積』である。 膝にストレスが集まるということは、膝単体での出来事ではない。つまり全身が関係する。 膝の怪我は膝が悪いのではなく、膝が”被害者”である。 膝が怪我するシーンに深く関係するのが踏ん張って身体を支える動作。 膝の怪我の多く

間に合わなかったのは、なぜか。

私はごく普通の中学生だった。中学校の野球部に所属し、プロ野球のピッチャーになることを目指して毎日の練習に夢中になるどこにでもいる中学生。 自宅で弟とゲームで遊ぶことも気に入っていたが、それよりも圧倒的に野球が楽しかった。少年野球をやっていなかったので、野球経験は学童保育所での”縦割り草野球”だけ。9人対9人が揃うことなんて皆無。常に変則ルール。なので中学校での入部時は同級生(少年野球出身が大半だった)よりも圧倒的に野球経験が足りなかった。もちろん野球エリートたちとは全く違う世