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スポーツトレーナーの思考回路

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2023年7月の記事一覧

怪我した部位は”被害者”

例えば、靭帯損傷や肉離れなどの怪我。 これらを「不運/運が悪かった」扱いをした瞬間、”見えなくなるもの”が非常に多くなってしまう。 膝を例にとると、靭帯損傷や半月板損傷など膝の怪我の下部構造として存在しているのが動作時の『膝へのストレスの増大と蓄積』である。 膝にストレスが集まるということは、膝単体での出来事ではない。つまり全身が関係する。 膝の怪我は膝が悪いのではなく、膝が”被害者”である。 膝が怪我するシーンに深く関係するのが踏ん張って身体を支える動作。 膝の怪我の多く

プロだからそうできるのか。そうしたからプロになれたのか。

私が普段個人的にサポートしている選手はほぼ全員がプロ選手だ。 競技はサッカーや野球など複数にわたっている。 違う競技だから、同じメニューでも異なるタスクや制約を付加する。 トレーニングの良し悪しは身体、動き、そしてパフォーマンスの変化として現れる。 いずれにせよ、一定の頻度以上で継続しなければそれらは変化しない。 どの競技でも、どのレベルでも、これだけは確かだ。 私が指導しているトレーニングは身体操作トレーニングである。 身体操作はコモドドラゴンのようなダイナミックなものか