洋服が多すぎる!~好きと似合うとイメージコンサルティングと私~”自問自答ファッション通信”に出会うまで  その1

オシャレは大好きです。

 ただ私はかなり気が多い人でして、慎重な方からすると信じられないでしょうが、このお洋服や小物が素敵だなと思うとすぐに欲しくなってしまう人なのです。又、私は収納スペースについても、大変幸せなことだと自覚していますが、それほど悩んだことがありません。ワードローブの見直しは定期的にしてはいましたが、購入する量と、処分する量のバランスが取れているとはとてもいえませんでした。結果として生じることは何でしょうか?

「洋服が多すぎる!」という状態です。 

 クローゼットは恥ずかしいくらいパンパン。洋服のコーディネートを考えること自体は好きで、TPOに合わせたり、機能重視のファッションをすることにも抵抗はないせいもあってか、着たいものが一枚もないというような状態ではありませんでした。しかしいくらオシャレが好きでも、この状態が続くとさすがに疲れます。まず、気軽に「好き!」というだけで購入するような状態を止めなければと思いました。

 衝動買いしてしまう理由は、一旦「好き!」となってしまうと、自分の心の奥にいるもう一人の自分に “’これ’本当に必要かな”と深いところまで”自問自答”することなく、インスピレーションを大事にしてすぐに購入していたことが一番の理由だと思います。ただ衝動買いをしてしまうもう一つの理由は私が自分の「好き!」に優先順位をつけるのが下手だったせいがあると思います。

 そのことに気が付いた時、自分の「好き!」に優先順位をなるべくつけるようにし、今の自分のワードローブの構成からみて購入を優先されないものについては、購入するのをなるべくやめるようにしました。

具体的な考え方としては、

例えばときめきポイントのある、うまく表現できないけれども何か自分にとってひっかかりのポイントのあるワンピースに出会ったとします。ただ自分のワードローブに、既にお気に入りのワンピースが存在している場合、そのお気に入りのワンピースを処分してでも欲しいと思えるワンピースであるかとどうか。またそのワンピースを構成している要素(形、色、素材や質感、柄)のすべてが好きなのか、きにいらないところは全くないのか。また、自分のワードローブの構成からしてこれ以上ワンピースの枚数が本当に必要なのかどうか。そのワンピースを購入した場合、手持ちの小物靴ファッション小物などと併せてコーディネートがどれだけでも浮かんでくるかとかいったことについて考えるというようなことです。この優先順位をつけるということが、以前に比べてできるようになったとき、好きというだけで購入しているときに比べたら洋服を買う枚数は確実に減りました。

 そうはいっても、私の持っている洋服の枚数はかなり多く、優先順位という考え方をワードローブの整理に導入しただけでは減りそうもありませんでした。
 そこで、もう一つ考えたのが、「似合う」という考え方をもう少しとりいれてもよいのでないかということでした。
 丁度、世の中ではイメージコンサルティングが花盛りとなっていました。過去に好きな雑誌(このnoteのつづきとなるその2で後述予定)を読んでオシャレのフィロソフィー(オシャレの哲学)を学んだ私は、ファッションの専門家ではないながらもオシャレすることは大好きで、自分の好きなもの、好きなテイストのものを、自分の好きなように着ることを自分の信条としてきました。そうはいっても、プロの力を借りたら、「好き」もさることながら、「似合う」をより具体的に教えてくれるだろうから、洋服を選んだり、整理したりするときにもっと具体的なヒントが得られると思ったのです。

 イメージコンサルティングを受けてみたところ、まず、スタイルアップが主な目的である骨格診断においては、かなり参考になる部分がありました。骨格診断に詳しい人ならご存じでしょうが、骨格診断にも流派?のようなものがあり、どこを重視してみるかによって、診断結果はわかれたりします。私の場合も、同じ流派?の先生方に絞って骨格診断をうけたわけではないせいもあって、診断結果はナチュラル、ウェーブ、ストレートとナチュラルの混合タイプの3タイプをいわれました。(ほぼ全部ですね(^-^;) 
 骨格診断においては、洋服を構成するといわれる4要素である、色、形(デザイン)素材(質感と言い換えてもよい)のうち、全体のバランスとして、少なくとも2要素を自分の得意なテイストに整えるとバランスが整うのかなと思います。私の場合は、素材や生地にほんの少しの粗さはあってもよいが、色形素材柄のうち2要素を綺麗目のテイストに整えて、骨格ストレートタイプに似合うといわれる人のライン、シルエットで着ると、自身がちょっぴり気にしていた大腿のハリやヒップのふくよかさに目線を集中させることなくスタイルアップさせることができるということを学びました。
 スタイルアップする洋服をきることだけが良いことかどうかは異論もあることでしょうが、コンプレックスの解消に役立つこともありますし、少なくとも知識としての骨格診断は、私が洋服を選ぶうえでかなり参考になる視点であったことは間違いありませんでした。

   顔タイプ診断は、何回うけてもソフトエレガントであり、薦められるのはコントラストをつけすぎないエレガント。上品綺麗目な路線でした。ただそのお薦め路線は、悪くはないが気分が揚がるというほどのものではなかったです。エレガントですねといわれるのに、飽き飽きしていたからというのもあります。

  そんな感じのイメコン体験だったのですが、私の場合、カラー診断の結果が、診断を受けるごとに面白いように違いました。というのも、私の場合4シーズン(スプリング、サマー、オータム、ウィンター)のすべてを診断を見て頂いた先生方から言われたからです。
  このように結果が割れたのは、その診断をされる先生方が、何を重視して診断されているかということに起因している部分が大きいような気がしました。例えば、艶や明るさを運び健康的に見える色を、私に似合う色と診断される先生が私に下されたカラー診断の判定は、スプリングでした。また、その色を身に着けることによって、顔色が綺麗に見えたり透明感が増すということを重視される先生の場合、私に下されたのはサマーとの判定、濃色や濁色にもまけない強さがあり、その強さが私をより美しく見せると判断される先生の場合、私のことをオータムと判定したり、ウィンターと判定されている傾向にありました。

  イメコンに興味がない方だとあきれられるでしょうが、私の場合、合計5回も診断をうけました。イメコンの受講の最初の目的は「似合う」を知り、洋服の選択や整理に役立てたいという動機だったのに、診断を何度もうけるうちに、次は何を言われるのだろう、先生方は私のどこをまた私の何を見て「似合う」と判断されのだろうという野次馬根性にも似た興味が大きくなりました。そして5回目にもなると、イメージコンサルティングを受けるのが趣味ですという域にまで達しました。

 診断結果が割れることに困惑され悩みが深まる方もいらっしゃるようですが、見る人が違うから、診断結果が違うことに私自身は納得でした。顔診断では一貫して綺麗目のエレガントテイストが似合うと言われたものの、骨格診断カラー診断の診断結果が、診る先生によってかなり別れることが多かった為、診断を重ねるごとに、「似合う」を重視するあまり、選択肢が狭まることに対しては、馬鹿らしいと思うようになっていきました。

  とくにカラー診断については、こんなに診断結果が分かれるというのはそれこそ、「似合う色の幅が広い」からこそという結論に達しました。
   似合う色の幅が広いこと自体は、嬉しいことです。この色は苦手な色ですよ、貴方の良さを生かせませんよと否定された色が、別のイメコンの先生にかかると、肯定的に薦めてもらえたりする。こういう体験をすると、混乱する人もいるでしょうが、少なくとも私の場合は、色を選ぶという点において、ある意味、自分は”無敵”なのだともいえなくもないと考えるようになりました。

   そんなこんなもあり、私は「似合う」とされる色を重視するよりも、自分の気分が高揚するしたり、自分にとってわくわくドキドキする色、自分にとって心地よいと思う色を、身に着けるほうが得策だという結論に達しました。

 またイメージコンサルティングのカラー診断、骨格診断、顔診断などの診断結果は、知識として活用はしたいとは思いましたが、イメコン診断の旅を経て、私は”好きなものを好きなように着よう”と改めて決意したのです


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?