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3ヶ月

NZに来てあとちょっとで3ヶ月。ファミリーシック甚しい自分は家族に会えることが何より嬉しい。一年の行事よりも家族の誕生日に一緒にいられそうでとても安心している。きっと3〜6歳の彼らにとっては同じ長さではないのだと思う。手紙や電話をたくさんしていたから忘れられていないだろうけど、なんか緊張したり、ドギマギするんだろうな。

さて、振り返るつもりはないが、前に担任をしていた4年生の子たちに1時間授業をする時間をいただいたので、どんな内容にしようかなと考えている。

中にはこっちが思っている以上に相性がよくなかったという子もいるだろうから、あまり歓迎されていると思い込みたくもないし、かといって卑屈になっても「なんで来たの?」となりそうだ。

備忘録としてアイデアを並べてみる。

「マオリ語ゲーム」
保育園ではマオリ語を普及させるためにもいろんな遊び歌がある。きらきら星など馴染みにあるメロディでちょっとした手遊びも含めたものだ。これはなんでしょうクイズの後に、その言葉を使った遊び歌を一緒にやるのも楽しいかもしれない。

担任時代、何かを決めるときは常にマイノリティの存在を視覚的に見えるようにして、将来もマイノリティを考えられる人になるように伝えていた。遊んだ最後に、マオリの現状についても少し触れられたらいいかもしれない。

「はじめての体験」
33歳の自分は3ヶ月で多くの初体験をした。厳密にいえば日本ではやったことがあったが海外でははじめてということ。家探し、車探し、勉強、幼児との仕事、アルバイト。完全に人生初体験は害獣駆除活動、サーフィン。

はじめての体験は大体失敗するので臆病になる。でも間違いなく新しいことに気づいたり、開眼する。その快感は体験しないとできない。33歳になってもはじめてのことばかりだし、周りの目を気にすることなく新しいことに挑戦するって楽しいぞーって伝えてもいいかもしれない。

まだまだ、やってみたいこともたくさんある。タッチフットボール、オーロラ観測、バードウォッチング、ビール作り、編み物、乗馬、トレッキング、ハンティング。

「いろんな方法での海外体験」
父親の仕事で海外に住んでいた自分は、海外にいる日本人というとビジネスマンか日本人学校の先生がほとんどだった。でもこちらに来てみると、いろんな形があるんだなと思う。ブラジルでもみていたはずなのに、意識していなかった。やはり家族ができたり、ある程度年齢が重なると見え方が変わるものかなと驚く。

ワーホリ、学生、駐在、結婚、旅行、移住。色々ある。が、この話はやめよう。人それぞれだし。

「食べ物」
異国の楽しみ方としては最高の食べ物。でも残念ながら貧乏学生の自分はあまり現地の食べ物に挑戦していない。話のタネ程度にはちょこちょこあるが、家族が来てから一緒に色々試してみたいと思っている。

「外国語のすすめ」
日本の小学校では3年生から英語がはじまる。意欲的に取り組む子が少ないので、英語ができるとこんなことできたよ〜という話は前に5年生の担任時代、「自慢してるみたいでうざい」と言われたので控える。

英語に限らず、言葉はいろんな言葉を知っていると友達ができることがわかる。「ありがとう」「よろしく」という言葉を世界中の言語で話せる人は、あらゆる人とすぐに会話を始めることができるだろう。

図書館で、ウクライナから避難してきた若者と話す機会があった。彼らは家族みんな母国にいて、帰りたいのが本心だが生き残ることも大切なので迷いながら1週間ほどかけてNZまで避難してきた。ポリティカルコレクトネスのない人が、ウクライナか!知ってるよ!「スパシーバ」とロシア語で挨拶すると、場の空気が凍った。彼らは冷静に、それはロシア語だよ。と答えた。その後も彼らが話す英語には気が張ったような緊張感があった。平然とロシア語で話した彼はソビエト時代にウクライナを旅行した人で勘違いだったことがわかった。

もし、あれが本当にウクライナ語で「ヂャークユ」と言っていたらどうだっただろうか。

いろんな言葉を知っていること。そして英語は、いろんな言葉や文化をつなぐ言語としては、フランス語やスペイン語同様に有効な手段の一つであることは確かだと思う。

でもきっと他人に言われても意味がないかな。

「話すよりも聞く」
そもそも、講演会じゃないんだから、この3ヶ月でどんなことをしたか、どんなことを考えたか聞いてみようかな。あまりそういう機会もないかもしれないし。

後2週間あるが、どうしようかな〜。ちょっと考えるの疲れたので、悩める時間は有効に悩んで飛行機の中ででも決めよう。