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【楽天市場 SKUプロジェクト】対応次第で大逆転のチャンス到来?!

SKUプロジェクトとは?


ひとことで言うと!
「楽天市場の検索画面の表示方法を変更すること」です。

目的は利用者がぱっと選びやすくすること。

たとえば、「TシャツX」という商品があって
その商品にサイズがS/M/Lとあったとします。

現在の楽天市場では
「TシャツX」という商品ページをつくって、
「項目選択肢在庫」という機能を使って
各サイズを選べるようにすることがよく見られる例です。
 
でも、
楽天市場で検索して、「TシャツX」の商品が
でてきたとしても、その画面ではサイズが選べることは
分かりません。

その商品アイコンをクリックして
商品ページに行かないと分かりません。

クリックして商品ページにいったけど
自分の欲しいサイズが「× 売り切れ」になって
┐(´∀`)┌ヤレヤレ という気持ちになったこと
ありませんか?
 
そしてまた検索し直して、
「今度は次に良さそうなこっちの商品をみてみよー!」
ってクリックして商品ページをみてみると
「あれま!また売り切れかよ」

魅力ある商品ほど売り切れになりやすいので
こういう経験された方は少なからずいらっしゃるかと思います。
 
これを繰り返してると
だんだんと煩わしくなってきて
「あー もういいや やめたやめた」
ってことにもなります。

これを防ぐために検索した画面で
この例でいうとサイズ別の在庫情報も表示して
しまうようにするのがSKUプロジェクト。
 
「項目選択肢別在庫」は廃止されて、その代わりに
お店側はSKUという単位で登録をします。
 
この例でいうとS、M、Lというサイズ毎に
SKU登録をします。
それらを商品単位に紐づけするように
商品ページの登録方法を仕様変更するようです。
※具体的な手順、仕様は現時点ではまだ不明。
 
楽天市場は
「ショッピング・イズ・エンターテインメント」
を掲げてます。
 
目論み通りにうまく移行できれば
利用者からすると
「どれがいいかなー」ってわくわくしながら
選ぶところに専念しやすくなるので
エンターテインメント性があがるのではないでしょうか。
 


逆転のチャンスとは?

 
ここまで利用者からの視点を主にSKUプロジェクト
の概要を述べました。
 
楽天市場に出店しているお店側に視点を移すと
どうでしょう?
 
これ、逆転のチャンス?かも知れないのです。
 
これは開始して実行するまで分かりません。
現時点での仮説に過ぎません。
 
楽天市場での検索順位はいろんな要素でスコア加点され、
その上位順に表示されます。

楽天のスコア加点(いわゆるSEOロジック)は非公開。
なので、あくまで個人的な勝手な推測にはなりますが・・・
 
そのスコア加点の要素で「売上高」「売上個数」の
ウェイトは高いようです。
 
その「売上高」「売上個数」は商品ページ単位で把握されます。

SKUに移行した後は
商品に複数のSKUを紐づけできるようです。

amazonに出店されている方は
親ASIN(商品ページ)と子ASIN(SKU)をイメージ
するといいのではないかと思います。

つまり、SKUをたくさんつけた方が「売上高」「売上個数」
が増えるということになります。
 
先の例では・・・

TシャツXの商品ページに「項目選択肢別在庫」で
S、M、Lと設定していたもの
⇓⇓⇓⇓⇓
S、M、Lの各々をSKUとして
TシャツXという商品ページに紐づける

なので、この例ではSKUに移行しても
商品ページ単位の「売上高」「売上個数」は変化ナシ。
 
でも、商品ページとして別にしていたものを
SKU移行後に同じ商品ページに紐づけしたら?

仮にTシャツXにはデザインAとデザインBで
別ページにしていたとします。
 
これをSKU移行後にデザインAもデザインBも
同じ商品として紐づけると、新しいTシャツXの
商品ページ単位の売上はデザインBの分だけ
「売上」「売上個数」とも増やすことができます。
 
SKUの紐づけは「サイズ」、「色」、「訳あり/訳ナシ」、
「通常購入/定期コース」、「重量別」、「お試し/通常」など
現時点ではまだいろんなことができるような想定がされているようです。
 
つまり、いろいろ紐づけて「売上」「売上個数」を
大きく集約すると、これまでかなわなかった検索上位
の商品を逆転する可能性があるわけです。

検索順位だけではなく、ランキングも同じ。
楽天市場のランキング上位(楽天市場のトップページ
に表示される範囲)はここからのアクセス流入も
期待できます。
 
直接的なアクセスだけでなく、間接的な
アクセス増も期待できます。
 
それはアフィリエーター経由の流入です。

アフィリエーターはランキングをよくみています。
小遣い稼ぎになるようにランキングで売れ筋の
商品を紹介する方が多々いらっしゃいます。

アフィリエーターはROOMやブログで紹介して
くださる方です。インフルエンサーさんです。
 
いまやこの影響は大きく、有力ブロガーさんと
コラボして1日数千万円の売上をつくった事例も
あるぐらいです。

デメリットもあります


では、SKUプロジェクトにガイドラインに沿って
ひとつの商品に紐づけられるSKUは紐づけられるだけ
紐づけすればいいかというと必ずしもそういうわけでは
ないようです。
 
たとえば、スーパーSALEでおなじみの半額サーチ。

仮に先の例でTシャツXの長袖だけ半額サーチに登録
したい場合。

半袖も一緒の商品に紐づけた場合、半袖は一切割引
しないとすると、半袖、長袖も紐づいた商品ページは
半額サーチに登録できないらしいです。
 
では、スーパーDEALはどうでしょう?
これも同じことが生じる可能性があります。
 
利益率の薄いSKUを一緒にした場合、スーパーSALEサーチ登録
やDEAL登録で思わぬ足かせになる懸念があるのです。
 
また楽天市場で検索表示されたページで複数商品で面をとって
いたものをひとつに集約してしまった場合、面がなくなった分
アクセス数が下がる懸念もあります。
 
またクーポン設定もどうなるでしょうか?
いまのクーポン設定は使える対象を指定する場合は商品単位です。

仮にセール時に目玉クーポンをつけれるSKUと
低利益率で価格訴求のSKUと一緒の商品ページにした場合、
従来通りの目玉クーポンがつけられなくなる懸念があります。
 
つまり、デメリットとして
販促の自由度に制約がでる懸念があるということです。
 
逆転のチャンスにかけるなら先手必勝!
移行時期は選べるようなので競合が手を付ける前に
やってしまうことにかけるのも選択肢。
 
いろんな懸念事項があり、移行初期はトラブルリスク
もあるのでしばし様子をみて、「これがいい」という
定説が流れてきてから手をつけるのも選択肢。
 
これからSKUプロジェクトの内容が具体的になって
いくので注目されるところです。
 
なお、すべて個人的な勝手な解釈です。間違っている
可能性もあります。
実行される方はSKUプロジェクトの詳細を確認して
自己責任でお願いいたします。

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