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さあゴルフをはじめよう 5(最終)

おこがましくも、「さあゴルフをはじめよう」と題して駄文を書きなぐって来ましたが、いよいよこれで最後、ここまで読んでいただければ予習は充分です。最初から闇雲に知識を詰め込むよりも、基本知識を身につけた後は、自分の上達に合わせて必要な情報を取り入れた方がよいというのは、頭でっかちになって苦しんだ私の経験からして間違いありません。

城戸教授と阪田氏の著書があれば、きっともう、どんなゴルフ技術をどのようにして学べば、もっとも効率よく上達できるかのイメージは出来ていることでしょう。後は、その具体的な方法論を、わかりやすく論理的に教えてくれる教本が一冊あれば、迷わずゴルフをはじめることができます。

そこで私がオススメしたいのは、中井学(なかい・がく)プロです。
数ある一流のティーチングプロのなかから、中井氏をおすすめするのは理由があります。私は、ゴルフを学ぶ上で、メカニクス(理論)と感覚の両方が非常に大切だと考えています。中井プロはそのバランスが非常によく、どちらを学ぶにもうってつけです。中井プロ自身のスイングも非常にシンプルでバランスがよく、無駄な力みや癖のないものとなっています。

驚くべきは、それでもなお、中井プロは自分のスイングをより良くしようと、最新のスイング理論を常に学んでいらっしゃいます。ここも実は非常に重要なポイントです。ゴルフクラブの進化に伴って、ゴルフスイングも変化を続けていますが、残念ながら職業ティーチングプロの中には、新しい流れを学ぶことをやめてしまったように見える方もいます。著作が出版されるほどのプロともなると、そのような方はいないと思いますが、もしも将来、ティーチングプロについて教えて貰う時には、しっかりと事前にミーティングをして、その方の知識アップデートに対する熱意と努力を把握しておきましょう。ドラッカーはなんて言っていましたっけ?そう、「一生学び続ける人が偉大な成果をあげる」のです。

中井プロが、メカニクスと感覚の指導解説のバランスがいいことのメリットは、まだあります。

私は、スポーツをする時に、感覚優位の人とメカニクス優位の人がいると考えています。私自身は明らかにメカニクス優位派で、体の動きやクラブの動かし方をマシンのように再現する練習やドリルを好むタイプです。それは自分の「球技音痴」という自己認識から来ていて、自分の感覚への不信感が非常に強い、というか一切信用しない極端なもの。こういう人間には、感覚を大切にするティーチングプロが向いていると思います。その逆もまた然りです。気をつけたいのは、メカニクス優位派にメカニクス重視のコーチ、感覚派に感覚重視、という組み合わせです。

ですがこれは、まずはゴルフを始めて見ないとわからないこと。そういう意味でも中井プロから入ることで、自分はよりどちらを求めるのか、それがわかってから取り込む知識の方向性をみきわめていくのがいいと思います。

中井プロを推奨する理由は、あと二つあります。
一つは、シンプルに中井プロはアマチュアの指導に非常に長けているということです。
そしてもう一つは、中井プロがYouTubeを通じて、質・量ともにきわめて充実した情報発信をされていることです。

動画の中の中井プロは、まさにゴルフをはじめたての初心者を非常に巧みに、かつ楽しそうに指導されています。それ以上のメリットとして、書籍ではどうしても伝わりにくいゴルフのスイング運動を補完できる動画は、自習用の教材に最適で、しかも無料なわけですから、有効に使わない理由はありません。思えば本当にいい時代だなあと思います。

というわけで、三冊目のご紹介です。中井プロは本当に多くの本を書かれていますが、その中でも、これからゴルフを始めよう、コースへ出ようという方に最適な一冊は、個人的にこれだと思います。

中井学著、「誰もいわなかったゴルフの基本 本当に必要なことはたったコレだけ!!」 河出書房新社 ISBN: 978-4309288369

一冊目の「大学教授が考えた1年で90を切れるゴルフ上達法」 城戸淳二 角川SEC新書
二冊目の「ゴルフで覚えるドラッカー」 飯田利男 ゴルフダイジェスト社

この三冊で予備知識は充分。きっと最速でうまくなれます。

さあゴルフをはじめましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、他の記事も是非お読みください。

次回からは新シリーズに入ります。。

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