【夏菊立涌】古き世の”面影” 吉祥図案 復刻編
【 夏菊立涌 】
#080
戦後復興期
作者不詳
133×195㎜
個人蔵 日本
紙
図案・肉筆・原画・日本画
吉祥図案の特徴と歴史
【 立涌】運気の上昇・成功を象徴
立涌文様は「たちわく」「たてわく」「たちわき」などと呼ばれます。
奈良時代から平安時代に作られた“有職文様”のひとつで、公職に就く公家や女房などの装束や調度品に用いられていました。家柄・伝統・位階などによって使用できる模様が定められており、公家の階級を表す身分制の時代においてとても重要な役割を担った文様だったようです。
縦に規則正しく向かい合う2本の波線のデザインは、水蒸気や雲がゆらゆらと立ちのぼっていく様子を表しています。蒸気や雲が上昇する様子は、運気の上昇や成功への願いを象徴していると考えられており、現在でも身の回りのあらゆるものに見ることができ、縁起のいい文様として結婚式やお祝いの席でも用いられることが多い文様です。
【 菊】無病息災を象徴
菊の花には、無病息災・邪気払い・心身の安定など様々な意味が込められています。
ダブルマット枠【かさねの色目】
マット枠の色の組み合わせによってアートプリントの表情が変化します。色の組み合わせの一参考にしてください。
【参考】使用材料
・色画用紙くすみカラー10色 B4(253x352㎜)協和紙工㈱(セリア・ダイソー)
・環境にやさしい色画用紙 B4 黒色6枚(ダイソー)
JAPONISMeDesignWorks(ジャポニスムデザインワークス)の優碧莞(Aoi)です。 いただいたサポートはデジタル修復作業含む創作活動に大切に使わせていただきます。 最後までお読みいただきありがとうございます。