#6 熊本地震被災者支援 in 西原村 佐藤省三

 2016年9月12日と13日、地震の被害が大きかった阿蘇郡西原村を訪ねました。

西原村は、「村」とは言いますが、熊本空港のすぐ近くで、九州自動車道の「益城熊本空港インター」からも近く、とても便利のいいところです。

12日は、宮崎からの参加者は、朝8時30分、ナフコ西原店で集合でした。。
皆さんは朝5時頃に家を出たそうです。

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今回は、西原村在住の小島浩子さんご夫妻のお宅を拠点とさせていただきました。
小島さんは「グリンゲイブルズ」という支援団体を作っておられますが、この名前は、ご自宅の屋根の形からつけたものだそうです。
「赤毛のアン」の家を模して建てられたとか・・・。
素敵な家です。
建てて1年半くらいだそうですが、この前の2回の地震でこの家もダメージを受け、建築士の判定は、「半壊」。
家の壁にあちこちヒビが入っていました。
でも、そこに住んでおられるのです。
山口からの参加者は、ここに一泊させていただきました。

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そこに今回集まったのは、宮崎から5名、山口から3名、熊本の参加者が4名。
地元菊池クライストチャーチの中原先生と会員の方が参加してくださいました。
右から二人目の方は、「九州ラーメン党」の方です。ご挨拶に来てくださいました。

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最初は、仮設住宅に防腐剤を塗るボランティアをしよう、ということでした。
ところが、「塗りボラ」は、天気が良くなければできません。
この日は、あいにくの雨。

被災者の方々に支援物資をお配りして、いろいろとお話を伺う「傾聴ボランティア」をすることになりました。
とは言っても、手ぶらでは行けません。
そこそこの支援物資を用意し、携えていくことになります。
前もって、入居者の皆さんは何が欲しいか、聞いていただいて、「果物セット」ということになりました。
西原村の仮設住宅は、一箇所に300戸あります。

時間の都合もありますので、宮崎、日向、山口から、車で参加された方々に、前もって「梨」をたくさん買ってきていただきました。
全部で900個。

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果物セットを入れる袋を用意し、それにラベルを貼ります。
女性の方々が進んでやってくださいました。

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そして、近くの「ふるさと市場」からリンゴをたくさん仕入れてきました。
ちょうど今朝、青森から届いたばかり、という美味しそうなリンゴが600個、手に入りました。
昔懐かしい「りんご箱」入りで、ひとつの箱に50個くらい入っています。
車で2回、買いに行きましたよ。

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これが、仮設住宅に配る、贈り物セットです。
なしが3個にりんごが2個。

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シールには、地元の教会の名前が入っています。
JMFは、協賛ということになっています。

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できた贈り物セットを箱にも入れましだか、箱に入れると場所を取るので、バラで積んでいきました。
袋の口をしっかり結んでおかないと、荷崩れしてしまいます。
車4台に載せて、いざ、仮設住宅に出発です。

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仮設住宅に着き、いよいよふたり一組になって、配布です。
みんなで心を合わせてお祈りをし、別れて訪問しました。

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住宅地の一角に、工事中の仮設住宅がありました。
これが、基礎です。
防腐処理はしてあると思いますが、なんと簡単な基礎でしょうか。
水がたまれば、木ですから、やがて、腐ってしまうでしょう。

東北では、仮設住宅にもう5年以上住んでいて、まだあと3年くらいは住むことになると聞いたことがありました。
もともと仮設住宅というのは、2年程度の使用しか、想定していないものなのです。

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板で覆ってありますが、中の「木の杭」が見えていました。

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仮設住宅は、A、B、C、Dと4つのかたまりになっています。
いちばん左側の「A団地」の建物は一部しか書いてありません。
ここには、見守りの必要な方々がまとまって入っておられるとか・・・。

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メンバーの一人が、居住者の方とお話をしています。
もともとの、同じ地域の方々がお隣りになるように入居していただいたそうです。

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私が訪ねたところは、[全壊です」という方がほとんどでした。地震の時の話をいろいろと聴かせてくださいました。
みなさん、心の中に大きなストレスをかかえていらっしゃるのですね。

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山口から来た姉妹は、話が盛り上がっているようです。

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ここでは何人が集まって、話が始まりました。
いいですねぇ。

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すっかりお友だちになった方もおられました。

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配布が終わり、小島さんの紹介で、被害の最も激しかったところを訪ねました。
正面と右手の家は全壊で、誰も住んでいませんが、そこの息子さんたちが大工さんをしておられ、素敵な「ログハウス」を作っておられます。

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お母さんは、高齢になられているので、仮設住宅では大変だろうと、息子さんたちが作られているのだそうです。
素敵なお話です。

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「さ、上がれ、上がれ」と言われるので、上がらせていただきました。
そして、お許しをいただいて、この家族の上に、お母さんのために、主の祝福をお祈りをいたしました。

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前の家の擁壁は、こんな具合です。

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正面の家は、見る影もありません

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この日は、こうして終わりました。

宮崎からのチームは、宿泊は、山鹿市の鹿本キリスト教会(原口泉牧師)でした。

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翌日は、またもや「雨」。
秋雨前線が停滞していたようです。

写真の、私たちの前に置いてある防腐剤を仮設住宅に塗る予定だったんですが、残念ながら次回ということになりました。



参加してくださった皆様、ご苦労様でした。
そして、快く受け入れてくださった地元の皆様に感謝します。
また、全国で熊本地震の被災者のために祈り、支援をしてくださった方々に感謝します。

1日も早い復興を祈ります。

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