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海外人材採用の基礎知識 -Contractorとは

今回は海外人材採用の基礎知識として、コントラクターについて説明していきます。コントラクターとは、日本語で業務委託という意味です。
海外の人材と仕事をする上では一般的な、業務委託とその手続きについてご説明します。

雇用形態

海外人材を採用する際、大きく雇用の形態としては、業務委託正社員という2 つに分けることができます。

海外人材を採用する際に、正社員として雇用した場合、その人材のいる国に対して税金を納めたりする必要がでてきます。
一方、業務委託ですと、日本で業務委託をした場合と同様に、税金の支払い等は海外人材自らが行うということになります。
海外の人材を業務委託で契約した場合は、そういったその国に対する税制等をあまり調べる必要がないというメリットがあります。したがって、正社員より業務委託で依頼するというのが一般的になっています。

弊社では、まずはコントラクター・業務委託から海外人材を導入することをお勧めしています。現在、営業代理店となっているdeel.というサービスを使えば、業務委託での採用も、正社員としての採用も、両方可能です。しかし一般的に正社員の方がサービス利用にかかる費用が高く、契約期間も業務委託と比べると長くなり、柔軟性が低くなります。
業務委託の場合、日本の業務委託の方に仕事を依頼するというケースと同じように考えていただいて問題ありません。そのため、契約期間は最低で 1 ヶ月からとなります。支払も月末締め、翌月末払いで支払うことが多くの場合可能です。

そのため、海外人材を入れる際は、最初は試用期間という感覚で、コントラクター・業務委託から始めるということをお勧めします。


コントラクター・業務委託をするにあたって自社で手続きするのか、サービスを利用するのか


現在、実際にコントラクター・業務委託から海外人材雇用を始める際には大きく分けて二つの方法があります。1つ目は、弁護士に契約書類作成を依頼し、給与も自社で毎月海外送金するという方法です。2つ目は、契約書類作成から毎月の給与までdeel.のようなサービスを使って代行依頼するという方法です。

弊社では、初めて海外人材を雇用する場合にはdeel.などのサービスを利用することをお勧めしています。このようなサービスを利用するメリットは大きく分けて2つあり、1つは契約書の手間からの解放、もう1つは毎月の海外送金からの解放です。
ひとつずつご説明します。

採用代行サービス利用のメリット①契約書の手間からの解放

コントラクター・業務委託を行うにあたって、本来であればその国の法律に乗っ取った業務委託の契約書を作る必要があります。したがって、サービスを使わずにまず自分たちだけでやる場合は、その国専門の弁護士に契約書の作成の仕事を依頼する必要があります。

例えばJETROなどにある国の弁護士を紹介してほしいということを伝えると、日本語対応かつその国に対応した契約書を作ってくれる弁護士や弁護士事務所を紹介してくれます。
そこからは紹介された弁護士・弁護士事務所と直接やり取りして契約書を作成するという必要があります。これには、弁護士に頼むお金や、情報収集など、時間とコストがかかります。このようなコストは、従来の業務委託であれば、海外人材導入の大きな障壁でした。

しかし、現在はそういった契約書の作成を完全自動化してくれるサービスが出てきています。一般的なサービスを使うと、該当するのはどの国か・給料の支払いはいつ行うのか・何円払うのか・どういった仕事に依頼するのかなど、基本的な情報を入れると、サービスが契約書を生成してくれます。従来の弁護士を探し、その弁護士とやりとりする手間と時間を考えると、このようなサービスは海外人材採用のハードルを大きく下げたのです。

採用代行サービス利用のメリット②毎月の海外送金からの解放

また、従来であれば契約書の作成だけでなく海外送金の支払いをする必要もありました。税金や給料などを支払う際、海外送金をする必要がでてきます。海外送金をするには一般的に手数料が2000円前後かかり、毎月の固定支出に上乗せされてしまいます。

しかし、SaaSサービスを使えば、送金を代行してくれます。これにより、毎月の海外送金に手数料と手間を取られずにすむのです。

おすすめサービス:deel.


さて、海外人材採用を簡略化するサービスは数多く存在しますが、弊社からはその中でも、deel.というサービスをおすすめします。
deel.であれば、 2022年の 10 月現在、コントラクター・業務委託の場合は毎月 1人 49ドルから契約書の作成や支払いを依頼することができます。弁護士を探してやりとりしたり、海外送金を毎月行い固定費を増やす必要がありません。

そのため、海外の人材を採用したい場合で、業務委託としてまず採用したい場合はこのdeel.を使うことをお勧めします。

deel.の場合は 「150 カ国」で業務委託の契約書を作成することができます。
複数国から人材を採用し、グローバル採用を行いたいという場合にも、deel.は手続きを簡略化してくれます。
弁護士とやり取りして、その国専用の契約書を作ってもらうというやり方であれば、他の国の人材を採用したい場合は、再度JETROに問い合わせて、その国に対応した弁護士を紹介してもらうといった手続きが発生します。

ただ、deel.のようなSaaSサービスを使うことによって、どこの国であっても契約書を作成できますし、更に支払いも同じように、このdeel.に対して行えば代行して支払ってくれるということになります。

採用代行サービス出現により下がった海外人材のハードル


deel.のようなサービスが流行り始めたのは、実はここ 3 年ぐらいの間です。
こういったサービスがこれまでなかったので、オフショア開発を行う際には 1 つの国だけでやるというしかありませんでした。
1つの国で行う場合にも、複数の国で行う場合と同じように、その国専用の弁護士を紹介してもらって、現地法人を立ててといった初期コストが非常に高くついていました。

しかし、deel.のようなサービスを使うことによって、正社員雇用の場合も業務委託の場合も、格段にコストが削減されたのです。


まとめ

海外人材の基礎知識として、コントラクターという言葉がよく出てきますが、コントラクターとは業務委託のことです。そして、これは日本の業務委託と同じように考えていただいて問題ありません。
業務委託で必要になってくるのは、その国の契約書と支払いです。自分たちだけでやるとすると、JETROに問い合わせて弁護士を紹介してもらってという流れになりますが、弊社も営業代理店となっているdeel.などのSaasサービスを使うことによって、そういった作業が今非常に簡単にできるようになっています。

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