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バイリンガルエンジニアの最低年収は300万円

今回はバイリンガルブリッジエンジニアの目安となる年収について話していきます。

ブリッジエンジニアに必要なスキル

まず、海外のエンジニアと仕事をするためには、基本的には日本語、英語、 IT の三つのスキルを持ったブリッジエンジニアが必要になります。そこで、このブリッジエンジニアを日本人にするか外国人にするかをまず決めなければなりません。日本人で英語が話せて、ITスキルも十分に持っている人材は年収が高くなる傾向があります。目安として、年収 1000万円を確実に超えてくる人材が一般的です。

そのため、弊社では外国人で日本語が話せるブリッジエンジニアを採用することをお勧めします。その場合、その国の年収水準で人材を採用することができるので、日本人と比較して割安で人材を採用することができます。

ただし、デメリットとしては日本語ネイティブではないので、コミュニケーション能力で懸念点があり、日本側が伝えたいことがしっかり伝わるとは必ずしも限りません。しかし、弊社では、コストの観点から外国人で日本語が話せる人材の採用をお勧めします。

ブリッジエンジニアの年収体系

そして、日本語が話せる外国人エンジニアと言っても、様々なレベルの人材がいます。当然ですが、レベルが上がれば上がるほど年収が上がっていく傾向があります。では、どれぐらいの年収を提示するかですが、目安としては 300万円以上を考えています。この水準の給料を支払う先は物価の低いインド、ベトナム、フィリピンといったアジア諸国になります。これらの国では最低年収300万円を基準にしておいてください。

金額と能力というのは、私は最も強い相関があると考えています。例えば、先ほど挙げたインドやベトナムでは、新卒で正社員を150万円前後の年収で採用することも可能です。より低く、年収100万円程度で採用することも可能ですが、このレベルの人材は就職して 2 年、 3 年目の人材でまだあまり能力がない人材です。この給与水準で採用できるエンジニアはプログラミングと英語ができる人材です。日本語が話せる人材となると、希少価値は非常に高くなりますので、そのため入社した時点で、年収はすでに 200万円を超える程度の金額になります。

年収 200万から 250万円でも人材の応募はあります。しかし、能力が伴っていないケースが非常に多いです。実際に、弊社にもそのような経験があります。つまり応募者は日本語を話すのですが、なかなか意図が伝わらなかったり、もしくは意図は伝わっているのにその人自体に IT のスキルがないため、うまくプログラマーに説明することができないなどといった事態が起こります。

そのため、応募者の能力を保証するためにも、最低年収を300万円以上を提示することを考えておいてください。今回は300万円を最低水準としてお伝えしていますが、弊社は可能な限り給料を出すべきだと考えています。具体的に、最低給料は300万円だと言いましたが、できれば400万円以上支払うことを推奨しています。なぜなら、ブリッジエンジニアに対してはお金を出し惜しむべきではなく、お金を出して優秀な人材を採用するべきだからです。

そして外国人を採用する場合は、日本人と比較すると割安で優秀な人材を採用することができます。日本では年収 400万円では大卒の新卒のエンジニアレベルなので、能力の低いエンジニアを採用しても年収 400万を日本人には払わないといけません。

それを考えると、弊社が推奨している年収である 400万円でブリッジのエンジニアを採用するのは コスト的に非常に良いと考えています。弊社の事例ですが、インドのブリッジエンジニアを年収400万円で採用したのですが、その方は修士課程を卒業されて日本語検定 N 2 を取得しており、ブリッジ業務の経験が 2 年ある方でした。このような人材を年収 400万円で採用ができることは非常に良いです。

人材年収が低い≠企業のコストカット

例えばですが、年収400万円のエンジニアの代わりに年収 200万円のブリッジエンジニアを採用したとします。200万円の年収差があるので200万円のコストが浮いたと言えますが、それは非常に表面的な見方です。

というのも、ブリッジエンジニアは日本側と外国側のコミュニケーションのブリッジとなります。プログラマーから日本側に何か伝えるときも常にそのブリッジエンジニアを介す必要があります。もしこのブリッジエンジニアに能力、理解力が十分でない場合、コミュニケーションが非常に困難になってしまいます。そして、ゆくゆくはブリッジエンジニア 1人にプログラマー複数名を管理することが望ましいのですが、ブリッジエンジニアの能力が十分高くない場合は、プログラマー 3 名、4 名の開発効率も非常に悪くなってしまいます。

しかし、この状況はブリッジエンジニアが優秀であればポジティブに働くとも言えます。というのも、ブリッジエンジニアが優秀だとしっかり要件を伝えることができるので、開発効率も上げることができます。そのため、お金を出し惜しみせず、ブリッジエンジニアには十分な能力のある人材を採用することを強くお勧めします。具体的な最低年収は、 300万円と考えてください。

まとめ

ブリッジエンジニアは非常に重要なポジションです。それゆえ、ブリッジエンジニアの年収を下げるのではなく、給与をできる限り出して優秀な人材を採用すべきポジションです。そして、最低年収として 300万円を 1 つの目安として考えておいてください。


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