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ここが変だよ!?日本の学校(④行事編PART3)

現職の学校の先生と元教師で、現在の学校教育についてディスカッションしながら、新たな教育の可能性を提案していきます。

このプロジェクトを、悩んでいる学校の先生と、将来教員になりたい学生に捧げます。

企画への思い・詳細はこちらをご覧ください。

<メンバー紹介>
*Mさん
中高一貫の私立学校で働かれています。
民間企業や起業も経験されている経験豊富な先生です。

*テキトー教師さん
https://twitter.com/tekitoo_T_cher
若くして、ある都道府県の中学校で「教務主任」を務められている優秀な先生です。

*ながめ
https://twitter.com/mgnjapan
元高校教師で、現在は予備校講師以外にも、速読教室やアイドル活動、大喜利イベント、などたくさんのプロジェクトを運営しています。

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「ここが変だよ?!日本の学校」行事編3

な:では話を変えて「文化的行事」についてはどう思いますか?主に文化祭や芸術鑑賞のことかな。

M:うちの学校の芸術鑑賞は毎年不評ですね・・・

テ:何が不評なんですか?

M:落語のときは、評判いいんですけどね。面白いし。でもよくわからん劇団がきて感動系の劇をやるときとかはだいたい不評ですね。

な:なるほどね〜落語などお笑い系は強いですよね。僕の勤務していた学校は、私立学校だからこそ、質の高いものを提供して、保護者にアピールしたいという学校だったので、芸術鑑賞はいいゲストを呼んでた記憶があるな。

テ:例えばどんなものがあるの?

な:有名な海洋冒険家の人が来て講演してくれたんだけど、その人の話はめちゃめちゃおもしろかったなあ。あとは、紙でつくった和太鼓のアーティストの人たちのパフォーマンスとかも一風変わって面白かったな。生徒も巻き込んで飽きないように工夫されてたし。生徒の反応もよかったと思う。

テ:へ〜!おもしろいなあ。うちの学校はそんなの一切やる雰囲気なくて、文化的行事といえば、合唱コンクールくらいかなあ。女子はがんばってるけど、男子は反発して歌わないみたいなのがお約束というか。

な:ゲスト呼んで鑑賞会みたいなのは公立学校ではない感じなの?

テ:いや〜学校によると思うけどね。うちの隣の学校はオペラ見に行ったりしてて評判いいみたいよ。文部科学省が主催している「文化体験行事」の案内が定期的に来るんだけどそれに応募していってるみたい。応募するかしないかは校長裁量で決まるから熱心な校長は応募して、当選したら見に行けるみたい。個人的にはおもしろそうだからどんどんやりたいんだけどね。なかなか理解が得られない。

な:なるほどなあ。まあ仕事増えることになるからそういうの避ける人も多いかもね。

M:ここまで話してきておもったんですが、まあ課題はあるけども一個一個の行事は、わるくはないとは思うんです。でも学校全体として、いろんな行事があって全部の行事を全力投球してて、スケジュールパンパンになってて、一個おわったらテストがきて、テストおわったらまた行事が来て・・・っていうのの繰り返しですね。とにかく余裕がないと思います。

な:わかるわ〜!なんで体育祭の直後に文化祭やって、すぐテストやねん!ってキレながらこなしてましたわ〜!

M:いかに早くさばくか!という戦いになってる気がするんですよ。こっちも大変だけど生徒も大変で「いかに生徒のモチベーション落とさずにやらせ続けれるか!」みたいになってます。もっとゆとりをつくってあげたいんですけどね〜。

な:確かにゆとりはないな!

M:スケジュールがタイトすぎて、雑談する時間すらないときもありますね。連絡事項も多くなるから、担任やってたとしても朝礼と終礼にきて、連絡事項伝えるだけの人になってますね。

テ:わかるなあ〜!実は一番大事なんですけどね。そういう雑談の時間というか生徒とゆっくり交流する時間って。

M:そうですね。僕もそう思います。40人のクラスで担任をしてるけど、もっと1人1人とじっくりコミュニケーションとりたいですね。1年間担任もってて、なにかしてあげれたか?って思うとそんなに思いつかないんですよねえ。行事やテストをひたすらこなしてる感じにどうしてもなっちゃうので・・・。

な:教師やってる時って、年中行事で体育祭とか文化祭とかのイベントって、偉い先生が決めたものを文句も言わずこなして当たり前だと思ってました。今回のディスカッションでいる・いらないの検討だったり、目的だったりを考える視点がでてきて、新しい刺激をもらえてる感じがします。スケジュールがタイトっていう話が出たので、そのあたりの話をしましょうか。

テ:あ、じゃあ学校全体のスケジュールをつくってる立場として、話していいですか?

な:おお〜!確かに教務主任だもんね!

テ:たしかにゆとりって大事なので、杓子定規にならず、授業と授業の空き時間とかうまく作りたいし、6時間のところを5時間にしたいなとかいろいろ考えながら動いていきたいとは思ってますね。授業時間の詰め込み過ぎもよくないですしね。年間の授業時数とかも決まってるから、うまく調整しながら開いてる隙間に行事をいれる感じになってるかな。

な:なろほどなるほど。

テ:うまく調整して、行事の時間やゆとりのあるスケジュールを組もうとするんだけど、何がスケジュールをタイトにさせてるかっていうとズバリ運動会や合唱コンクールの「練習」の時間が原因なんだよね。

な:あ〜なるほどな。

テ:体育大会の予行練習とか、丸一日かけてやる意味あるのかなとかは思ってますね。表彰式の賞状のもらい方とかまで細かく何回もやる必要ないとおもうんですよ。でも体育の先生は、動きがスムーズかとか、統一感があるとか、そういう細かい部分に異常にこだわりが強くて何回も何回も厳しくやり直しをさせたりするんよね。正直なところその辺の温度感がいまいち噛み合わないんだよね。だから、ゆとりを作ろうと思って、行事の練習の時間を削ろうと思っても体育の先生からの反発があるからなかなか削れないのよね〜。

な:確かになあ〜。生徒からしたらなんでこのクソ熱い中で「前にならえ」を長時間何回もやり直しさせられなあかんねん!って感じだよね。教員時代も直前1週間はずっと体育大会の練習が午前中にあって、午後授業みたいな感じだった気がするわ〜。半日外で動き回ったあとに授業ってしんどいよなあ。

テ:そんだけやらせて、放課後練習とかやらせてる学校もあるしね。軍隊かよって思うときあるわ。

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