日本ハンズオンnote

ゆとり世代なんて終わってる?オレたちまだまだコレからだよ。どうせやるなら楽しくやろう。…

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ゆとり世代なんて終わってる?オレたちまだまだコレからだよ。どうせやるなら楽しくやろう。ベンチャー・中小零細企業のマーケティング&ブランディングなら #NIPPONHANDSON #日本ハンズオン

最近の記事

P&Gに学ぶマーケティングフレームワーク

P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)は、世界有数の消費財企業としてそのマーケティング手法で知られています。多くのマーケター輩出してきたP&Gのマーケティングフレームワークとは?

    • 悪いブランドイメージを払拭した街

      まずは内側から、次に外側へとパーセプションチェンジ(意識変容)を促していった「ワケあり区、足立区。」のシティプロモーション課の奮闘事例から学べることは多いです。自治体だけでなく、民間企業にも応用できるヒントがたくさんあります。

      • ロゴはシンプルがいい理由

        アメリカ合衆国の著名なグラフィックデザイナーであるポール・ランド(Paul Rand, 本名Peretz Rosenbaum, 1914年8月15日 – 1996年11月26日)は、様々な企業のロゴデザインで知られています。 ポール・ランドは、ロゴに過度な期待をしてはいけないと言います。彼が掲げるロゴの必須条件は、区別しやすく、記憶に残り、明確なこと。つまり、独自性を保ちつつも、不要なものを削ぎ落としたシンプルさが大切であるということです。この条件を満たせば、ロゴの耐久性も高

        • +6

          ReBORNキャンペーン/うりぼーん

        P&Gに学ぶマーケティングフレームワーク

          一貫性のあるブランドイメージを形成する重要性

          2024年4月からはじまったキャンペーン「家族と愛とメリット」についてご紹介します。 このキャンペーンを展開するに至った背景は、2010年に約7割あった「家族で使える」というブランドイメージが、2022年には2割程度減少するという結果にありました。そこで、いま一度「家族シャンプー」のポジションを取り戻そうと考え、「家族愛」をテーマに、新コミュニケーションを開始したのが「家族と愛とメリット」でした。 子育て中の人がこの文章を読むとハッとします。淋しさと優しい何かがこみ上げて

          一貫性のあるブランドイメージを形成する重要性

          経営資源の配分こそマーケティングである話

          もし経営資源が有り余っているとすれば、すべての取りうる選択肢に資源を投入すればいいわけですが、現実にはそんなことはできない会社が多いことでしょう(私たちももちろんご多聞にもれません)。 とすると、限られた経営資源をどこにどれだけ配分するかを決めることはめちゃめちゃ重要で、企業の生死を左右しかねない大問題だともいえます。 そこで考えるべきことは、自社が狙い撃ちすべきターゲットは誰なのか、そのターゲットが真に解決したい不満・不便・不安・不都合・不快感は何なのか、これらの不を解

          経営資源の配分こそマーケティングである話

          ブランドエクイティの話

          ブランドとは、消費者が企業や商品に抱くイメージのことであり、期待そのものです。消費者が抱くブランドイメージに一貫性を持たせることができれば、他ブランドを選ばずに自社ブランドを選んでもらえる確率が⾼まります。 それでは、ブランドイメージに一貫性が生まれる仕組みを解説していきたいと思います。 企業のマーケティング活動の中心は、消費者が真に解決したい不満・不便・不安・不都合・不快感を解決する便益や独自性がどこにあるかを、あらゆる形のコミュニケーションで伝えていき、消費者の意識や

          ブランドエクイティの話

          非合理的で感情的な人間に対する想像力が事業を成功に導くキーであるという話

          自社が狙っているターゲットが真に解決したい不満・不便・不安・不都合・不快感はどこにありますか?この問いのポイントは、「真に解決したい」という部分にあると思っています。 マーケティング界隈でよく取り上げられる事例として、サラダマックの逸話があります。女性向けのアンケートで今後食べたい新メニューはありますかという問い対して、ヘルシーなメニューと答えた女性が多かったことをふまえて開発したサラダマックが、なんとまったく売れなかったという逸話です。 この逸話のポイントは、顧客自身も

          非合理的で感情的な人間に対する想像力が事業を成功に導くキーであるという話

          まちのブランドをつくる言葉の力の話

          武雄市は、市が一方的に決めるのではなく、市民参加型のワークショップで約60人の市民の方々と3回にわたり武雄の魅力や価値について意見を出し合った。その内容やエッセンスをもとに、コピーライターの中村禎さんがキャッチコピーとして凝縮。 2018年11月に決定したキャッチコピー「それ、武雄が始めます。」自分たちが住むまちを誇りに思えて、自然と口をついて出てくるようなキャッチコピーができあがった。 言葉の力は、意識変容、行動変容に効くのだ。 (キャッチコピー)  それ、武雄が始

          まちのブランドをつくる言葉の力の話

          老舗であることの価値の話

          東京商工リサーチによると創業から30年以上事業を行っている企業を老舗と定義しています。老舗であることの意味をよくよく考えてみると独自性になったりして。 30年以上事業を継続できてるって、そんなに簡単なことじゃない。古くさいかもしれないけど、30年以上積み上げてきて、今日も積み上げる信用の証。 新しく世に出る人たちへ。こればっかりは、一朝一夕でできるものじゃないんです。とは言え、今日も明日もこれから先も積み上げ続けていると、気づいたらなっていた…、老舗ってそんなもの。 だ

          老舗であることの価値の話

          変化し続けることが生存確率を高める話

          首都圏のJR主要駅構内で営業していたジューススタンド「HONEY'S BAR(ハニーズバー)」が、2023年8月末をもって、全店を一斉に閉店。17年間におよぶ歴史の幕を閉じた。 17年間利用され続けてきたことを考えれば、消費者への価値提供は間違いなくできていたはずだ。それでも全店を一斉に閉店するということは価値を提供し続けられなくなった構造的な問題があるはずだ。 自分自身がハニーズバーを利用したときの、インサイトは、電車の乗り換え時の喉の乾きと、なんとなく最近果物食べてな

          変化し続けることが生存確率を高める話

          選ばれる理由と選ばない理由の話

          マーケティング界隈では、POD(point of difference)とPOP(point of Parity)という言葉が使われることがあります。横文字の使用は本質を煙に巻いてしまうことが多いので、 立ち食いそばで簡単に説明します。 まずPOD(point of difference)ですが、これは独自性と言い換えられるもので、選ばれる理由になります。立ち食いそばでいうと、小諸そばの「ネギ入れ放題」は自分にとっては小諸そばを選ぶ理由になります。 次にPOP(point

          選ばれる理由と選ばない理由の話

          ターゲットのズレは致命的という話

          いきなりステーキがニューヨークに出店した11店舗のうち7店舗が撤退しました。いきなりステーキは、高級料理だったビーフステーキを、前菜なしで、誰でも手軽に気軽にお腹いっぱい「ステーキ」が食べられるようにしたいという想いから始まりました。 ニューヨークでの失敗は、誰でも手軽に気軽にといういきなりステーキの提供価値とその価値を提供するターゲットのズレに原因がありました。いきなりステーキはニューヨーカーのビジネスマンをターゲットにしていましたが、最近のニューヨーカーにとって、ソーシ

          ターゲットのズレは致命的という話

          老舗企業のリブランディングの話

          世の中の状況が目まぐるしく変化する中で、多くの企業が直面している課題が、消費者の固定化されたパーセプションをどう変えていくかだ。 2024年1月、120年以上の歴史を持つ東洋インキSCホールディングスが「artience」(アーティエンス)へと社名を変更した。 同社は、顔料や樹脂の設計技術や分散技術を強みに世界24の国・地域で事業を展開し、スマートフォンや電気自動車などに使われるリチウムイオン電池用材料を製造するほか、大ヒットした生ジョッキ缶の内面塗料を開発するなど高い技

          老舗企業のリブランディングの話

          おいしい牛乳の話

          いち生活者として見たときに、牛乳パックがビカビカ光っていたらどうか?牛乳以下であっても困るが、牛乳以上である必要もない。必要最低限のデザインでよいのではないか。しかし、店頭で他の商品と並ぶパッケージデザインは、目立たなければ売れない。この相反する2つの課題をどう一緒にするか。 店頭のすべての商品は目立つために大声を出している状態だ。この状況で目立つためには、2つの方法しかない。もっと大声を出すか、静かにするということだ。つまり、単体で目立つも目立たないもく、相対的なものであ

          おいしい牛乳の話