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「週刊誌が異様な権力を持ってしまったワケ」→旧Jが悪しき前例を作ってしまったから、だと思います。

「著名人のスキャンダル報道は過熱する一方…週刊誌が異様な権力を持ってしまったワケ」

という記事が挙がってました。


なぜ週刊誌が異様な権力を持ってしまったのか

「そこにはルール社会になかなか移行できず、すぐに権威(お墨付き)を求めてしまう日本人のメンタリティが深く関係しています」

うん、納得。

例えば、ジャニー喜多川氏の疑惑に関しても、BBC、国連(実際は国連人権理事会)という「海外の権威」が出張って来た事で急に世論が大きく沸騰しましたよね。
それまではずっと黙殺してたのに。

そして、実際にBBCの番組、国連人権理事会の報告会見をちゃんと見てないであろう人たちが、「天下のBBCが報じたのだから事実なんだろう」「天下の国連(実際は国連人権理事会、メディアですら国連と国連人権理事会の違いが分かってない日本って・・・)が事実認定した!」とメディアの切り取り記事を鵜呑みにして騒いだ。

BBCの番組は一見かなり踏み込んでよく取材してるように見せて、実は中立公平ではない。最初から被害を受けたと主張する側にだけ寄って番組を制作している。
印象操作、旧J事務所や日本人、日本社会への偏見を煽る表現も見受けられた。髭を生やしている男性が1人もいない組織って、イギリスではどうか知らないけど日本では割と普通の事です。そもそも、ジャニーズに髭を生やしてた人結構いましたよね。映画やドラマの関係だったり、個人の趣向だったり。

BBCはメジャーではあるけど、決してそこまで信頼度の高いメディアではないんですよね。かなり左方向に偏ってる事で名高いメディアではありますがw
BBCを崇め奉ってる方たちは、BBCが領土問題、歴史問題で、まるで中国や韓国のメディアなのかと思うような論調で日本の事を報道している事実をご存知ないのでしょうか。


一方の国連人権理事会も似たり寄ったり。
左翼系の人権団体の1人から話を聞き、ソースを確認する事もなく、外国特派員協会の会見で「日本の女子高生の13%は売春している」と断定的に発言して炎上したのも国連人権理事会の報告者。

国連人権理事会は毎年、膨大な数の報告をあげ、膨大な数の提言を各国に行っていますが、ほとんど無視されてるのが実情。官房長官が言った通り、国連人権理事会の提言には法的拘束力はなく、そもそも客観的調査を尽くしているかも疑わしい。要は「こんな人権侵害が行われています!」という直訴を受けて、そこで聞き取った一方からの証言をそのまま会見で報告、一般論で提言を出しているだけ。とりあえず「我々は弱者の味方」をアピールしているだけ、と言ったら言い過ぎかしら?

「国連」というフレーズに恐れ慄いて慌てふためくのは、世界広しと言えども日本人くらいではないでしょうか。
「国連に目をつけられた!ジャニーズを社会から排除しないと、日本が国際社会から制裁を受ける!」という書き込みを見た時は頭がクラクラしました・・・。

あ、メディアや当事者の会は、本当にわかってないのか、わかっててわざと印象操作してるのか。国連人権理事会の作業部会メンバーは、数百人の被害者がいる「疑惑」が明らかになったと発言しており、性加害の事実認定はしてませんので念のため。
国連人権理事会は捜査機関ではないので、ヒアリング調査だけで犯罪の有無を断定できる能力も資格もありません。ちょっと考えれば子供でもわかる事だと思いますが、メディアの切り取り記事を読んで知った気になってる人が多いのに驚きます。


この記事の中で、もう一つの要因として挙げられてるのが以下です。

「ルールを前提とする近代社会では、こうした行為が行われた時には、企業など組織内部で自主的に調査を行い、自らけじめをつけることが強く求められます。そこで解決できなければ、司法という手続きで決着をつけるのがルール社会の原則です。ところが日本では、組織の自浄作用どころか、権力を持つ人がそうした行為に及ぶと、皆でそれを擁護し、立場の弱い人だけが一方的に犠牲になることが当然視されている面があります。 これまで多くの被害者が、自らが受けた仕打ちについて社会に訴えることができず、泣き寝入りを強いられていました。一方で、ネットがこれだけ発達したにもかかわらず、日本人は権威が大好きですから、SNSで個人が発している情報よりも、週刊誌という巨大メディアの情報を圧倒的に重視します。 この二つの状況が重なると、被害者は権威が高い週刊誌での告発に頼ることになり、週刊誌が異様な権力を持つにいたります。同じスキャンダルであっても、訴訟や示談などルールで解決されることが多い諸外国とは、この点においてかなり様子が異なるといってよいでしょう」


これも納得できます。
皆が権力を持つ者に迎合し、弱い者は泣き寝入りするしかない、そういう面は確かにありますし、また農耕民族ゆえに「集団の和を乱す者は悪として排除する」村社会思想も影響してるかと思います。和を尊ぶ村社会思想の全てが悪いとは思いませんが。


この記事が掲げている2つの要因を纏めると、日本人は権威(または権力)に弱い、これに尽きるのではないでしょうか。
これに、更に「海外の」がつくとより絶対的で、完全に思考停止に陥ってしまうのが常。
BBCや国連(実際は国連人権理事会)への盲信ぶりは、それこそ「海外」に知られると恥ずかしいレベルです。


その、「権威」の列に最近新たに加わったのが、週刊誌、特に文春という事なのでしょう。そして、そのきっかけは明らかに旧Jの一件だと思います。

BBC、国連人権理事会という「海外の権威」を利用する形で、実は法的には未だ推定無罪のはずのジャニー喜多川氏が「犯罪者確定」のように報じられ、どうやら当事者の会と繋がりがあったらしい再発防止チームが既定路線に乗って事実認定し、すっかり外堀を埋められた旧J事務所は「噂は知っていたが、実態は知らなかった」と言いながら客観的調査を放棄して事実認定。そして、法を超えて自己申告のみで法定相場をはるかに上回る多額の補償。

海外では〜が口グセの皆さま、司法を通さずこんな非常識な対応をする企業、他の法治国家であり得ると思われますか?

これをスマイルアップの誠意と評価される向きもあるようですが、私には「過剰にお金をばら撒く事で、なんとなく誠意を尽くしたかのように見せている、全ての罪をジャニー喜多川氏に押しつけて有耶無耶なまま幕引きを図ろうとしている」姑息なやり方にしか映りません。
金目当てに被害者に成りすましている輩が多数名乗り出て来ていると苦言を呈しながら、それでも頑なに公的機関(警察や裁判所)に委ねようとはしない時点で、全面的にスマイルアップを信用する事は出来ません。
警察や司法に介入されて、いろいろ調べられると困る事でもあるのか、という疑惑は持っています。

私はジャニー喜多川氏の冤罪を訴えてるのではありません。同様に、現時点で犯罪者だと断定もしてません。有罪か無罪かは、客観的判断材料がないのでわかりませんし、判断する資格も持っていません。
旧ジャニヲタでもアンチでもありません。
Jには基本的に興味ない、どちらかと言えばあまり良く思ってなかった部類の人間です。ただKポのステマ戦略で日本の芸能界が乗っ取られる未来は反吐が出るほど嫌なので、防波堤としてJはもっとしっかりしてくれよ!とは思ってました。

そんな私がしつこくしつこく旧J、現スマイルアップについてブログで取り上げてるのは、彼らが法治主義の原理原則、「法的に確定するまでは推定無罪」を蔑ろにし、日本社会に中世の魔女狩りばりの私刑を流行らせてしまったからです。

煽ったのはメディア?確かにその面もありますが、客観的事実の確認という1番大事な所を置き去りにして、いつもの日本人のパターン「とりあえず認めて謝って金払ってさっさと終わらせよう」をやってしまった旧Jが私刑を誘発し、正当化させた元凶なのは間違いない。
その、無責任で傲慢な姿勢が文春に見当違いの「権威」を与えてしまった。
長年他のメディアが黙認してきた悪を公の場に引き摺り出し、ぶっ潰した英雄に押し上げてしまった。

松本さんや伊東選手の件は、旧Jが法に則って真っ当に対処していれば無かったかもしれない。週刊誌に取り上げられても、社会的抹殺レベルの大事にはなってなかったかもしれない。
週刊誌が有名人の生殺与奪権を握る、その流れを作ったのは旧Jだと思っています。

そういう意味で、日本社会に与えた悪影響はあまりにも大きい。

まあ、週刊誌の方も調子に乗ってやり過ぎた結果、世論がようやく「こういうの、いい加減止めない?おかしくない?」と気づき始め、墓穴を掘る形になってしまってますが。

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