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聴くことをないがしろにしている気がする

普段、どんな場面で人は音楽を聴いているのか。
通勤、通学、勉強中、などが一般的な消費時間としては多そうだ。

自分には通勤という時間がないので、いわゆる隙間時間に聴く機会はほぼない。
唯一BGMとして聴く機会は仕事中になるが、これは文字通りBGMなのでほとんど意識は音楽にいかず、全体をぼんやり聴いているに過ぎない。
(その証拠に同じアルバムを2周しても途中まで気づかない…)

あとは、例えば制作や演奏のリファレンスもしくはインプットとして音楽を聴く機会は日々あるが、意識的に音楽を聴く時間はこのくらいか。

で、これでなんとなく最近やっていたのだが、今更ながら結構やばいんじゃないかとふと感じた。

お前は本当に音楽が好きなのか。
ただ単に、音楽が好きであることを前提に日々生きているだけor好きであることに慣れてしまっているだけ、と疑わざるを得ない。

何かのついでに聴く、もしくは何か目的があって聴く。
そんなことじゃなくて、ただ音楽聴くのが好きで聴く、という当たり前の行動が欠如している。
少なくとも本格的に音楽を聴き出した高校生の頃はそんなんじゃなかった。

でも案外、こういうことは音楽制作する人に意外に多いのではないかと思っている。
忙しい日々の中、制作に追われるうちにきっとそういった根源的なことを見落としてしまう。

とにかく音楽を悪い意味での仕事化しないために兼業という道での成功を目指しているのに、何を職業病ぶっているのか。

純粋にリスナーとして音楽を楽しめなくなった人に、他者の心を震わすようなものは果たして作れるのか。
これこそ専業音楽家に勝る最大の武器だというのに。

アウトプットはもちろん大切だが、やはりリスナーとしての接し方、そこをもっと大事にすべきだと思った。

まずは意識的にでもいいから完全にリスナーとして音楽を楽しむ。
きっとそういう経験や楽しさを(無意識だとしても)ないがしろにするような人間のやる音楽は底が知れているだろうし、逆に言えばリスナー経験こそ土壌を豊かにする最高の方法だろう。

ということで、これを機にレコードという手間に改めて向き合い本格的に楽しむのも良いかもしれない。
早速やっていこう。

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