シングルマザーの実態について知る貴重な機会を頂きました(2)

シングルマザー支援を行っている「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の代表赤石さんにインタビューをさせて頂きました。前編に続いて、こちらが続きの記事です。
https://note.com/publicmind/n/ncf014c37e161(後編)

代表の赤石さんは、シングルマザー支援を始めて約40年という、この分野の第一人者でいらっしゃいます。ずっと前線に立ち続けて、ひとり親家庭を支え、心に寄り添う活動を続けておられましたが、その理由をお聞きすると

「だって、そこに困っているひとがいるから、やめられなかったんです」

とのお言葉でした、大変重い一言です。

そんな、この分野を代表する赤石さんですが、僕たちのような立場の人たちに対しても決して偉ぶることなく、本当に柔らかい物腰で優しい口調でお話して下さいました。いつも、シングルマザーの方々に対しても、同じ目線で心に寄り添いながら支援活動をされているのだと感じました。

現場に寄り添う活動を展開される一方で、シングルマザーにアンケートをしたり、調査を行った内容を政策提言という形で積極的に国会議員さんなどに働きかける動きも精力的にされています。

赤石さんたち、関係された方々のご尽力によって、今回のコロナ禍によって困窮されるシングルマザーを対象に「ひとり親世帯臨時特別給付金」という制度が創設され、1世帯当たり5万円が支給されました(二人目、三人目の支給額は3万円)。

また、コロナ感染の第三波に見舞われている現在も、「ひとり親世帯臨時特別給付金」の二回目支給を関係各所に働きかけ、年内に再支給されることになりました。(厚生労働省HP:https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000704601.pdf)

これで全ての問題が解決される訳では決してありませんが、赤石さんたちのご尽力によって実現した5万円の再支給によって「何とか年を越す」ことができる ひとり親世帯が多数いらっしゃるのも事実です。

自助、共助では解決できない、命に直結する深刻な問題を、国からの「公助」を実現するところまで働きかけ、多くの方々の生活を支えていらっしゃる赤石さんの姿には、本当に心から敬服をしています。
(もちろん、食料パッケージをひとり親家庭にお送りしたり、シングルマザーに就業支援セミナーを開催されたり、という「共助」の活動をされた上です!)

僕は「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」を含めてそういった支援活動をされているNPO団体の方々、また困窮されているひとり親世帯の方々に想いを馳せながら、何か自分たちにもできることはないのか、という視点で年末年始にゆっくりと考えてみたいと思います。

皆さんも、そういった方々がいることを、まずは知るところから始めて、少しずつアクションにつなげていきませんか!それでは、良いお年をお迎えください。

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