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「努力する者は、楽しむ者に勝てない。」オーダースーツブランドVENTI代表 学生起業家 佐藤皇雅


今回は学生起業家としてオーダースーツ事業を経営する佐藤皇雅さんを特集いたします。コロナ禍で過ごす学生生活の中で抱いた課題と夢を胸に若き起業家として邁進する背景に迫りました。


佐藤皇雅さんのMY STORY プロフィール
お名前 佐藤皇雅
出身地 青森県
年齢 22歳
生年月日 2000年07月27日


Q1.自身の生い立ちについて教えて下さい。

A.部活動や学生生活で衝撃や思い出に残ってる出来事 部活動で思い出に残っていることは沢山あります。
その中でも1番心に残っていることは、甲子園に出場出来なかったことです。 私が通っていた高校は公立高で強豪校というよりは、古豪くらいのレベルの高校でした。 毎日のように野球に打ち込み、野球のことだけを考えていたのですが、それでも夏の大会を勝ち上がるのは難しく甲子園に出場することはできませんでした。 そんなに簡単なことではないとわかっていましたが、小さい頃から憧れていた所でプレーできな いという現実を受け止めることは高校生の私に非常に大きなショックとなりました。 夢がなくなり、とりあえずという気持ちで大学に進学を決め全国大会出場経験のある野球部で野球を続けるも環境に適応できないことや上手くいかないことが多く2年生になる前には野球部を退部することを決めました。



Q2.その中で今に繋がっていると思うエピソードはありますか。

A.夢を失ったことでしばらくの期間、適当な気持ちで生活をしていましたが、何かきっかけを掴むことはできないかと考えて短期の留学をしました。 留学する前の私は一般企業に入るか、公務員になって地元に帰ることをなんとなく目指していました。 しかし、留学先では就職か進学、そして起業して自分の会社を持つと言う選択肢がありました。 日本ではなかなかない考えに衝撃を受けました。帰国後すぐに自分なりに沢山のところに足を運ぶ中で信頼できる経営者の方と出会い、その方も学生起業の出身であると聞いたこともあり その方の元で起業するという決断をしました。


Q3.挫折や苦悩、それを乗り越えた先に見つかったと思えるものがありましたか。

A.やはり夢や目標を持つことは、大切であると感じました。甲子園出場と言う夢があったから野球を小学校2年生から高校3年生まで約10年にも渡って続けることができ、夢がなくなった途端1年も続けることが出来なくなってしまいました。だから私は毎日小さな目標を持って生活しています。目標を持つことで生産性のある日々を送ることができると感じています。 そして、今の自分には高校生の頃の甲子園のような大きくて明確な夢はありませんが小さな叶えたい夢が沢山あります。無理に夢を1つに絞る必要はないんだと考えるようになりました。 夢の数があればあるほどその夢を叶えようとする自分の原動力になることに気づき沢山の夢や目標を持つようになりました。


Q4.それでは、現在の夢や目標を教えてください。

A.衣食住の分野での事業展開によって友達や仲間が集まれる環境、職場を作る。 加盟している売上FCにおいて日本でトップの売上を作る。 今はこの目標を胸に日々頑張っています。



Q5.その夢を追うきっかけや背景は何かありますか

A.衣食住で事業展開していきたいなと思ったのは、多くの人が喜ぶ姿を見たいなと思ったからです。 衣食住は生きていく上で必要なもので切っても切り離せないものだからそこに自分の事業に絡むことができたら沢山の人の人生を豊かにする仕事ができる、喜ぶ姿を見ることができると考えたからです。 みんなが集まりやすい環境、職場を作りたいと思ったことは友人や仲間と遊ぶことが楽しいなと改めて感じることが出来たからです。コロナ禍で気づけたことが沢山ありました。 しかし、年に1回くらいしか会うことができない友達も多いです。だからこそ、自分がその環境や場所を作る方が楽しいしワクワクすると思い、いずれはそのような環境、場所を作りたと考えています。



Q6.オーダースーツのブランドでの目標や今のブランドで意識してることアピールポイントはありま すか?

A.目標は加盟店売り上げで1位を獲得すること。 そして、オーダーメイドというものを広げていきたいと考えています。 そのために、オーダースーツ初心者がオーダースーツを作りやすいようなブランドになれるよう意識をしています。 日本国内の現状オーダースーツ、オーダーメイドの良さをまだ知らない人が多くいると思います。 それはオーダーをする体験、経験が身近にないからだと考えています。 だからまずはオーダースー ツを作ったことがない人が買いたくなるような、触れて見たくなるようなそして買いやすいような、お店に自分たちがなれるようブランディングについて考えながら新しい挑戦に目を向けて取り組んでいます。



Q7.今後行っていきたい活動などはありますか? 

A.これまで弊社では自身の友達やその更に友人など、同年代の方々に多く販売をしてきました。 これからの時代を背負っていく若い世代にオーダーメイドという体験を届けることに使命を感じています。

 



Q8.スーツの販売を通して感じた今までにない気持ちや感動はありますか?


A.お客様の人生の大きな分岐点に一緒に立って進んで行く感覚です。 自分が今まで販売してきた お客様のオーダースーツの使用目的が就活、成人式といった今後の人生がかかっている場面や、大きな節目となるような一大イベントが多いです。 だからこそ、お客様が就活上手くいって欲しい、成人式で久しぶりに会う同級生にかっこいいねと言ってもらいたいと思います。 お客様に感情移入してしまうあまりそのような感覚になっているのかもしれないです。 しかし、そんな体験を仕事にしたいと思っていた自分としてはこれ以上にない幸せな仕事です。 年齢は関係なく、若いからこそ同世代に届けることができる、そんな価値を自信を持って届けていきたいと思っています。


Q9.これからチャレンジしてみたいことはありますか。

A.海外でのオーダースーツ販売です。 自分がテーラーとして他の国ではどうなのかという挑戦の気持ちと、海外でのオーダースーツの評価や体験、感想がどのようなものなのか肌で感じたいと考えており、具体的には展示会やポップアップを世界中で行いたいと考えています。 自分にきっかけをくれた海外で自分も活躍がしたいと思っています。 また、スーツ以外のところでは野球が普及していない国で、野球というスポーツを広めたいです。 自分はこれまで野球を通して人として大きく成長することができました。楽しいことだけではな かったのですがそのおかげで成長できたと思っています。 だから、野球界に少しでも貢献したい気持ちと、自分みたいに野球を通して成長する人がいるかもしれないという期待を込めて、野球を広めるような活動を行なっていきたいです。


Q10.この先どういうテーラーになりたいか。

A.まず、売る時に大切にしてる気持ちがあります。 それは、数あるオーダースーツ屋さんの中から自分の会社を選んでくれたお客様への感謝の気持ちです。 
テーラーとしても大切ですが人として、またこの人から買いたいな、この人と一緒に生地選びたいなと思ってもらえるように接することが1番の敬意だと考えています。 そのため正確でお客様の希望に沿った採寸や生地の提案を心がけています。 これらを実現するためには、生地や商品の専門知識はもちろんですが、それだけでなく、お客様にわかりやすい説明ができるように比喩や言語化をする能力が必要だと思います。
世代を引っ張るテーラーになりたいと思っています。 



Q11.初めてのお客様にスーツを届けた時の心境ははいかがでしたか。

A.高校生の頃にオーダーグローブを両親に買ってもらい、やっと自分の手元に届いた時のように嬉しくてワクワクしました。提供する側でありながら、不思議と過去の自分の感情とリンクをしました。自分自身のこと以外でこんなに喜んだ経験がなかったため、感動を覚えました。



Q12.課題に感じていることやこれから成長していきたいと思うことはありますか。


 A.足りない部分は沢山あると感じています。 その中でも、経験値と圧倒的な知識。 この2つが最も自分に足りない部分であると思います。 経験においては数多くのお客様に販売することも必要ですが、多種多様なお客様に販売して行きたいと思います。これまでは、若い世代の方々への販売経験が多かったため、テーラーとしての厚みを増すためにどの年代の方にも満足していただけるスーツを目指して販売の経験を増やしてい きたいと考えています。好まれる生地も違えば、形、サイズ感が異なってくるのでしっかりとお客様に合わせれるようになりたいと考えています。 専門知識では、インプットの量を増やすのは当然ですがお客様に伝わるアウトプットの仕方を考えた際に足りていない部分を実感します。 更に知識に厚みを増すことで接客の質を高めていきたいと考えています。



Q13.ありがとうございます。最後に読者の方やこれから起業を考えている方へ

A.まだまだ道半ばの若輩者ですが、等身大の自分をありのまま伝えることでかつての自分のような方々に何かきっかけやヒントを提供できたら嬉しいという思いで取材を受けさせていただきました。野球をやめて夢を失った地方出身の大学生でもこうして数年間で大きな挑戦を形にすることが出来ました。そこには留学への決意、人との出会いがありました。自ら行動しなくてはきっと何も変わる事はなかったと思っています。テーラーとしてもお客様やFC先のサポートに支えら れ、アルバイトの頃には手にすることのなかった金額を扱わせていただきながら、感動を受け、感動を与える仕事ができています。何か動き出すこと、やりたいことがあれば挑戦する心を大切にして欲しいと思っています。それがないのであれば、勇気が出ないのであれば是非、オーダーメイドスーツを作りに来て下さい。世界に一つを形にする体験を通してきっかけを提供したいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。



【佐藤皇雅 人生年表】

2000年 青森県にて 2人姉弟の末っ子として生まれる
2005 5歳 空手で幼稚園の部青森県2位になる
2007 7歳 空手をやめて地元の野球のクラブチームに入る
2010 10歳 野球肘になりなかなか野球できない日々が続く
2012 12歳 怪我を克服し、小学校最後の大会で優勝する/地区選抜に選ばれる
2014 14歳 選抜チームのキャプテンを任され全国大会に出場する
2016 16歳 青森県立青森北高校の普通科に進学する
2018 18歳 甲子園出場の夢に敗れ、目標を見失う
2019 19歳 城西国際大学経営情報学部に進学
全国ベスト4/野球を辞めてアメリカに留学する
漠然と起業したいと思い野球をやめて色々な社長に
会うため講演会等に参加する 。
2020 20歳 オーダースーツ起業を決意する ブランドを立ち上げる
2022 22歳 在学している大学の学祭にてポップアップでスーツブランドを出店






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