見出し画像

18歳の夢追い人が月3万円を貯金するワケ



高校を卒業したての演技初心者に頻繁ににされる質問がある。

「どうすれば、成功出来ますか?」と。

18歳。
子役から始めた者や、芸能界にコネがある者よりも遅れは取っているが、まだまだ非常に可能性のある年齢だ。

学校を卒業して、アルバイトで生活費を稼ぎなら芸能活動に勤しんでいるのだろう。

私の演技レッスンも決して安いものではない。(もちろん、後悔は絶対にさせない内容だが。)

なんとか、私も成功させてあげたいと思っている。

夢とヤル気はたっぷりあるが、経験は足りない…そんな若者に私が提言している方法がある。

それを今回の記事では紹介したいと思う。

無料で最後まで読めるようになっている。

ちなみに今回のテーマは「時間とお金と夢」である。

まず、結論から先に書く。

アルバイトで生計を立てながら、夢を追う18歳が、やるべき事、それは「月3万円の貯金」だ。

これから18歳になる夢追い人も、18歳を過ぎた夢追い人も是非参考にしてみてほしい。

夢をダラダラ追うな


まず前提として、役者や声優など表舞台に立つ者は、若ければ若いほど、売れる可能性が高い。

もちろん、実力や人脈形成が上手くいけば、40歳になっても50歳になっても売れる可能性はある。

年齢制限は無い。

しかし問題なのは「夢をダラダラと追う」事だ。

役者として売れなければ、生活費が無いのだからアルバイトをしなければいけないのは仕方がない。

私も若い時はアルバイトをしていた。

しかし。

アルバイトを本業にしてはいけない。

役者や声優になるためにアルバイトをしている。という当初の目的を忘れてはいけない。

アルバイトをしながら、たまに演技レッスンを受けたり、養成所で勉強をしたり、エキストラのバイトをしてみたり…

実際、アルバイトをしているんだ。生活は出来るだろう。

18歳くらいだと「あれ?案外アルバイトで稼げるな」と思って、服を買い漁ったり、美味しいものを食べ歩いたり、娯楽として映画を観て勉強したつもりになったり…

18歳だ、仕方がない。それも青春だ。

そういう者も、私の演技レッスンを受けに来てくれる事がある。

しかし、私はハッキリと言わせてもらう。

「演技が趣味のフリーターだ」と。

そのワガママで楽で楽しい生活を続けていれば、成功出来ると思っているのか?

無理だ。

よっぽどの奇跡が起きない限り成功しないだろう。

いざ、仕事が舞い込んできても、そのチャンスを活かすことは出来ないだろう。

「努力」も「勉強」も「準備」もしていなければ「覚悟」もないのだから。

こんな事を言うと、言い返される。

「映画を月に20本観ています」

「毎日欠かさず、腹筋と滑舌の練習をしています」

「養成所で演技をしています」と。

私は「頑張ってる感があるものばかりだ。」と感じる。

汗水流して、息を切らせば頑張ってる感に包まれて、努力をしていると錯覚をする典型だ。

そんなんじゃ、夢を叶える前に年齢を重ねて次のステージに入ってしまう。

それは「いつ夢を諦めるか」というステージだ。

ダラダラと夢を追うな。

いつ成功するんだ?

長くネガティブな話になってしまったが、ここで伝えたいのは「有限の目標を持て」という事だ。

私は18歳の目標は「26歳までに映画で主演を張る」というものだった。(この時の目標は映画監督の名前まで具体的に決めていたが、実名を避けるために曖昧な表現にしている。)

その目標が定まったら、逆算をして、今やるべき事を考えるんだ。

18歳の君が、いま映画を毎月20本観ていたら26歳で映画の主演を張れるか?

家で滑舌と発声をしながら、腹筋を鍛えれば26歳で漫画原作のアニメの主役の声に抜擢をされるか?

無理だ。

もちろん、滑舌も発声も腹筋も映画を観る事も必要な事だ。しかし、夢に対する努力にはならない。夢へ前進する事はない。

もう一度言う。まずは「目標設定」をして「逆算」をするべきだ。

仲間に入れてもらわなければいけない


次に理解しなければいけないのは芸能界の「仲間に入れてもらう」という事だ。

これはどういう事か。

芸能界には、既に多くの人間がいる。

子役からやっていた者

いま現在、芸能界で活躍している者

親戚が映画監督の俳優

親が有名タレントの声優

カリスマ的、読者モデル

挙げたらキリがないほど、強力なコネ(人脈)を持った人間達が村を作っている。

これから、俳優や声優として成功したいのなら、この「村」に入らなければいけない。

勝手に侵入したところで得体の知れない人間に「仕事」は与えられない。結果的に「お金」は稼げないだろう。悪い奴の詐欺に引っかかってお金を取られるのがオチだろう。

たまにお小遣い稼ぎ程度で行けるかもしれないが、住む事(生活出来るほどのお金を稼ぐ事)は出来ない。

ここで伝えたい事、それは「芸能界で暮らす人間とのコネを作らなければいけない」という事だ。

君に与えられた時間


18歳から芸能活動を始めて、一体どれくらい「夢を追う時間」があるのだろうか。

「25歳までに成功しないなら辞める」と、ダラダラと夢を追わない約束をしたのは偉い。

では、18歳から25歳までどれくらい夢を追える?

7年間。

いや、違う。

期間は7年間だが、全てを夢を追う時間にあてる事は不可能だ。

だって、君はアルバイトをしなければいけないのだ。

週に5日か6日、8時間。

演技が趣味のフリーターなら掛け持ちをしながら週に7日、1日16時間はアルバイトをしているかもしれない。

アルバイトでお金を稼げるが、夢には全く近付かない。

青春時代の貴重な7年間は「アルバイト」をして過ぎてしまう。

潔く夢を諦めて就職したとしても、その貴重な青春時代は戻らない。

子役出身の同い年は芸歴10年を超えている。

その10年を埋めるために必要な事は「効率的に時間を使う事だ」

アルバイトと睡眠以外の時間を有効的に夢の実現のために使わなければいけない。

本来はアルバイトをしている時間はないのだ。

そこで、次の章に繋がる。

月3万円の貯金


記事の最初で記した「月3万円の貯金」だが、これが「夢をダラダラ追わない」「時間を最大限に活用する」という点を解決する。

更に言えば「本当に芸能界で生きていきたいのか」という自問自答にもハッキリと答えが出る。

さあ。白黒つけようじゃないか。

自分のお金と時間をフルに使って、最大限に夢へと前進をする事が出来れば、夢を叶える事が出来るのかを。

それでは、説明しよう。

18歳の君はアルバイトをしながら月3万円の貯金をしつつ、芸能活動をしている。

しかし、なかなか売れない。

売れないまま、年齢は25歳だ。

君は考える。

「本当に売れるのだろうか」「夢を叶える事が出来るのだろうか」

君は銀行へ行く。

18歳から月3万円の貯金を続けた25歳の君の目の前には252万円もの大金がある。

252万円。

アルバイトを辞めて月21万円の生活をしながら、芸能活動だけをする事が出来る。

25歳最後の1年間は芸能活動だけが出来る。

どうする。挑戦するか?

250万円あれば、車でも買えるし、旅行にも行ける。

恋人がいるなら結婚式を挙げることも出来る。

君はいま沢山の選択肢がある十字路に立っている。

25歳、本当の夢への挑戦だ。

最後に

極端な例だと思うかもしれない。

そんな事誰もしないと思うかもしれない。

しかし、実践した人間がいる。

それが、この記事を書いている私だ。

18歳から貯金を始めて、25歳の時に自由に使える252万円が手元にあった。

役者として良い環境にはいたが、なかなかブレイク出来ずに苦しんでいた私は自分の夢に白黒付けるために、アルバイトを辞めて芸能活動のみをする1年を過ごした。

映画に出れたり、大舞台に出演をする事が出来たが、ブレイクする事は無かったし、自分の限界も知れた。

そして、私は俳優業を辞めて、裏方になった。

252万円を使う価値のある一年間を過ごせたと思っている。

背水の陣で挑む事で見えたものが沢山あった。

その経験は、そのまま今裏方として活きているのも間違いない。

補足

この話をすると、250万円の借金を背負って一年間を芸能活動にあてるという者がいるが、それはオススメしない。

自分で稼いだ貯金を使うからこそ意味がある。

それに、月3万円の貯金をするという習慣を身に付けるという事は、売れる、売れないを置いておいても人生において非常に重要な事だからだ。

それに、借金を返済する未来が待っているなんて辛いじゃないか。

背水の陣という意味では同じかもしれないが、心持ちが全く違う。

252万円を前にドキドキワクワクしてもらいたい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?