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初めて音MAD制作をして振り返り&感想

まず初めに

初めまして、先日ニコニコ生放送にて放送された音MADスタートダッシュという企画に参加したじゃぱにぃと申します。よろしくお願いします。また、この記事は音MAD Adventer Calendar 2023に参加しています。(枠
が埋まったみたいで良かったです。)
皆さん本当にお疲れ様でした。


そもそも何故この企画に参加することになったのか

それはある日のこと、Twitterを見ていると突如おすすめからピンクの象氏の音MAD見る専趣向調査というアンケートが流れてきたのです。
いきなり出てきたアンケートに対して、アンケートは全部答える派の私は音MAD見る専だということもあり律儀に答えました。
後日、Twitterにて1件の通知と共にピンクの象氏からとある文章が送られてくるのです...

「追加で話したいことがあるのでTwitterのDMを解放してください」






いやめっちゃこえー!!


最初に抱いた感想はそれだけでした。もしかしたら何か自分がアンケートを答える上でなにか不手際があったのかもしれない、様々な企画をやっている音MAD作者さんが一人の見る専の一般人に何の用があるんだ。そう思うと怖すぎて1回目のリプライは無視してしまいました。(本当にごめんなさい)
時は過ぎ10月28日、ピンクの象氏からこのような企画が発表されるのです...




音MADスタートダッシュ

全ての疑問に合点がいき安心するのも束の間、だったらDMを送るべきだったなぁ...
音MADを作るきっかけになる千載一遇のチャンスを逃してしまった。そのような思いが自分の中で駆け巡りました。
後日、Twitter上にてピンクの象氏から思わぬ通知が届くのです。それは...

「話したいことがあるのでTwitterのDMを解放してください」という内容の通知でした。

音MADスタートダッシュという企画が発表された後、2回目のメンションということもありほぼこの企画に関係する内容だと思い勇気を出してDMを送ることにしました。
結果としては大正解で音MADスタートダッシュの参加の検討についての話でした。
正直1ヵ月で完成まで漕ぎつくことが出来るのか心配で参加するかどうか迷ったのですが、音MADをいつか作りたいと思っていた私にとってこれ程にまで恵まれた環境はないだろう。そう思った私は参加することを心に決めたのです。
この企画に参加することになった決め手は、音MAD作者(アドバイザー)さんのサポートがあるという点です。分からないことや躓いたことがあっても音MAD作者(アドバイザー)さんが解決してくれる。そう思うととても心強い味方がいる環境で音MADを制作出来る。そのように思い、参加する旨をピンクの象氏に伝えたのです。


音MADを制作するにあたって

まずは、音MADを制作するために必要なソフトをインストールする必要があります。
私は、過去に音MADを作ろうとして挫折したこともあり、ReaperとAviutlはインストールされていたため、追加でプラグインや補助ツールを入れたりする程度で導入は終わりました。
その次に、音MADを作るには素材と曲を決めなければなりません。
既存の音MADと素材と曲が被ることを避けたい。かつ、自分の好きな素材とキャラを選びたい。そう思った私は幽霊東京真島茂樹を選ぶことにしました。

泥水でも飲んでろ


音声について

まずは音声から作りその後映像に取り掛かるという工程で作業をしようと考えていました。
肝心の音声についてですが、当初の構想としてはサビを人力で歌わせるぐらいしか思いついていなかったため、まずはサビの人力から作ることにしました。
しかし、人力を作る上で2つの壁にぶち当たることになるのです。
その2つとは、真島茂樹が歌う素材にはない50音の発音があることと、キーが高すぎて高音がカッスカスになってしまうといった事でした。
まずは1つ目の問題に関してですが、人力で歌わせるためには歌わせたい人(今回で言うとマジーに該当する)の50音を切り取って音程を合わせていくといった工程が必要なのですが、単純に素材が足りず使いたい50音を1度たりとも発音していなかったのです。
今回足りない50音は「す」だったので、「し」の子音と「う」を使い試行錯誤しながら「す」だとわかるレベルのクオリティーのものをなんとか作り上げました。
もう1つの問題は単純な話で、切り貼りした素材のキーと原曲のキーが離れすぎていて、音程を合わせると音がカッスカスの機械音になってもはや誰の声だか分からなくなるといった感じです。

なんでそんなこと言うの?

また、私は素材や曲を聞き比べても音程について何も分からなかったため、Reaper上で音程を合わせることが無理だと感じ、VocalShifterやWavetone、UVR5を使い解析することで無理やり解決しました。(この辺のソフトが無かったら絶対に作ることは出来ませんでした)
話は戻りますが、音がカッスカスになる問題に関してはある程度予想は出来ていたので、オク下で歌わせることにより大半は解決しました。また、一番高音である部分がまだカッスカスの音だったため、その音の中で一番音程が高いものを選んで再度どうにかなりました。
そうしてなんやかんやあったサビの人力が終わった頃、とある事態に気づくのです。

曲と素材が丸被りしていることに...

私の中で元々あった素材と曲が被ることを避けたいというコンセプトは一瞬にして崩壊し、既に制作開始から4日経っていたためここから引き返して他の曲や素材で作り直すといったことをしても間に合う保証がない。そのような状況に置かれている事が確定してしまった中、更にもう1つの思いが自分の中から出てくるのです。
それは、4日かけたのに人力のクオリティーが思い描いていたものとはかけ離れているということです。
この2つの現実を突きつけられた私はモチベーションが一気に低下し、11/4から11/11までの1週間音MADについて何も触れることなく時が流れるのです。音MADについて考えてReaperを触ろうとすると、身体から拒絶反応が出たり吐き気や嗚咽が出てきたり、食欲がなくなり食事がまともに喉を通らない。そのような1週間でした。
正直適当な理由を付けて辞退しようか考えたほどでした。←おい

そんなこんなで11/11に試しにちょっとだけ触ってみようと音MAD制作を再開した訳ですが、作業するのが1週間ぶりということと残っていたのは比較的手間のかからないもの(セリフ合わせ等)だったので作業がとても楽しく、のめり込むことが出来ました。
また、私が音ゲーを小さい頃からエンジョイながらやっていたということもあり、セリフ合わせに関しては特に苦労することなく出来たのも大きな要因だったと思われます。
その結果、11/15時点で音声は8割方完成といった所まで進み映像に取り掛かることになるのです。


映像について

映像を作るにあたって、私は映像の経験が0な上に特に構成については思いついていなかったので、幽霊東京のMVを再現しようと考えました。これだとアイデアもいらなくそれっぽい映像が作れるんじゃないかと私は思った訳です。自分の作風を作らずに逃げる口実です

そんなこんなで映像を作っていくのですが、映像を作ったことがないのでアニメーションについて分からない事が多すぎてアドバイザーの方々に分からない色々な事を聞きまくりました。
また、背景の画像や文字の色についてですが、最初はAyase氏の歌ってみたの方の画像(紫と黄色)で再現していたのですが、音程は原曲のキーで背景は歌ってみただとバラバラで1つの作品としてまとまりがないと思い急遽背景画像と文字の色を全て変更することにしました。更に、本家MVだとシネマスコープのアス比風(12:5)になっており、上下に黒帯があるのでそれも再現してなかったため追加しました。
かつ、MVを再現するためにサビ前まで幽霊っぽさを出せるように動画や画像を薄くしたり、フォントをできる限り近づけました。また、真島茂樹自体のBB素材が足りなかったため、BBではない真島茂樹の動画全体を薄くしてその分背景画像の明るさやコントラストを弄って画面全体の明るさを調整したり、真島茂樹の動画のアスペクト比が4:3でそのままだと横が余って左右だけ色が濃くなるので画像ループを横にかけて無理やり背景全体に動画の色調補正をかけるようにしました。
サビ前の数字の羅列に関しては本家MVを調べた所、数字の羅列はエンジェルナンバーを用いたもので、私もマジーっぽいエンジェルナンバーを使いリスペクトという形で再現させていただきました。
そのような感じで未経験者なりに色々考えながら作ってました。

下の数字の羅列がエンジェルナンバー

11/20にほとんど完成し、後は音声をちょっと作るのとミス部分を修正、VSTでのミックス作業をして11/22に全ての作業が終わり音MADとして完成しました。
【追記】その後11/28に音声バランス等を調整して再提出しました。

初めて音MADを作ってみての感想

まずこの企画を立ち上げてくれたピンクの象氏、運営に関わってくれた運営陣やアドバイザーの方々に感謝の意を表したいです。本当にありがとうございました。
そして初めて音MADを作ってみての感想ですが、理想としているクオリティーのものを作るのはとても難しいといったことが一番の感想です。(技術不足なのは承知の上ですが…)
頭の中で思い描いているものは経験を重ねないとまず作るのは無理で妥協するしかないということを身を持って感じました。
また、この1ヵ月で音MAD制作の楽しみと苦しみを両方知れる良い機会になりました。
次に音MADを作り始めてスタートダッシュを決めるのはこの記事を読んでいる貴方かもしれません。
改めて本当にありがとうございました。

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