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宮台真司さんは生ものだから、やめられない。

社会学者・宮台真司さんは、『お・は』や『ち・お』とは相性がいいと思う。なんで? と思う人がいるかもしれないし、編集協力人とはちょっと色合いが違うといえば違う。いや!大嫌いという方もおられるかも。

でも、『ち・お』『お・は』が意見を求めたいと思うお一人であることにはまちがいないのでした。宮台さんもそれに応えてくださる。いつのころか、それは学者としての深い考察と、人として覚悟と信念があるからだと感じています。だいたい、こんな弱小な本に協力をしようなんていう著名な人は、ほぼ志でしかないですから。

ちょっと高みからいえば、そういう志の人って細かいこと言わない。仕事もやりやすいんです。宮台さんはスケジュール管理がむちゃくちゃだし、連絡は取れないし返信もない。こまった人なんですが、たぶん区別なしにみんなにそうなのです。

いつだったか、世田谷区区長の保坂さんが「宮台さんにはどうやったら返事がもらえるの?」と困った様子で尋ねてこられました。いや、区長さんのほうがそれはよくご存知のはず……と思いましたが、ラジオ出演だって忘れてしまいますからね。

もう、これは仕方ないことです。わざとやっているとしても依頼されたことや相手に区別はしていない。それでも、僕の話を聞きたい人は声をかけてください、と言っていると理解する。そのリスクをとるかとらないか。

いつか、取材の約束でご指定の喫茶店(カフェとは言われたくないだろうと思われるお店)で待つこと30分。これは、お忘れかなと思ったけれど、仕事も持参していたからもう30分待ってみた。来ない。そこで、ショートメールをしてみたら、お子さんたちの昼食にそうめんを茹でていたすっかりこんと忘れていたと。

3人のお子さんにそうめん茹でていたら仕方がないなと思いました。特別扱いではないですよ。遅れてはほしくないけれど、そうめん茹でないお父さんよりうんといいです。

宮台さんの若かりし過去をご存知の方からは、不良でお行儀の悪い印象があるみたいですけれど、若いころの悪さや反抗は多いにするべきというか、そういう素地を育むことが大事なのかもしれないと、還暦を過ぎた宮台さんを知ったら思うかもしれません。

小さな人と暮らす生々しさが宮台さんにはあります。言っていることがその延長だから、言葉が温かい。生き生きとしている。編集者の端くれの端くれにはそう聞こえます。

まあ、いまでも「ケツ舐め」はどうかなあとか、「クソフェミ」の意味を知りたいとか、思うことはあるのですが、今回も児童精神科医の石川憲彦さんとの「異種異世代トークイベント」に快諾をいただけました。

今回はきっと忘れずにパソコンの前に来てくださるでしょう。

ちょっと、好みじゃないなあと思っておられる方も、一度、生ものの宮台さんに触れてみては、お試ししてみてはと思います。

チケットはこちらから↓↓↓

ウンコのおじさん……は、2015年から16年にかけて8回に渡った連続講座から編んだ本。宮台の入門書として、密かにロングセラー。

そろそろ、ウンコのおじさん ふたたび があってもいいかも。





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