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海が見える家 旅立ち/いつまで/運動の神話 上/寂聴 源氏物語/まちがえる脳/「空気」を読んでも従わない: 生き苦しさからラクになる/アレックスと私/不老脳

ちっさいハート♥


海が見える家 旅立ち

父が遺してくれた家は、台風で被災してしまった。復旧作業が滞る中、コロナ禍にみまわれ、ふさぎ込んでいた文哉に追い打ちをかけるように、離れて暮らしていた姉まで転がり込んできた。文哉は旅に出ることにした。

シリーズ完結編。自然の中で自分が何が好きなのか気づいていく主人公。
いろんな生き方があるよね、って話。


いつまで

若だんなが行方不明になり、長崎屋の不運が幕を開けた。
最大の窮地を乗り越えられるの!?
長崎屋から妖が消えた! 最初は噺家の場久、次は火幻医師。彼らを探すため、影内に紛れ込んだ病弱若だんなは、すべて西から来た妖・以津真天の仕業だと知る。大事な友を救うため、果敢に悪夢に飛び込んだ若だんなだが、目覚めた先はなんと五年後の江戸。鍵を握るのは、以津真天なのか、それとももっと大きな力なのか……。

家鳴りが可愛い。


運動の神話 上

ヒトは休むようにできているのか、それとも走るようにできているのか

「健康のために運動する」これは現代社会がもたらした考え方であり、人類は運動するために進化してきたわけではない。それにもかかわらず現代人にとって運動が健康に役立つのはなぜか。進化生物学者が、近代人が作り上げてきた運動にまつわる神話を再検証する

著者が運動が好きでない側なのがおもしろい。


寂聴 源氏物語

重要なシーンをメインに、短く訳して16時間半。
歌の解説が入っているのが良いです。


まちがえる脳

人はまちがえる。それは、どんなにがんばっても、脳がまちがいを生み出すような情報処理を行っているから。しかし脳がまちがえるからこそ、わたしたちは新たなアイデアを創造し、高次機能を実現し、損傷から回復する。そのような脳の実態と特性を、最新の研究成果をふまえて解説。心とは何か、人間とは何かに迫る。

にんげんだもの。
脳はまだまだ分かっていないことが多い。
右脳がどう、左脳がどう、と分けることも違う。って話。


「空気」を読んでも従わない: 生き苦しさからラクになる

「個性」が大事というけれど、集団の中であまり目立つと浮いてしまう、他人の視線を気にしながら、本当の自分は抑えつけていかないと……。この社会はどうしてこんなに息苦しいのだろう。もっと自分らしく、伸び伸びと生きていきたい! そんな悩みをかかえるアナタにとっておきのアドバイス。「空気」を読んでも従わない生き方のすすめ。

鴻上さんの本は面白くて好き。


アレックスと私

その鳥は、たしかにヒトと会話していた 言語観、動物観をぬり替えた感動の名著
人と動物は、音声を用いて会話できるのか? はるかな目標を掲げた研究者と一羽の天才ヨウムが過ごした、長くて短い30年の物語。

思ってた以上にヨウムの知能が高かった。
犬猫も知能が高いと思うけど、「言葉をしゃべる」って一段と通じ合ってる感じがある。
飼育下で寿命は40~60年。31年でアレックスが亡くなってしまったのは本当に惜しかった。まだ伸びしろがあったはず。とはいえ、著者がこれまで積み上げた30年をもう一度、というのは気が遠くなることだとも思う。

トレーニングで「あえて正解を言わない。正解以外を言い続ける」なんて、面白すぎる。
教えていないのに単語のつづりを言い当てた、など興味深い。
しゃべることが単純な「オウム返し」ではない、という証明の研究。

アレックスと著者

時々インスタのリコメンドで流れて来るヨウムの「キクノスケ」くん、面白いので置いときます。

▼アレクサ起動させといて「うるせぇばばぁ」

▼「うんこした」と報告する

▼全部、鳥がしゃべってます

▼器用に水を出す

他に、歌う子、三輪車に乗る子、色の認識がしっかりできる子、がいて、すごく興味深い。寿命が60年と思うと、せめて20代のうちに飼い始めないと、どっちが先か問題になってしまいますね。


不老脳

どうもやる気が出ない、毎日がワンパターンだ……それ、脳のせいかもしれません。40代から萎縮が始まる前頭葉。意欲や創造性、理性を司る前頭葉が衰えれば前向きな姿勢が失われるばかりか、怒りっぽくなったり、同じ話ばかりしたり、まだ若くても「がんこ老人」のように。でも、いつまでも若さを保つ人がいるのはなぜなのか……? 1万人以上の脳を診てきた著者が贈る、前頭葉を甦らせるためのとっておきの処方箋。

前頭葉が衰えると意欲も衰える。感情のコントロールもできなくなる。(キレやすい)
40代で老化(萎縮)が始まる。
記憶や計算能力は維持しているが、前頭葉は衰えていく。
維持する努力をしないと、落ちていく一方。

感情老化度テスト
スコアが自分の年齢より高い場合は要注意。本書をおすすめします。
私は32でした。とりあえず、ほっ。

前頭脳の機能維持のためできること
「初体験」によって前頭葉が活性化する=血流の増大
手を動かす(楽器、陶芸など)、運動(歩く、筋肉を増やす)、他者とのコミュニケーション、アウトプット(発信力:相手の気持ちを察することが大事。インプットを垂れ流すのではなく、自分なりに加工して)、インプット(好奇心)。
決めつけない。自分で調べる。

年代別前頭葉との付き合い方
40代 上記の「できること」を心がける うつに注意
50代 生活習慣の見直し 飲酒・喫煙・睡眠・高血圧 運動 日に当たる
60代 仕事は続ける やりたいことをやる 介護に専念しない
70代 頭を使い肉を食べる 認知症でもできることをやる 意欲が大事 歩く
80代 できないことは諦め、できることを楽しむ 落ち込まない 現状維持 


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