ソラの…

光が見える
ソラに光が

ここより放たれる
か細き光が相殺したのは

ソラから降り注ぐか弱きひかり

ソラに浮かぶ星達の
轟音はまるで届かず

ただ光だけがか弱く伝わる

相殺され
消えたかのような
夥しい存在は

この星のか弱き光が消し去った

ここより放たれる光子が瞬きを減らす時

全ての光は姿を表す


そして

私が消える時

それは私の物理の全てが
失われる時

私の前から全ては消える

消えたのは
私が全てより、全てになってしまったから

晒されるものもなく

私は光より早き粒に

そして全てを打ち消す意味となる

意味となる私

全てに影を与え

影を持った全ては存在を感じてくれるだろう



受けるものは与えるものを見失う

与えるものにのみ見える世界

放つ者のみ見える世界

何とも、何とも、
不条理で、せちがなく、
愛くるしい世界なのだろうか

摂理とは何とよくできた話なのだろうか。



星が見える

星が見えるという
何ともこの不思議さよ

私は星を見ている
ソラの闇は私を見
ソラの闇のみがその背中に私を感じている

ソラに見えない帯びただしい光を私は感じている。

何とも歪で静かな不思議な感覚

文字数の割には意外に遠くまで来た

不思議…




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