傷こそは絆

心の傷、体の傷

人が傷を負う時
行動が伴う
動きを伴う
振る舞いを伴う

因果となる何かはそこに存在し
振る舞いとも呼ばれる何らかの接触を果たし

そして傷を生む
それへの思いが強ければ
強いだけ、傷はより深くなる

選手生命、パンチドランカー、疲労骨折、腱鞘炎
注意力散漫からくる転倒などの傷も含めて、

常に起因となる何かが存在し、
人の身にこれが起こる

想いの強さが強ければ
盲目となり、これに従事する


そしてそれは時に
傷を負う


そう、想いが強ければ強いだけ
従事すればその分だけ
注げば、捧げれば、望めば
想いの、依存の力が強ければ
それはえてして傷となる

何故?

それは君の心を繋ぐ
絆だったからに他ならない


心だって例外では無い

何かを想わんばかりに、
何かを願わんばかりに、
何かを拒絶せんがために、
それらは傷となっていく。

絆が強ければ強いだけ、
それは瞬時に、深い、傷となる
そうだからこそ

絆の深さこそが傷

として君の心に君臨する

だからこそ
傷を傷として扱うべきではないのかもしれない
それは

あなたが想ったから
望んだから
許したから
求めたから
願ったから

それはいつしか傷となり
あなたを襲った

それは全て絆の強さ故
それは絆の深さ故
あなたの傷は
絆であった
そう、
絆であったコト
だからこその傷こそは絆なのだと
強く願い、強く求め
強く望んだ何かがあった

いつしか人はその想いを忘れ
傷のみに囚われるのだと

傷が絆だった事を忘れ
傷は傷としてしかあなたの心に残らなくなる
傷を恐れるのは悪いことなどでは決して無い

そのように因果は流れていく

ただ重要な事は
傷が絆であった事を
心の片隅においてあげる事だ

常に…
そうでなければ、人は悲しい
人の傷は、悲しみのためになど存在しない

傷は、あなたが過去に強く抱きしめたもの
絆はあなたを強く抱きしめるもの

君は傷を抱きしめ絆により抱きしめられている
今も
だから
傷こそは絆

あなたの傷はあなたを強く温めたもの
あなたを一番傷つけたもの
それはあなたの一番愛したもの
心を持ち去られないでくれ
悲しみ、逃避、拒絶、怒り
そういったものはあなたを温めたものを
盲目にする…


聡明なる視界にその傷の意味を

よく理解する事を願う


全ては心を痛めている

それはそれぞれが
過去に望んだ幻影

夢幻かのような淡い想い
打ちのめされ
打ち砕かれ
心に影を落とす

その影は傷となり
心を蝕む

その傷故に
人を憎んだり、妬んだり、恨んだり

そんな人生が多く存在する


しかし
その過去に求めた幻影こそは

それぞれに望んだ絆

絆だったもの
その絆への想いの強さは
心の傷の深さとなる

傷の深さを見てはいけない
いかに強く、
絆を望んでいたのか

傷は、
傷などは、
後遺症でしか無い

絆に
過去に存在した絆に
想いを寄せる事で

傷を癒す事が出来るのかもしれないのだ

確かに全てを癒すのは不可能かもしれない

でも、もしかしたら
癒す為の何か
が見つかるかもしれないのだから…。


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