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SIZE〜MEMORY

生命純度


年代においてはいろんな時代区分からいくつかの化石が見つかる
度々お目にかかる定説を覆すかのような発見は
世界に散らばる。
40億年前の生物由来と思しきもの
35億年前や、19億年前、12億年前
8億.7億はザラで
観測精度、虚偽主張、何が本当で何が嘘かも
正直なところは何とも言えないところがあるが
いづれにせよ全ての系統樹を一つで規定するのには無理もあるのかもしれない、
これらのそれぞれが瞬間的に条件が合わさって起こった特異点という事もあり得る。
そういう意味では結局は謎の域を越える事ができないのかもしれないが、生命にはやはり普遍的に採用されたシステムがあり、それが生物界を席巻した事には変わりないのだろう。


そして生命にとって最も細胞純度を作用するのは脂質と言える、
それは単純に全ての細胞を構成する最下層には脂質を用いるからだが…。

しかしこれでは答えとしては不十分である。



脂質の目的〜炭素固定

そもそも30億年前から存在を始めた生命は
脂肪酸から細胞膜を作った事はかわりはない
基本骨格としてこの脂肪酸を生命が利用した最大の理由はその疎水性にある。
生命という視点から見ると、吸収というスタンスから様々な栄養素が必須とされるがそれを取捨選択する、あるいは取捨選択できる媒体としてこの資質膜は存在する。
しかし栄養などの必須性として軽んじられがちなこの脂質、
何故そもそも油は水と分離するのか?
骨格上その答えは炭素の位置にある。
わかりやすくいうなら答えは炭素固定。
例えば何故、核酸塩基は分子進化の過程で
チミンとウラシルを使い分けたのか?
使い分けの経緯に至るまでは、常に安定を求め置換し続けた最中にある課題は常に炭素をいかに安定させるかであった。

『炭素固定状態の分子構造』
これらにもやはり一貫性のある答えがある。
それは
炭素を体内に押し込み他と反応させない構造』

脂肪酸の基本骨格もまた炭素固定の賜物である。



最小単位のピラミッド〜

粒子的構造上の立体的最小単位は常に正四面体。
それは中心に何かを押し込み周りをピラミッドで固めた構造
炭素固定を果たした物体は全て構造上中心へとそれを押し込み、取り込み、内封する。
生命の歴史において初めてその可能性を残し組み合わさった建造物が脂肪酸であり、
史上生命の素として最初に炭素固定を果たした物体こそが脂肪酸でもある。
つまりは油滴というものが絶対的に疎水性である事の意味は
炭素の死守でもあり、炭素を不用意に反応させない為であり、全ては取捨選択の為に遺伝子コードは発達してきた。

また炭素を死守し、エステル化された脂質は
炭素を揺るぎないエネルギー源として
一部の手にその疎水性の手を緩め様々たる反応の場を作り出す。
生命に訪れるその後の多様なる変化の奇跡は
炭素というエネルギーを保護する意思
繋がり、展開される多様性を予言したものだった。

そしてその営みは遥か30億年も昔より始まっていたのだ。

脂質




脂質



単純脂質
常温個体の性質
• 中性脂肪(アルコール+エステル型脂肪酸)
• コレステロールエステル(コレステロール+脂肪酸) • ろう(高級アルコール+エステル型脂肪酸)
※高級アルコール、炭鎖6以上の豊富な炭素を含む

*エステル結合


脂肪酸は構造上、炭素鎖を繰り返す事で作られる
その際酸素が二重結合した部位をエステル化と言い、疎水性の性質を持つ事が可能であり、
各種栄養素の結合を果たしやすくし、吸収を助ける。
生命の発達は酸素爆発から訪れたエステル化促進によるもの。


脂肪酸のエステル化

エステル化にはいくつかの種類と特性がある。

・チオエステル:
チオール(水素化硫黄)と結合する事で、代謝反応を担う高エネルギー結合
※チオールは金属または金属元素の表面においてナノサイズの自己組織化単分子膜(SAM膜)を形成する性質を持つ。
自己組織化単分子膜(SAM):規則的に自動配位され形成される膜、超疎水性の撥水効果を持ち、膜外部末端に官能基が配位されその種類によって、水分子が付着する角度に変化が起き、撥水能力が変わる。
つまりは錯体分子上での独自の用途別の組織化されたワールドを作り上げる為、
チオエステル化する脂肪酸は生命の多様性を促す要因にもなった。

生命が『ATPワールドによりエネルギーを確保する時代以前のエネルギー原料』の可能性がある。

・リン酸エステル:
多段リン酸化高分子体であるATP、RNAの部分構造として知られ、高次構造を形成するための反応の場

・硫酸エステル:
硫黄系代謝生命が用いる結合体であり、
地球環境の変化によるph移動が
陰イオン(アニオン)と陽イオン(カチオン)の相互作用を生む。
結果として分子進化を促し、
DNAやRNAがチミンとウラシルを使い分ける起因ともなっていく。
生命が利用する元素は半減期の長さによる物〜
例えば硫酸エステルはリン酸エステルの次に半減期が長く、安定性が高い。
トリ結合(1分子に三つの分子の結合体)などのエステル化は1000年以上の安定性を持つ。↓

リン酸エステルに至っては10の12乗もの安定期を誇る。
ヒ素、ケイ素、などもエステル化するが数分と持つ事はない。
しかし環境の変化(温度、圧力含む)などの影響からヒ素、ケイ素の安定期が伸びる事が生じると否が応でも分子進化は果たされ、新たな安定するワールドを手に入れる事ができる為、強制的にでも進化は引き起こされる。
つまりは環境の変化が生命を滅ぼす以前に、
分子進化が可能な温度と圧力の条件が揃っているなら、生命は形態を変え続けていく宿命にある。
環境により生物が死滅する可能性より、進化するための要因の幅は多く残され、
生命が滅びるスピードより進化する速度の方が圧倒的に速く、外的環境がたとえ変化しようとも既に対応コードのみを大量に生成し保持し続けていることになる。
だからこそ生命は滅亡と生き残りと発展を繰り返すことができた。

・硝酸エステル:
ニトロ基による酸化ストレスからくる炎症反応と関連。
硝酸〜アンモニアの酸化により発生する酸性分子
ニトロ系統を反応促進し、自然発火現象の起因ともなる脂肪酸配列状態、生体上での炎症作用を示す。

抗炎作用の薬学製剤、錯体分子の関係〜
薬学研究が対象とする分子構造のほとんどは金属錯体を持つ医療製剤だが、元来金属の持つ毒性は生物にとっては不向きでもある。
しかし、はるか昔に海洋から金属錯体の生成経路を作り出した。
生命は金属とタンパクとの合成を行い、金属錯体の構造を取り入れ、炎症反応に対する対抗案を作り出していた。
それが硝酸エステルが持つ炎症作用に対して抗炎症作用を持つ金属タンパク質


エステル反応と精神活動

エステル結合が対象とする物質の中で
多環式芳香族がある連結ベンゼンや、ニコチンなどもそれに分類され多くの発がん性物質を含む、
勿論その結合により生体損傷を受けるが、それらと同族である芳香族族アミン類(アミノ酸内グループの一つ)は人体にとっては必須の要素である。
それは主に精神活動に用いられ、神経伝達物質がそれらに相当する。
これらは勿論接種すると猛毒ではあるが、
伝達物質として取り入れる事で様々な精神活動を可能にする。
しかしながらグルタミン酸、リシンなどの多くの神経伝達物質は適量の信号を送る為存在するにもかかわらず、過剰分泌は神経細胞の死を引き起こす。
エステル結合はこれら全ての生態反応を導入する為の機構でもある。
全てがエステル化しており疎水性をもつ、常温個体の性質。
吸収の選択性を持ち、進化の過程において、反応させるか否かの判断を細胞自身が判断する脂質種とも言える。
またエステル結合の際、水素結合を経て水分子が得られる。
エステル化の際の副産物である水は、生命活動の中で、大量に生成される正四面体、ピラミッド型のエネルギーであり、これは常に二重性を持つエネルギーでもあり、量子的不可解さを持つ。
例えば、結合力も離れるほど強くなる。
結合の際孤立する電子対が二つあるがそのいずれも結合ピークは2段階で調整される。
これは様々なエネルギー量状態でも水素結合を促せる状態でもあり、
生命は古くからその生体内で最小単位のピラミッド型の原子炉をいかなる環境においても量産出来るよう働いている事になる。

複合脂質

リン脂質
*リン脂質の非対称性について
細胞膜はリン脂質が対に向き合う事で膜としての役割を果たすが規則的に向き合うことは無い
交互に組み立てられたリン脂質は電位差を作り電気伝達の流れを生み出す。
それにより発生させたシグナル伝達は多くの酵素を惹きつける。
酵素の働きは様々で、ホルモンや神経伝達物質を促し生理活性化、アポトーシスなどといった多くの細胞機能タンパク質がある。


*細胞内フリップフラップについて

脂質ラフト

細胞膜上に糖タンパクと糖脂質が形成する島(脂質ラフト)がある。そこに存在するスフィンゴエミリンはその分泌量により電気信号の速度変化を作り出す。
この信号回路をフリップフラップと呼ぶが、
このフリップフラップはIT用語でも知られ
電気的シーソーのオンオフから信号を記憶させる機能を持つ。
 この生体内のフリップフラップ回路も同様に信号速度機能の調整に寄与している事が知られるが、
このオンオフの作用が記憶を司る一端を担うことと直結し、
脂質ラフト疾患はアルツハイマーが最も多く、
ギランバレー、パーキンソンなどの病が関係する。  
スフィンゴ
つまりは細胞は細胞レベルで分解された記憶を司り、その組織が段階的に拡大化し、合成されたものがそもそもの記憶や情報ということになる。

*エステル結合で生成した水の役割

水が情報を蓄積する力を持つことを踏まえ展開させるならエステル結合により生成された水分子の一つの役割として考えられるのは、
細胞膜表面のある集落に存在するスフィンゴミエリンがフリップフラップを調整し、記憶情報を作り出し、水分子にそれを保持させ体内を移動させる機能ということになる。
つまりは記憶は細分化可能な事象であり、そもそも細胞レベルの情報の集合体という事になる。


記憶合成のメカニズムについて

スフィンゴ脂質
糖とグリコシル結合をしたスフィンゴ糖脂質と
リン酸や塩基と結合したスフィンゴリン脂質がある。
スフィンゴ族の末端には2〜3のヒドロキシ基(O-H)がある。
これらの構造は反応全てがエステル結合であり、
それと同時に水分子が排出される構造を備えている。
記憶とは

一般的に記憶を司るとされる海馬
しかしそもそも記憶という種類の分類は、心理学、動物実験生理学、臨床神経生理学と様々で
その症状、原因に若干の差がある。
正直なところこれに至っては進化の系統樹同様に、
調べれば調べるほど、原因の分類、症状の分類が困難になる。

原因となる加齢、損傷、精神疾患しかり
種類には短期、長期や感覚、
階層的には無意識、潜在、顕在、
想起には受動、能動、
それら全てに間違いなくその他が存在する。
ネット上で語られるほど明確化されている事がそもそも違和感余りあるものでもある。

記憶のスタートと同時に覚えたであろう肉親と草木
肉親に至ってはその他と同様の人に括られ
草木に至ってはその植物の種類が違うにも同族理解を示す。
例えなんの花かは忘れてもだ
これはまるで糖脂質が種の細分化を行う以前の次元と似ている
例え海馬が損傷しても、精神がやられていても、臓器が衰退しても保持している何かがある。
それを構成するものこそが体内に残された臓器ではなく水分子であり電気であり
オカルトを否定するならこの先を進めない科学がある。
明らかに最も洗練された最先端かつ、最小の量子力学は唯一の接点となっている。
しかしまだ遠い、
人類が捉え出した記憶、意識、これらは明らかにマクロサイズだ。
おそらく電気と水分子が鍵となる。
そしてこれすら未だマクロ
その先に更なるミクロは存在する、それは概念ともいうのだろう、

・2つの水素原子と一つの酸素原子が作る構造物
ある温度帯とある圧力帯の環境の上でこれは電気的に安定している。
地球上の条件下では個体と液体と気体
水にも2種類目の構造が見つかっている。
その他に特異な性質構造として、地球上では
過冷却水や水と混ざらない未知の水と呼ばれる高圧氷がある。

電気といってもおそらくそれは電気的なそれではなく安定から不安定に切り替わった瞬間に流れ出すエネルギーのような物で、
単にベクトルや、流れと言った何かでもあるのだろうし。

おそらく意識は肉体という制御を超えた時点で
一時的にはある程度その肉体の経験則の影響を受けるのだろうが、その期間には個人差が存在する。
そしてその意識の特徴にはおそらく記憶という概念は存在しない、全てが情報として細分化させる事も、合成し経験を語る事も可能なのだろう。
結局は死後も含めて、生前の周波数の呪縛の中で意識は存在していく。

現実を生きるこの体に生まれる記憶とは
全て臓器の高次発達と共に合成され、
感覚的な物は脳の肥大化と共に抽象化を妨げより現実的になっていく。


スフィンゴと電気伝達
細胞内の髄鞘、別名ミエリン鞘はスフィンゴミエリンから構成されていることからそう呼ばれる。
髄鞘に至っては電気伝達を加速させるがミエリン自体の反応は調整にある。


全ての電気信号はイオンの移動によって引き起こされる
体内のスフィンゴ脂質の85%を締めるこのスフィンゴミエリンのもたらす電子信号の調整とは
常に多量の水分子の合成量のオンオフと直結し、全ての分解された情報をその生体内に蓄積させていく。
水分子はその情報を駆使し細胞に働きかける。
そもそも体内の水分子含め、全ての水は全地球上の全てと代謝していた。
生物も、花も、大地も、河川も、大海も、空気も、雨も…。

全てのものはかつて全てと重なっていた過去を持つ。

土地の河川の水がその土地の歴史を記憶する。
そんな非科学を立証する量子という世界が持つ絶対的な法則が、全てのマクロの存在には保存されている。
例えば量子ホール効果、
外部から磁場を与えるとそのローレンツ力から物質内で電位差が生じる。
相殺されて、ゼロ磁場となる部位は周期的に生じる
そのゼロ磁場は、これまでの物理の領域の落とし穴となり、量子の法則が適応される場となり、非科学が法則として適応される場となる事ができる。

磁場とはどうやって発生するのか。
大地には地磁気というものがある。
相殺されゼロを示す場所があり、何故かそこには神社や、社が建っている、遺跡や神殿が建っている。

念や、想いの力は?
例えば人の精神や、思考が、身体にもたらす影響は大きい、心臓から脳に送り込まれる電磁波が最も早く、その8ミリ秒後に神経伝達が起き、240ミリ秒後には血圧へと変化は送り込まれ、その生体の発汗作用、心拍、などといった影響を及ぼす。
想いは全て電気として身体中を駆け巡る。
想いが強ければそれだけその電気信号は強くなるという事であり、
例えばキリストの洗礼も、
あり得ないことでは無く、量子ホール効果を用いれば説明がつくことになる。
傷が癒えるのもニトリル系の錯体分子に電気が流れ、アミノ酸コードが作用し、治癒効果をもたらしたとも言える。


そうやって全ての情報は全ての記憶として水分子を媒介し、全地球を駆け巡る。

記憶とは本来固体的、体系的に分類され、限定的に理解の及ぶ範疇で構築化された物を言うのでは無く、分解可能であり、『単純な波長にも似た馳せる程度の曖昧さを持つ』そういうことなのだと思う。

この事からも感じるように
私はかつて全てであったのだと…
そして死後私はまた全てを駆け巡るのだと。

この章の最後に…。

ギリシャ神話には天空神ウラノスと大地の神ガイアの子にムネモシュネという記憶を司る神がいる。
ムネモシューネの川、冥界のレーテ川
水に纏わる記憶との関係。

北欧神話のムギン(思考)とフニン(記憶)
日本神話の造化三神オモイカネには、ウワハルシタハルという二人の子がいる。

記憶の持つ歴史とはおそらく、
全ての電気的流れの歴史の根から起きたものなのだろう。

今回は脂質の途中でまた次回、流れ的に結着物質はその後で…。

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