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賃金構造基本統計調査のViz作成③

前回の続きで、各シートを組み合わせてダッシュボード化したので、その紹介です。


1.各産業の平均所定内給与および勤務年数と賞与の関係

産業や企業規模、年齢、性別、学歴、収入、勤続年数など様々な複合的な要素をみることができるダッシュボードです。各グラフの要素をクリックすることで、フィルタをすることができます(*'▽')

各産業の平均所定内給与および勤続年数と賞与の関係

例えば、医療・福祉/男性/非役職において、大学と中学で比較してみます。
まず左上の年齢毎の所定内給与ですが、大学の方は年齢と共に上がっているのに対し、中学の方は下がっている傾向です。また左下の勤続年数と賞与の関係をみると大学の方が勤続年数が長い方が多いようです。中学の方は年を重ねてから転職で福祉関係の仕事に就いた方が多いのではないか?というような推測が立てれる気がします。

また右上の産業毎の平均所得内給与を見比べてみると、大学は一番高いのに対し、中学は一番低いですね。この統計上は医療、福祉が同じカテゴリになっていますが、なんとなく大学が医療で中学は福祉の方が多いのではないかと思ってしまいますね。

医療・福祉/男性/非役職(大学)
医療・福祉/男性/非役職(中学)

2.所定内給与ランキング

性別や学齢、役職に応じて各年齢層でどの産業の所定内給与が高いかをランキング形式で表示するグラフです。例えば、男全体でみると、金融業、保険業は高く、宿泊業、飲食サービスは低いことがすぐに分かります。また医療、福祉に注目してみると年齢を重ねるごとランキングが上昇しているというのが見て取れますね。

所定内給与ランキング(男性)

細かい条件設定もいけるので、試しに高卒の女性で部長の方をみてみましょう。すると、単に男性だけフィルタした時は16位まであったランキングが14位までになりました。つまり、2つの産業ではそもそもその条件の方がいないということになります。あと私が気になったのは、どの業界でも年功序列で所定内給与が高いという訳ではないというところですね。例えば生活関連サービスでは40台の部長の方が50台の部長よりも給与が良いです。どうしてこうなっているのか、気になるところですね(; ・`д・´)

所定内給与ランキング(高卒の女性部長)

最後に

色々なことが見て取れるダッシュボードは、何に着目してみるのか考えるのが結構難しいですね。今回はデータをなんとなくビジュアル化するところから始めてしまっているので、余計にそう感じました。次回、何かビジュアル化する際は先に仮設設定をしてからやってみようと思います。

とりあえず、作ったダッシュボードへのリンクを貼っておきますので、興味があれば触ってみてください。
産業や性別、年齢などの違いによる給与額 | Tableau Public

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