【人生神劇〜人生は神の演劇、 その主役は己自身である】

2021/9/29

みなさーん、おはようございます。

今日は、私が30歳で転職をした時の話をしたいと思います。

当時は、大手印刷会社に勤めていて、働き方改革などない時代なので、早朝から終電まで、時には深夜まで仕事をしてました。
そんな時、外資系保険会社からヘッドハンティングの電話がかかってきました。断っても断っても電話ががかってきて、とても熱心にアプローチしてくれたので、会うことにしました。

外資系、ヘッドハンティング…どんな話をされたと思いますか?
収入の話や働き方などの話をされるのかと思っていたら…

「あなたの夢は何ですか?」と聞かれ、拍子抜けしました。
「夢なんてないですよ、30歳にもなって夢なんて言っている人、私は好きじゃないし、何言ってんのかと思います」と答えました。
それでも、「菅野さん、あなたの夢は何ですか?」「ないです」の押し問答が10分くらい続いたでしょうか。
そのやり取りにたまりかねたのか…「わかりました。夢と言う言葉が違和感があるようでしたら、こんなこと出来たらいいなってありませんか?」と質問が変わりました。
しばらく考えて、一週間くらい前に妻と食事に行った時のことを思い出しました。「先日、何とか仕事を切り上げて、妻とちょっといいレストランに食事に行きまして、前菜が出てきた時に携帯が鳴ったんですよ。お客さんからの電話で、席を外し話していたら1時間くらい経ってしまって、戻ってくると、乾いた前菜と汗をかいたグラスがあり、彼女がこう言ってくれたんです。お仕事お疲れ様、大丈夫?と…その時に、平日の夜に食事に行く約束なんてしちゃいけないなと思ったんですよね。強いて言えば、そんなことが出来たらいいなとは思いますよ」
うなずきながら話を聞いてくれていた彼は、私の話が終わると間髪入れずに「菅野さん、素晴らしい夢じゃないですか!奥様と平日の夜に食事に行くって素敵な夢ですよ!つまり、自分の人生の舵を自分でとりたいってことじゃないですか?」
「自分の人生の舵を自分でとる」と言うキーワードに惹かれ、転職を決断しました。

もしあの時に決断をしていなかったら、あのままサラリーマンを続けていたと思うので、上田に移住することも、この場で話をしていることもなかったと思います。

私は、30歳の決断のあの日から自分が主役の人生を歩んでいます。まさに「人生は神の演劇、 その主役は己自身である」

私たち経営者が考えなきゃいけないことは、従業員たちが、自分が主役だと思える人生を歩んでいるかと言うこと。独立することが主役になる条件ではありません。企業に勤めていても、自分が主役だと思える人生を送ることは出来ますよね。そのために、どのような環境や対応をしていくかを工夫していきたいと思います。

会長挨拶は以上です。

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