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MMDのモーションデータでVRMモデルを踊らせる(Tips編その2)

今回は オブジェクトのオプション設定 にある、質感の設定 について書いてみます。この 質感の設定 の調整で、オブジェクト…つまり背景についての見え方が相当変わってきます。お正月らしく鳥居を例にしてみます。

無料で配布されている階段神社を使わせていただきました。
餅丸ようさんに感謝!

昼間の鳥居

まず、スムーズの補正・メタリックの補正・基調色の明度補正、の3個のパラメータに注目します。

私は、スムーズの補正 は表面の粗さ(滑らかさ)度、メタリックの補正 はピカピカ度、基調色の明度補正 はオブジェクト全体の明るさ…と、勝手に思っています。ですので、スムーズの補正をUP、メタリックの補正をUPすると、鏡面仕上げをした金属パイプのようになり、逆にスムーズの補正をDown、メタリックの補正をDownにすると、コンクリートの塊っぽい感じになります。

例に挙げた鳥居、表面に関しては、朱塗りのほぼ新品で、表面は漆(うるし)を磨いてつるつるな感じをイメージしてます。


■ 昼間(青空で日差しは結構高い)

パラメータ(昼間の鳥居)

結構、ピカピカ感が強くてよく見ると周りの風景も反射していることがわかります。ただし、影も適度に落ちているので、全くの鏡面ではありません。
スムーズの補正 -0.1
メタリックの補正 0.3

昼間の鳥居(マットな感じ)

これをスムーズの補正 -1(マットな感じ)にして、メタリックの補正をゼロ にすると、コンクリートに赤い色を吹き付けた感じになります。


■ 夕方(斜めから日が差し薄暗い)

夕方の鳥居
夕方の鳥居(パラメータ)

スムーズの補正 -0.47
メタリックの補正 0.69
※昼間とはずいぶん違います。

夕方の鳥居(昼間と同じパラメータ)
夕方の鳥居別アングル(昼間と同じパラメータ)

試しに、昼間と同じパラメータにしてみると…
夕日(太陽)の反射が結構きついというか眩しい感じ(上記スクショの黄色の丸)になります。また、全体に明るさが足りないので、鳥居の内側へ照明を当てている(2個)のですが、その照明の光源が、反射で見えている(青い丸)のも、あまりよろしくない感じがしました。

夕方の鳥居(最終版)

スムーズの補正 -0.47
メタリックの補正 0.69
いろいろと試行錯誤の結果、このパラメータで、夕日の柔らかな感じと、鳥居の内側に当てている照明も自然な感じになりました。


■ 背景用の照明

照明(参道の中間)

夕日の時に追加した照明は2個で、1個は参道真ん中よりちょい下にポイントライト(指向性無し)

照明(参道の手前上方)

もう1つは、ダンサーの前方の上空から鳥居を照らす(真ん中辺り)スポットライト(指向性あり)どちらも、鳥居の色にあわせて赤色っぽい光を照射してます。

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