8月13日(日本時間では14日午前0時)から展開されたハッシュタグキャンペーンで公式ツイッターが気になる投稿を連発した。
キャンペーン開始から3時間を経過した頃からA3(管理者#3)と名乗る者がトレンド入りの燃料投下を狙ってかオリジナルのスーサイド・スクワッドの脚本と思われるスクショ を連投し始めたのだ。
エアー監督の脚本のスクショが撒かれるのはこれが初めてではない。特に監督本人のInstagramのストーリーでよくアップされてきた。私はこれまでエアーカットのことは、あまり熱心には追ってこなかったのでこれらのツイートの内容が今回が初出しなのか判別できなかったが、私にはどれも新鮮で、これらの情報が読んでいて一番楽しかった。
以下は、将来的にネタバレになる可能性があるのでご了承ください。
▼最初の爆弾は一枚の写真だった! 日本時間で深夜12時ちょうどから始まったキャンペーンは無事にトレンド入りし、3時間に渡って盛り上がり続けるが、3時11分に最初の爆弾が投下される。
えええええ!?
確かにエアー監督はかつてハーレイとデッドショットがくっつくとTwitterで公言したが、その画が公開されるのは初だったと思う。
ディアブロは当初生き残る予定だった。あとハーレイとデッドショットはカップル成立するよ。再撮影中に変更になったけどね。
そしてここから怒涛の脚本リークが始まった。
▼最後はハーレイの裏切りで決着がつく? ハーレイの目を見れば明らかだ。タネは撒かれた。ハーレイはカタナの剣を拾い上げる。スクワッドに落胆が走る。ハーレイはゆっくりとエンチャントレスに近づいていく。手にはソウルテイカー(カタナの日本刀)を携えて。 ジョーカー:さっさとしろ。お前はいつもチンタラもったいぶらなきゃ何もできないのか? ハーレイは少し笑う。彼女はいつだってプライドを飲み込んできた。こんなことが今まで何回あったか知れない。しかし確かなことは、この一件はそんな我慢の限界を破る最後の一手になってしまったということだ。 フラッグ:デッドショット、お前ならヤツがボタンを押す前に手から撃ち落とせるよな? デッドショット:銃があればな。おあいにく様。 ハーレイが階段を登ってジョーカーの元にたどり着く。耳元で囁く。 ハーレイ:友達の前で恥かかさないでよ。
一応補足しておくと、エアーカットではエンチャントレスとの最終決戦でジョーカーが復活(エンチャントレスと契約を交わして復活)してスクワッドと対峙するらしい。これはハーレイがジョーカーとエンチャントレスに仲間にならないかと誘われた場面だと思われる。従うハーレイ。落胆するスクワッドの面々。しかしハーレイは腹に一物抱えている模様だ。この後、絶対に波乱が起こる!
▼劇場版と違ってジョーカーとキスできない? 屋内。ミッドウェイシティ。ヘリコプター。夜。 ハーレイは満面の笑みだ。ジョーカーが彼女の手を掴みヘリの後方に引き入れたので。しかしジョーカーの表情は固い。 ジョーカー:俺にこんなことまでさせやがって。 ハーレイ:プリンちゃん? 彼女は抱きつこうとしたが、彼は腕をまっすぐに伸ばして押しのける。
どこのシーンなんだろう?ワクワク。(棒読み)
▼バットマンがマジで血も涙もない! ゴツい手袋がデッドショットの肩をポンと叩く。彼は硬直する。カメラが動くとそれは、バットマンだ! デッドショット(最後まで言い切れない):今?ここで?娘と一緒なんだぞ。 バットマン:彼女のことをよく見ておくんだな。次に会えるときには彼女はすっかり白髪になっているだろう。
バットマン、冷酷すぎる!
これまで観てきたどのバットマンよりもキツい。笑
▼21世紀の精神異常者? 屋内。ゴッサムの高級ナイトクラブ。昼。 暗い。空虚。不吉な予感。ジョーカーは座っている。酒瓶の壁の向こう側に。酔っている。惨めだ。フロストが入ってくる。ボスに向かい合って座る。ジョーカーは過去のギャングの大物の名前を笑いながら自分の顔に刻んでいる。フロストは完璧な部下だ。そこに議論の余地はない。彼の忠誠心はこんなことでは揺るがない。
エアー監督のジョーカーは精神異常者の側面が強め。監督自身がメキシコで収監されて目にしてきた人々やヤク漬けの人々を反映していそうだ。ジャレッド・レトが精神信異常者に面会したりロシアまで行って本物の殺人犯に接見したりして研究したのも、この脚本ならよく理解できる。(彼がヒース・レジャーみたいな不幸を起こさなくて本当に良かった)
▼ジョーカーによる拷問シーン! ジョーカーが拘束具を脱ぎ捨てる。まるでMMAの選手のような肉体。彼の異常なまでに白い肌はタトゥーで埋め尽くされている。彼の狡猾な目は全ての事象に対する敵意で燃えている。彼は電気ショックのマシンの電源を入れる。 クインゼル博士:お願い、やめて、お願い。あなたが言う通りにしたのよ。私はあなたを助けたわ。 ジョーカー:助けた?俺がはるか昔に心の奥底に閉じ込めていた記憶を引っ張り出して焼き焦がすことでか?お前は俺を怒りと混乱のブラックホールに投げ込んだ。これがお前がいつもやっている治療法なのかい、クインゼル先生? 彼の青ざめた手がゴムボールを運んでくる。彼は長く尖った爪を彼女の唇に沿わせる。 ジョーカー(最後まで言い切らない):さて。これからお前のことを同じブラックホールに投げ込んでやろう。お口を開けて、お人形さん。そして強く噛むんだ。そうすれば、これからお前の脳みそにジュースをぶち込んだときに、その完璧な差し歯を折らずに済むぜ。 彼女は口を開ける。彼はボールを口の中に入れる。彼は伝導用のゼリーを2つのパッドに塗りたくる。そして彼女のこめかみに押し当てる。 ジョーカー(最後まで言い切らない):俺に会ったことは忘れるんだな。
マジでこのひとヤバくね?(語彙力の低下w)
結局、劇場版ではフィルターをかけて画面のインパクトをマイルドにして、回想シーンのモンタージュにしてしまったけど、本当はくっきりじっくり撮影していたのだろう。
カット違いと言うより、もはや別の映画やん!
▼実はかっこよかったクリス博士! ヴァン・クリス博士:もっと彼女に近づかないと電波を隔離できない。 ジョーカーはパイロットにもたれかかっている。 ジョーカー:「近づかないと」。 ヴァン・クリス博士:もし彼女の起爆装置を解除したら、他の装置がフェイルセーフモードに入る。 ジョーカー:つまり? ヴァン・クリス博士:他の者が死ぬ。 ジョーカーは驚いた表情で博士を見つめる。このマヌケ野郎はジョーカー様が言うことを聞いてくれるとでも思っているのだろうか。
この後、よく説得して、ヘリを現場に近づけるところまで行ったものだ。お陰でハーレイだけ救出して、残りのスクワッドは無事に残された訳だから。(シンプルにハーレイの横で爆発されたらハーレイが危ないと思っただけという可能性もあるが;なるべく感情を捨ててサイコパスに徹して合理性だけ考慮するとこっちの線が強いかも)
奥さんを人質に囚われているのに、他の犯罪者のことを気にかけて毅然として振る舞おうとする人格者だったのね。
▼狂った愛? バシッ!強烈に引っ叩かれて彼女は目の周りに青アザを作っている。彼女は道の真ん中に仰向けに倒れる。咄嗟にジョーカーは彼女の上に覆い被さる。ジョーカーは酸化皮膜を施した紫色に光る西洋カミソリを彼女の唇に当てる。彼女はそれを遠ざける。彼は刃をゆっくりと動かして彼女の口の中に押し込む。 ジョーカー:お前を笑顔にすることができる。 彼女の目がジョーカーの目をじっと見据える。全く恐れなど感じさせない。 ジョーカー:コイツが欲しいのか? クインゼル博士:ええ。 ジョーカー:これか?これが欲しいのか? クインゼル博士:私が欲しいのはあなたよ。 ジョーカー:これが俺だぜ。 クインゼル博士:じゃあそれを頂戴。 彼女は唇を舐める。セクシーに。ジョーカーはよこしまなことを考えて片方の眉毛を上げる。彼女を酷く痛ぶってやることを。彼女のことをずっといたぶり続けてやることを。しかし彼には出来なかった。なぜだ?彼は立ち上がる。彼自身への怒りが込み上げてくる。混乱している。
なんかもう二人して完全にラリってるのね。笑
もし本編に入っていたらヒースレジャーのジョーカーと比較されそう。
▼ヘリから落ちたのはジョーカーの意図! 屋内。ヘリの上。夜。 グワンッ!ヘリの前方にミサイルが直撃する。パイロットは爆風でコクピットから外に吹き飛ばされる。ヴァン・クリス博士の装置は機能しなくなる。 ジョーカーはそれを察知する。彼はやや苛立っているようだ。ハーレイの方に向き直す。 ジョーカー:俺たちもっと他の奴らとデートするべきだと思う。 彼はハーレイをヘリから突き落とす。彼女はストリートへと確実な死へ向かって落ちる。しかし彼女は前方に向かって落ちていたので低い建物の屋上に降り立つ。
劇場版では落ちた直後に後悔したような表情するけど逆だったのね。
▼ディアブロは死せず! 屋内。ベル・リーヴ刑務所。ディアブロの独房。夜。 シアブロは今では通常の独房に収監されている。彼の家族を祀った位牌。写真。供物のキャンドルが燃えている。彼は寝台の上に足を畳んで座り、瞑想している。彼の表情はこれまでのどんな時よりも穏やかだ。
▼これは救出ではない、拉致だ! 屋内。ベル・リーヴ刑務所。ハーレイの独房。夜。 ハーレイは新調のカプチーノマシンで作ったコーヒーを味わっている。彼女はベッドの上に座っている。コーヒーを啜りながら、『コスモ』を読む。(訳者注記:子供向けの小説『かいけつゾロリ』みたいな感じか) 突然、閃光が走る。そして警報が鳴る。施設中で激しい銃撃戦の音がする。 ドカーンッ!壁が爆発する。複数名の傭兵集団が破壊された箇所から入ってくる。ガスマスクと防弾装備で武装している。一人がチェーンソーを持って檻に近づいてくる。けたたましい音を上げて檻が切断される。 ハーレイは彼の足元を見て気づく。この男は、裸足だ!男がマスクを取ると、彼はジョーカーだった。 ジョーカーはハーレイを後ろの檻に向かって突き飛ばす。そして銃を彼女の顔に当てる。そして笑って言うのだった。「スマイルしろよ。」
ガスマスクで武装してるのに裸足のジョーカーまじ意味わからん。笑
▼ジョーカーの回想? 屋内。ホテルの一室。ジョーカーの回想。昼。 部屋はゴミだらけだ。飲み干した酒のボトルが至る所に転がっている。壁はトチ狂ったような、気に触るような落書きだらけだ。ジョーカーは裸で床に胎児のようにうずくまっている。ドアは開け放たれている。ハーレイが走りながら入ってくる。彼女はようやく彼を見つける。彼女は彼のことを両手で抱いてやる。彼は彼女に会えたことに感謝する。
以前にエアー監督がTwitterで投稿したコンセプトアートの場面かな。
▼キラークロックの活躍? 彼女はにっこり笑って彼に優しくキスをする。クロックが現れる。肩にはウォーラーを担いでいる。 ウォーラー:もういいから、下ろしなさい。 クロックは彼女を下ろす。彼女はまともに立てない。 ウォーラー:終わったのね? フラッグ:はい。全て片付きました。 フラッグは順番に見ていく。ハーレイ。デッドショット。カタナ。ブーメラン。クロック。ディアブロ(焼けただれて血まみれになっている)。精神的にも肉体的にもボロボロだ。彼らは皆分かり合えている、彼らは今や結束した仲間だ。彼らは地獄の淵から生還した。一緒に。ウォーラーはここに新たなチームが生まれたことを知る。 ハーレイ:私たちにお礼は言わなくていいの?
エンチャントレスに虐待されて立てないのに台詞だけは強気なウォーラーちゃん萌えポイント発見。笑
▼デッドショットの犬が吠える! 犬:ガウッ!ガウッ!
※ジョークです。笑
▼魂を乗っ取られたカタナ! エンチャントレスから伸びた触手がカタナを覆い尽くす。そのうちの1本がカタナの首に触れて、耳から中に入る。彼女の目が膨張する。そしてショックで周りの煙を一気に吸い込む。そして仲間から敵に変わった瞬間にカタナの目が真っ黒になる。 エンチャントレス:これで彼女はお前たちの魂を貪るようになった。 悪のカタナがスクワッドを睨みつける。破壊の準備は万端だ。 デッドショット:最悪だな。 その時一つの影がぼうっと現れる。キラークロックだ! カタナが狂ったように回転しながら、ハーレイの首を切り落とさんと挑発する。 バシッ!クロックがカタナを殴る。吹っ飛ぶカタナ。しかし触手がゴム紐のように伸びて、彼女は跳ね返って戻ってくる!クロックは彼女の剣を横にかわす。彼女の首を掴んで、床に叩きつける。 クロックはカタナの身体に刺さった触手を引っこ抜く。彼女はいつもの冷たくて殺人者のような目つきに戻る。 カタナ:かたじけない。 クロックはカタナが立ち上がるのを助けて、次にハーレイに手を貸す。 ハーレイ:もう魚の餌になったかと思ってたわ クロック:誰も クロック 倒すこと できない。 ズバンッ!今度は4本の触手がクロックに刺さる。クロックの目が黒くなる。そして彼はカタナの首を掴んで身体を伸ばす。再び触手が彼女に刺さろうとする。彼女の剣を持つ腕は固定されている。 カタナは咄嗟に短刀を落として、彼女に忍び寄る触手をぶった斬る。ハーレイはバットを振り回して加勢する。デッドショットとフラッグも彼女らの方へ走ってくる。 キャプテンブーメランも触手に攻撃されている。彼は両手にブーメランを持ってぐるぐる回る。触手が彼に覆い被さっていく。 デッドショットがクロックの元にたどり着く。触手を振り解こうとするが、逆にクロックに殴り飛ばされてしまう。フラッグはコンバットナイフで触手を切り刻む。デッドショットはリストマグナムを装填する。 バラタタタタタタタ!クロックを制御する触手がメタメタに撃ち抜かれる。 ディアブロはブーメランの元へ走る。力を溜める。もしすでに彼がエンチャントレスの制御下にあるならば焼き殺す準備はできている。 ブハァッ!ブーメランはなんとかして触手の塊から逃げ出す。慎重なディアブロはブーメランがまだ無事なのかまだ確信できない。 ディアブロ:何か言ってみろ。 ブーメラン:ガス欠でしょうか、王女様?アイツらに手を貸してやれ。 ピストルの銃弾を使い果たしたフラッグに触手が迫る。弾切れだ。デッドショットも最後の弾を使い果たした。 デッドショット:マガジンをくれ。 フラッグ:こっちも弾切れだ! ハーレイは最後の6発をリボルバーに装填する。クロックに接続した最後の触手にピストルを押し当てる。バン!バン!バン!バン!バン!触手は引きちぎれた。 クロックが正気に戻る。カタナから手を離す。さてスクワッドは防御的な隊列を組んでいる。もう消耗しきってしまった。ほぼ敗北に等しい。息が荒い。そこにさらに触手が攻撃のために集まりつつある。デッドショットが鼻でエンジンを指す。 デッドショット:あの悪魔的なヤツをぶっ壊すぞ。エンチャントレスはあそこからエネルギーを得ている。
これはヤバイ展開だ。ほぼラストバトルの全貌じゃないだろうか。
この時点までにほぼ全員が弾切れを起こしていて、だからこそ先に紹介したフラッグとデッドショットの「やれるか?」「銃があればな」の会話に繋がる。また、ハーレイがリボルバーに込めた最後の6発のうち5発を触手の除去で使っていたので彼らに残っている銃弾は1発だけ。これが劇場版のラストでハーレイがデッドショットにパスしたピストルから1発だけ撃たれた銃弾に繋がるのだろう。
▼可哀想なウィットマン判事… 屋内。ウィットマン判事の寝室。夜。 ウィットマン判事は寝ようとベッドをまさぐる。すでに彼の妻が寝ているからだ。しかし突然に妻が肘を立てて起き上がった。それは、ジョーカーだった! ジョーカー:ベッドへ来て、ダーリン。 判事は枕元に隠してある銃を掴む。 ジョーカー:ばんっ。 カチリ!銃弾は抜き取られていた。ジョーカーは何発かの銃弾を判事に放り投げる。 ウィットマン判事:妻はどこだ? ジョーカー:ええ、判事さん。俺も同じことを聞こうと思ってたんだ。 ジョーカーが不気味に笑う。
このウィットマン判事というのは有名なDCキャラなのだろうか?
▼靴紐w 黒いRV車が止まる。FBIエージェントが拘束された最後のヴィランを車から下ろす。スリップノットだ。複雑なロープと金具を装飾のように巻き付けた巨漢。彼はどんな場所でも登ることができる。手錠が外された瞬間に彼はエージェントの一人を殴って気絶させる。その場にある全ての銃口が彼の方に向けられる。フラッグの指示で彼は歩き出す。隊列に加わった時ハーレイは彼のブーツを見て言う。 ハーレイ:靴紐が解けてるわよ。 スリップノットが足元を見る。ハーレイがにっこり笑う。フラッグがホイッスルを鳴らして彼らを黙らせる。
こういう些細な可愛いやりとりが時間の都合でことごとくカットされたのだろうな。スリップノットは確か強姦と殺人という最悪の容疑で逮捕されたはずで、あまり道場の余地がないキャラだった気もするけど。笑
▼カンガルー狩りは草w キャプテンブーメランはコートを羽織ってぶ厚いレザーのグローブをつけて悪い笑顔になる。彼は捕獲された動物のように周囲を観察する。彼は脱獄するチャンスをいつだって伺っているのだ。それは他の皆にも同じことだ。どうしたらファックできるのか企んでいる。ハーレイはお気に入りの野球バットを見つける。彼女はそれでブーメランを小突く。 ハーレイ:カンガルー狩りにでも行くの? ブーメラン:お前はドラッグパーティか?
「どうしたらファックできるか」の部分は原文がfuckだったからそのまま書いたが、脱獄するとか逃げるみたいなそれっぽい動詞もろもろを一語に言い換えたくてfuckで代用しただけかもしれない。
▼キラークロックの意外な一面? 屋外。ミッドウェイシティ。大通り。夜。 角を曲がってくる。デッドショットとキラークロックが並んで歩いている。 クロック:ゴッサムに戻ったら仕事を頼みたい。死んでもらいたい奴がいる。 デッドショット:俺がいくらで仕事を受けるのか知ってるのか? クロック:かつてある男を殺したろ?かなりの大物だ。お前はそいつの心臓を切り出して依頼人に送った。 デッドショット:すまんが仕事の話は口外しないんだ クロック:俺がその時の依頼人だ。だからいくらかかるのか知ってる。
よく分からないけど、クロックが意外とリッチなインテリであることを示したかったのかな。それともコミック側に元ネタがあるのか。
▼非常に面白い… 113 怒り狂って、インキュバスは結実した復讐を果たそうと力を溜める。そのとき剣を手に回転するカタナが現れる。 ズバッ!彼女はインキュバスの頭を真っ二つに斬る。飛び出した魂のようなものがソウルテイカーに吸収される。 カタナ:奴の魂はこの刀のものだ。もはや我々に危害を加えることはできない。
▼ブルースお前もか! ブルースは立ち止まり、振り返る。彼女が笑っていることに気づく。彼女は知っているのだ。 ブルース:あなたは手を引くべきだ。さもなくばあなたを助けることができなくなる。 ブルース・ウェインは去る。残されたウォーラーとステーキ。その時彼女の3つの電話が同時に鳴り出す。ジョーカーによる襲撃の知らせだ。彼女から血の気がひく。嵐が訪れたのだ。
劇場版ではこの場面はポストクレジットに追いやられ、電話のくだりもカットされたが、ブルースの台詞も「Me and my friends」に地味に変えられていたよな。あくまで自分はバットマンではないよとシラを切ろうとする意図かなと思ったけど、ウォーラー相手には通じないと悟って無駄なことはしないというのが元の構想だったといったところか。
▼本当はもっと怖いジョーカー! 6 屋内。ゴッサムの高級ナイトクラブ。昼。 フレッシュでモダンで、ストリッパー達が彩る、ここはギャンブル狂いとギャングどもの聖地だ。ジョーカーは最高の恋人を引き連れて入店する。よく見てみよう: ハーレイ・クイン。クインゼル博士は特別で最高な何かに変身した。瞳は狂気にさんさんと輝く。彼女は無敵で、周りのことなど気にも止めない。クラブにいる全員が二人のことを見る。ゴッサムの裏社会で最強のカップルだ。 1時間後。 ジョーカーのVIPテーブルで。モンスターT(凶悪な見た目のギャングスター)がジョーカーに表敬訪問する。ハーレイはゴーゴーダンサー達と踊っている。モンスターTは彼女の方を見ずにはいられない。これが大きな間違いだった。 ジョーカー:そうだ。あそこに彼女がいる。ぶっ飛んだビッチのハーレイ・クインだ。アイツと楽しみたいか? モンスターT:いや。彼女はアンタの女だろ、ジョーカー。俺たちはビジネス仲間だ。そういうことをして揉め事にしたくないよ。 ジョーカー:アイツじゃ満足できないのか?アイツが嫌いか?アイツのどこが気に食わないんだ? モンスターT:違うよ。ジョーカー。俺が言いたいのは、わかるだろ兄弟?そんなこと聞かれても正しい答えなんてないよ。 ジョーカー:正解はいつだってあるさ。 ジョーカーが口笛を吹く。ハーレイに聴こえる。彼女は側転をしてステージから降りる。男たちの部屋に入る。 ハーレイ:プリンちゃん? ジョーカー:お前はこちらのお客様へ俺からのギフトだ。たった今よりお前はコイツのものとなった。 ハーレイ:この男?イケてるわ! ハーレイはギャングスターの膝の上に座る。彼の耳元で囁く。 ハーレイ:あなたって可愛い。私が欲しいの?もう全てあなたのものよ。 彼女は彼の手を太腿に当てる。モンスターTは汗をかいている。この二人のサイコパスに囲まれて。 モンスターT:ジョーカー、こういうことはやめよう。俺たち良い関係だろ。 ジョーカー:だったらギフトを受け取れ。俺はコイツにぞっこんなんだ。 ジョーカーは紫の45口径をギャングスターに差し出す。 ジョーカー:気に入らないなら撃ち殺せ。コイツの髪を背中から銃弾でまき上げろ。どっちの方法でも良いから、俺の願いを叶えてくれ。頼むよ。 ハーレイはモスンターTの顔を優しく撫でる。 ハーレイ:ちょうど目と目の間にしてね。ダーリン。 男は銃を手に取る。何もしないよりはマシだろう。 ジョーカー:「ありがとう」って言わなくていいのか。 モンスターT:ありがとう。 こんなのジョークに決まってる。でも違う。ハーレイは立ち上がり後退りする。全員が固唾を飲んで見守る。耐えられないほどの緊張。モンスターTは鳥肌になっている。ハーレイとジョーカーという猛禽類(birds of prey)に睨み付けられて。 ジョーカー:どうするか決めたか? ギャングスターは頷くのがやっとだ。 ジョーカー:さあ時は来た。どうする? モンスターTはジョーカーのピストルを自身の顎に当てる。バンッ!これが一番簡単な方法だ。ジョーカーは笑う。 ジョーカー:賢い男だ。脳みそがたくさんある。 ハーレイが走り寄ってきてキスする。 ジョーカー:ああ、もう触るな。今回はお前のお陰だな。コイツは俺に大金をもたらしてくれた。今日はもう出るぞ。 ジョーカーはハーレイの腕を掴んで彼女を連れて外に出る。
劇場版ではジョーカーが射殺していた場面か。こんな地獄が続くならいっそ死んでしまいたい、とギャングスターでさえ思ってしまうってどんな恐ろしさなの。
▼ジョーカーによる洗礼式! 76 少し経って。彼らは広大な産業物分解施設内の足場に立っている。ジョーカーは数十メートル下にある化学物質の貯水槽を指す。ひどく嫌な臭いのする有害物質の液体だ。ここは米国環境保護庁(EPA=Environmental Protection Agency)の有害物質除去基金(Superfund)の施設に違いない。 ジョーカー:俺はここで生まれた。 ハーレイの肩を掴む。彼女の魂を狂った催眠術のような瞳で覗き込む。 ジョーカー:俺のために死ねるか? クインゼル博士:ええ。 ジョーカー:だめだ。そんなのは簡単すぎる。俺のために生きれるか? 彼はあの「スマイル」を見せる。それは彼女のうちにある生きている部分を怖がらせる。彼女は震え出す。彼には力があるのだ。まるでネズミを飲み込むライオンのような。 ジョーカー:俺だけを信仰するか?お魔の魂を憎しみのまま俺に捧げることはできるか?俺に魂を委ねられるか?このクソッタレの世界を笑い飛ばすことはできるか? クインゼル博士:はい。
ここで明確に「催眠」という言葉が出てくる。また、ここでのジョーカーの台詞まわしは教義的。溢れ出る新興宗教テイスト。劇場版と大きな流れは同じだけどキャラに命を吹き込む重要なセリフがごっそり削除されたという感じかな。
▼ハーレイとデッドショットの恋の予感? 彼女は殺すのをやめた。ホルスターに銃をしまう。 ハーレイ:誰かを愛したことはある? デッドショット:ないね。一度も。 ハーレイ:クソッタレが。 デッドショット:お前が殺してきた人数なんて俺に比べればちんけなもんだ。お前が毎晩子猫ちゃんみたいに寝ている間に、俺は仕事をこなしてきたんだよ。お魔が愛だとか共感だとかみたいなクソを夢見る間にな。 ハーレイ:わかったわ。要するに(彼とは)別のタイプのソシオパスの典型ってところね。あなたはこうされたらどう思うの? デッドショット:なんだと? 彼女はぐいっと近づいて、手を彼の胸に当てる。鼻と鼻が触れそうな距離だ。目と目が合う。 ハーレイ:これよ。あなたはこうされてどう思う?
劇場版では後半の会話は削除されていた。エアーカットではハーレイとデッドショットが最終的にくっつくと監督が言及しているが、そこへの布石だった箇所は削られたということだろうか。
▼ハーレイとジョーカーの決別? エンチャントレスは突然弱りきった状態になる。洞窟で発見された時と同じような見た目だ。 彼女の心臓は変形して、カラカラに乾燥しきった工芸品に戻る。全員が畏怖の念を抱いてハーレイを見る。ジョーカーでさえもだ。こんなことをするなんて誰も予想できなかった。誰よりハーレイが一番驚いている。そして喜びだした。 ジョーカーは怒り狂う。彼は手にした自動小銃をハーレイに押し当てる。 ジョーカー:お前が俺に反抗するのは今ので最後にしてやる! 彼はハーレイの喉を掴み、彼女のこめかみに武器を当てやる。 ハーレイ:あなたは私のボスじゃないわ。 ハーレイの瞳の中にある反抗心はジョーカーを身体の芯まで火で炙られたかのように不快にする。ジョーカーは武器を下ろす。悲しみに打ちひしがれて。 ジョーカー:そうだ。ハーレイ。俺はお前のボスじゃない。お前の好きなようにさせてやる。せいぜいお前が探し求めるものを見つけられることを祈っているよ。 そう言って、ジョーカーは振り返り影の中へと消えてゆく。そしてスクワッドはエンチャントレスの方を向く。年老いて。弱く。孤独だ。しかしそれでも彼女は笑っている。無邪気な動物のような笑顔だ。
これまでデヴィッド・エアーの証言から分かっているストーリーと照らし合わせると、、、ジョーカーがエンチャントレスと契約(世界を二人で支配する)してヘリ墜落事故から復活 → エンチャントレスがスクワッドと戦闘ほぼ全滅状態 → ジョーカーがハーレイだけを仲間に誘う → 仲間になるフリをして近寄る → ハーレイがソウルテイカーでエンチャントレスの心臓を取り出して壊す。。。で、このシーンに繋がるのかな。
この感じだとエンチャントレスは力を失い老婆の姿になっているがすでに浄化されているのでこのまま行くと考えられる。そういえば劇場版では敗れたエンチャントレスの泥の中から若くてキレイなカーラの顔が現れる時、顔の皮が妙に安っぽくバリッと剥がれるのが私はおかしいと思っていたのだが、これって老婆のままだとビジュアルの都合でスタジオ側が嫌がって若返る描写を追加させたから、エアー監督がヤケになって敢えて安っぽいチープな画で撮ったんじゃないかしら。笑
▼そして二人はキスをする… ハーレイが横切ってデッドショットに近づく。顔と顔が向き合う。化学反応。 ハーレイ:準備は良い? デッドショット:何のことだ? ハーレイ:私は準備万端よ。 彼女はにっこり笑ってデッドショットにキスする。その時クロックがウォーラーを肩に抱えて瓦礫の中から現れる。
こういうことだったのか!
このキスの写真が先立って公開されて、結構ザワついていたけど、この脚本があるってことはこの写真はリアルっぽいね。どうして短期間でここまでハーレイの気持ちが動いたのか気になるところではあるが。
エアー監督のツイートはすでに削除されていて私は見逃した。公式のコメントはキスリーク画像と全く同じ顔文字だし、何があったんだろう…
▼エンチャントレスが巨大化する!? エンジンが起動する。ビル全体が揺れる。何本かの太い触手がエンジンから現れる。そのうちの一本はエンチャントレスの背骨に繋がっている。 彼女に力が集中していく。エンチャントレスは3メートルを超えて大きくなり魔法の鎧が現れ巨大な黄金の剣を手にしている!
これRPGでラスボスが本当の姿を表すやつやん。笑
もしくは特撮戦隊もので窮地に立たされた敵が巨大化するやつ!笑
予想してたより小じんまりとしてたかも。コンセプトアートでは劇場版よりエロティックなのね。かつ集合体恐怖症にもあまり優しくない仕様。なんかますますレーティングが上がりそう。笑
▼脚本=デヴィッド・エアー: これで脚本の流出はいったん終わりかな?
= = =
書き出してみると結構あって大変だった。まさか1万文字を超えるとは。笑
かなりの出血大サービスで嬉しい限りである。
エアーカットの重要シーンは大方読めてしまったような気さえもする。笑
だが私はますますエアーカットが観たくなった。
今回翻訳するにあたってPCのもう一台のモニターでずっと旧スーサイドスクワッドを流しっぱなしにしていた。思い出すためにさっと該当する場面を出せて便利なので。ストーリーが大きく変更されたのは悔しい。しかしこの作品はジョスティスリーグと異なり基本的に全部デヴィッド・エアー監督本人が撮影しているから映像自体はすごく綺麗でクールなんだよね。今回何度か観直して改めてその美しさを実感できたし、この監督が思い描いていたストーリーで観たいと思った。
いやーエアーカットの公開までまだまだ頑張ろうと思える良いリークだった。笑
了。
▼8月18日追記: 新たに投稿されていたので追加。
▼ジョーカーの復活: 屋内。ミッドウェイシティ。銀行。夜。 墜落したヘリの燃え盛る瓦礫の中で一つの人影が立っている。炎の逆光になっているところから、カメラがぐるりと回って、ニンマリ笑う危険人物の顔が露わになる。ジョーカーは生きている!
おそらくエンチャントレスと共に世界を滅ぼす契約を交わして生き返らせてもらった直後のシーンだろう。
▼デッドショット最後の一撃: フラッグがやる(このスクショの直前の記述なので何をしているのかは不明)。キャプテンブーメランが爆発ブーメランをエンチャントレスの顔に向かって投げる。彼女のバリアに当たって眩く爆発する。彼女は目が見えなくなった。 デッドショット:クロック!ハーレイ!今だ! クロックは振りかぶって投げる。爆弾が入ったリュックサックがエンジンに向けて飛んでいく。完璧なスローイングだ。 ハーレイはピストルをデッドショットに投げる。 エンチャントレスが事態に気づく。彼女は睨みつけながら剣をデッドショットに向かって振り下ろす。 スローモーション。エンチャントレスの剣はデッドショットの頭部に向かう。 ハーレイのピストル。空中を回転しながら、鋼鉄の表面で雨粒を弾いていく。空中に弧を描き、デッドショットが伸ばした手に向かう。 デッドショットはピストルをキャッチする。撃鉄を上げる。そして吸着爆弾に狙いを定める。 爆弾は円盤のように回転して、悪魔達が踊る輪の方へ向かう。水と光が炸裂する風の中に悪夢のようなシルエットがいくつも浮かぶ。 そしてエンチャントレスの巨大な剣がデッドショットに降り掛かる。まるで死神の大鎌のようだ。(訳者注記:ベレ・リーヴ刑務所のロゴは大鎌を抱えた死神でしたよね) デッドショットができることは2つに1つ。彼自身を救うか、それとも銃を撃ち放つか。土砂降りの雨の中で彼は目を凝らす。
メンバーの動きには劇場版とそこまで大きな違いはないが、彼が向き合うのはエンチャントレスの剣であって、一度振り払った幻覚の娘でなかったというのは大きな違いだな。
了。