疾病の流行る、この時代を生きて思う事

私は勉強が得意ではない。だから世界をぼんやりとした捉えられないし、「こいつはトンチンカンなことを言っている」と思う人もいるかもしれない。それでも私が最近思う事。

新型コロナウイルスが流行り、勢いを増している。世界で起きる出来事は私にとって他人事でしかなかった。それでも最近はじわりじわりと、私の住む田舎にも近付いていると実感する。姉の職場で出たとか、市内で何人出たとか、明日は我が身だと思うしかない。

私はつい、遥か昔に起きた戦争を思い出してしまう。

『この世界の片隅に』などが分かりやすいだろうか。必死に生きている普通の人間が、戦争という異常事態に巻き込まれていく様子。私はつい、自分が良からぬ何かに巻き込まれている、と思ってしまう。

怖い。怖いのに逃れられない。ただ「自分や家族には何も起こらないでほしい」と祈るしかできない。この異常事態が一日も早く終わってほしい。しかし私個人の力ではどうにもできず、せいぜいマスクと手洗いで予防をするくらいだ。

それでもそのマスクと手洗いが、竹やりで戦闘機を落とそうとしている、あの様子に重なる。マスクは必要で無駄ではないと分かっているが、私たちは竹やりしか持っていないと言ってもいいくらいには無防備だ。

私はこの疾病の流行る世界で、絶望と希望の狭間で、玉音放送を待っているのかもしれない。

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