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アメリカ出張①出国&帰国

 このご時世ですが2ヶ月ほどアメリカに出張に行っていました。コロナショックの影響をまるで受けてない業種で日々忙しく、その関係でアメリカの現場で仕事があり長期での出張となりました。
 最近GWでニュースなどを見てると「行動制限のない」GWというのが殊更強調されており、その中でハワイや海外への旅行の話もよく出されているのですがその中で帰国時などのいろいろに対する認識が甘いのではないか? あえてミスリードさせていないか? というようなメディアの報じ方が気になるので実際の出入国のメモを書きます。
 そのうちコロナのあれこれが終わった後で、あの頃は出張も大変だったよな〜と思い出すための備忘録代わりでもありますが。
 実際のアメリカ滞在中のいろいろは②③と気が向いたらまた。

出国(2月頭)

 成田から出国しました。
 2月の時点では出国するにあたり必要なものとして(ESTAとかは除きコロナ関連)
①出発前1日以内に発行された陰性証明
②ワクチン接種証明
③宣誓書(陰性または治癒していることの)

 2月の出発当時はまだいろいろ規制が強かったこともあり、成田は閑散としていました。海外に出るのはこれが初めてだったので成田の第一とかを使ったことはないものの、LCCとかで第三がゴチャゴチャしてる様子をコロナ前に見ている印象からすると異様な光景なんだろうなというのは非常に伝わってきました。

チェックイン前の成田

 ①の出発前1日(24時間)以内の陰性証明というのがなかなか曲者で、どれくらい許容されるのかもよくわからなかったので(17時発便で前日の16:30の結果だったらNGなのか?)、成田に前日入りして当日午前中に成田のPCRセンターでの検査という形を取りました。
 成田のPCRセンターは最短2時間で結果が出るとのことなので、出発当日の朝イチで検査して昼くらいに陰性証明がもらえるという形です。
注意点として、予約ありの場合は25,000円(2月時点、今は23,000円でした)で予約なしの当日飛び入りは43,000円(現在、2月は45,000円だったかも)となっています。
 私は出張なので最終的に精算できるためあまり気にしていませんでしたが、プライベートな旅行で出国しようとしたら検査代でプラスこんなにかかります。さらに後述しますが帰国時に現地での陰性証明が必要なのでそこでも検査費、現行の待機期間を短縮する場合はもう一度検査費とPCRだけで7万円くらいプラスですね……
 実際、その日フライトでアメリカに帰ろうとしていたと思われる方がその場で4万!? となり(家族3人なら12万超え)、入国する州が他の少し安い検査法でも陰性あればOKのようだったのを調べてそっちに変えていたという光景も見ました。
 また、もしここで陽性だった場合出張どころではなくなるため検査してから結果出るまでの数時間はわりと気が気じゃなかったですね。陽性の場合のみ電話がありますとのことだったのでスマホが震えるとビビってました。陽性だったら成田周辺の待機施設に送られて勾留生活だったんですかね……

 陰性証明も取得し、上記の書類等をカウンターで提出したり荷物預けたりして無事出国することができました。
 2月の出国便(ANA)は乗機率4-5割くらいでエコノミーもわりと余裕がありました。私は窓側の三席ブチ抜きで空いてたので普通に転がってました。(寝れなかったのでグロッキーでしたが)
 ANAの機内食はわりと美味しかったですね。Beef or Chicken? をイメージしてたら普通に日本語と写真でメニュー見せてくれたので少し拍子抜け。帰国便もANAは普通に日本語アナウンスだったので嬉しかったです。

ANA機内食(夕食)

入国(アメリカ)

 13時間のフライトを終え全く寝れず、夕方に出たはずなのに何故かその日の朝がまた訪れるという時差の意味わからなさにクラクラしながら入国審査です。
 イメージではけっこう並んでていろいろシミュレーションする感じだったのですがコロナ禍の影響か到着便の順番か全く並ばず、心の準備をするまでもなくカウンターへ。
 質問はかなりスタンダードで何しに来た? と何の仕事? くらいで終わったんですが若干トラブルもあり次の乗り継ぎが大変でした。(ここはヒミツ)
 この後のアメリカ生活2ヶ月半はまた後日。入国後の隔離とかはなかったのですぐ仕事に入りました。これは州によっても違うと思います。非常に楽しく良い経験になる出張でした。また機会があれば。

出張中一番美味しかったポテト

帰国(4月中旬)

 さて70日のミッションを終え帰国ですが、帰国時もいろいろ必要なものがあります。帰国時の強制隔離に関しては確か3月1日から緩和されており、アメリカは指定国ではないのでワクチンの接種状況により自己待機期間が変わってくるという形になっています。
 帰国時の書類としては、
①アメリカ出国の72時間以内に取得した陰性証明
②ワクチン接種証明(3回打っている人)
③宣誓書など

 現状、ワクチン3回打っている人がワクチン接種済という扱いになっており、それ以外は2回打ってても打ってなくても等しく同じです。3回打っている場合は後述しますが帰国時の検疫で陰性が出れば待機なしですぐ自由の身です。私はまだ2回なので②は提出できるものがなく、帰国時に陰性でそこから7日間の自宅待機となりました。
 これらの書類に関しては日本政府の出しているMySOS(https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/)というアプリで事前に陰性証明やワクチン接種証明などをアップロードすることにより帰国時検疫をスムーズにするというファストトラックの申請を行えば自動的に準備がされますね。ファストトラックしていても帰国後空港を出られるまでに2時間ほどかかるのでファストなのか? という気持ちはあるもののこれやってないとさらにかかるらしいです。

画面がグリーンになればファストトラックで通過できる

 で、ここからが本題と言ってもいいんですがテレビでやってるように行動制限がないから軽く海外行けるか? っていうとこの辺りで引っかかった場合のリスクがデカすぎるのでちょっとまだそんな簡単にハワイいいですよ〜とか言うとる状況ではないと思うんですよね。
 まず上で書きましたが出国時の検査が高い。この数万を誤差と割り切れる方はいいのでしょうが。まあお金で解決できるものは大した問題ではないです。

①出国前72時間以内の陰性証明
 ここでもしも現地のPCRで陽性となってしまった場合、当然ですが帰国便に乗れません。無症状だったとしても本当に感染してるなら二週間くらい陽性が出なくなるまで身動き取れない状態ですよね。今回の出張でもESTAは90日あったのですが帰国時に陽性だった場合に備えて二週間程度余裕を見た70日辺りを限度としていました。
 まあ、アメリカのPCRめちゃくちゃテキトーだったので(鼻の入口コチョコチョ程度)、陽性になる可能性なんか非常に少ないかもしれないですがけっこうリスキーですね。ここでも2万くらい取られました。(175$
 去年くらいに他の人が出張に行ってたときはまだ検査の体制も整ってなかったのか受けて結果が出るまでに数日かかってたこともあり、それに則って3日前(ギリギリ72時間)に受けに行くと今はもう30分で出せるから前日に出直してこい! と追い返されたりもしましたが。

 とりあえず現地での陰性証明さえ取れれば日本に帰ることはできるので一番リスクがあるのはここかもしれません。が、無事陰性証明取れて日本に帰れても日本での帰国検疫があります。

帰国前サンフランで食べた寿司

 帰国便は規制が緩まってるのもあってか、エコノミーほぼ満席でめちゃくちゃキツかったです。11時間のフライトでしたがギチギチでまたグロッキーでした。(やっぱり寝れないしブレードランナー2049は全然意味がわからない)
 そのグロッキー状態で成田に降ろされ、帰国検疫でいろいろブースをたらい回しにされていきます。前述のファストトラックを終わらせているかどうかでルートが分かれていて、完了済であれば唾液を採取したり帰国後の待機に関しての説明があったりして最終的にパイプ椅子で30分程度を結果が出るまで待つ形になります。
 ここが第二のリスクですが、ここで陽性だと隔離施設に放り込まれて陰性になるまで待機のようです。Twitterで実際陽性で隔離された人とかの話を見てると食事がけっこう濃いめの弁当しかなく大変という意見が多いですね。アメリカで隔離よりは日本の方がいいかもしれませんが軽く旅行に行ったら帰国時に陽性で……というのは考えられそうです。

 空港での検査で結果が出ると陰性の紙(ピンク)が渡され、それを持って検疫職員、入国審査と通ってようやく帰国となります。

陰性の紙(検索して出てきたやつ)、陽性はブルー

 帰国検疫で陰性となってからがワクチン3回とそれ以外での分かれ道で、3回接種済の場合はここでもう自由です。それ以外の場合も強制隔離ではないのですが7日間の自己隔離が必要になっています。
 この隔離期間は前述のMySOSアプリで現在地報告を行わなければならず、定期的に外出などしていないかビデオ通話がかかってきます。
 待機については帰国後24時間以内に待機場所(自宅等)に移動し、そこから7日間の待機が必要です。ただし、日本入国日を0日目として3日目以降に自主的に検査を受けて陰性証明を得られた場合はそこで待機終了となるルールもあります。私は帰国後そのまま成田のホテルで3日待機した後成田のPCR検査を受け(23,000円)、待機終了となりました。
 今回は運良くこのリスクとなる部分で全て陰性となったので特に問題なく帰国することができましたが、どこでいつもらってるかわからないです。特にアメリカはもうwithな生活になっており7-8割の人がマスクなしで生活しています。現地の会社でもけっこうなメンバーが感染済という話で、もらっても仕方ないという状態です。
 これでアメリカ、ハワイが規制もなく以前のような海外旅行ができる!と大っぴらにメディアが話してしまうのはなかなか考えものかなと思ってしまいました。
 まあこのご時世で海外旅行しようなんて人は自分でちゃんとこの辺りのリスクは把握するべきで、それもなくメディアが大丈夫って言ってるからで行っちゃうならそれもまたおかしな話ですが。

 出入国メモとしてはこんな感じです。アメリカ生活に関しても忘れないうちにいろいろ書きたいと思います。

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