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2024年の予測:ガスレス・フリーミントが切り開くWeb3の未来

今回は、2024年のNFT市場で想定される未来を、僕なりにピックアップした記事を書いてみます。

今回のテーマは「ガスレス・フリーミント」です。
フリーミントの概要、ガスレス・フリーミントが与える市場の可能性、そして個人クリエイターやWeb3ビジネス、Web3市場に与えるインパクトを考察していきたいと思います。

記事後半では、note読者(先着50名様)に、ガスレス・フリーミントでNFTを取得できる体験用URLも公開しています。

フリーミントの概要

フリーミントとは?

フリーミント(フリミン)・・・利用者が無料でNFTを取得する

通常、NFTを操作する(発行、購入、売却など)際には、「ガス代」と呼ばれるブロックチェーン上にその処理を記録するための手数料が必要になります。

そのため、NFT自体は無料で取得できるフリーミントであっても、
・利用者がガス代を払って取得する
・利用者はガス代を払う必要がない =「ガスレス」
の2種類に分かれます。

今回、ピックアップしたテーマとしては、ガスレス・フリーミントは、
NFT自体が無料で手に入る(=フリーミント)
取得する際のガス代が掛からない(=ガスレス)
となります。

エアードロップとの違い

エアードロップ(エアドロ)・・・発行者が利用者に無料でNFTを送付する

フリーミントとエアドロは、どちらも利用者が無料でNFTを取得できるという意味では似ていますが、「誰が」手間をかけるか、という違いを覚えておけばOKです。

エアドロ・・・「発行者」が、利用者にNFTを送る
フリーミント・・・「利用者自身」が、NFTを無料で取得する 


発行者が、フリーミントNFTをする意味は??

なぜ無料でNFTを配布するのか?

答えは簡単です。
ガスレス・フリーミントは、単に「完全無料」という言葉の魅力だけではありません。
「無料」という切り口で、新しい参加者へのアプローチしやすい認知拡大、より多くの人にNFTを手に取ってもらうことでファンの獲得コミュニティの拡大、ウォレットの入手やマーケットプレイスへの参加を促すマーケティング手法となります。
そして、ガスレス・フリーミントはWeb3市場全体の参加者増加にも寄与することでしょう。


ガスレス・フリーミントの事例

JUNKeeeeS × 神田カレーグランプリ × αU

僕がプロジェクト統括マネージャー(運営)として関与しているJUNKeeeeSでは、東京・神田カレーグランプリαU(KDDI)とコラボをして、神田カレーグランプリのスタンプラリー対象店142店舗にて、ガスレス・フリーミント企画を実施しました。

一般の飲食店利用者に向けて、αU walletアプリの普及や、キャラクターブランドJUNKeeeeSの認知拡大が目的でしたので、「ガスレス・フリーミント」なんて呪文のような言葉は使わずに、「無料で集めるデジタルアート」というキャッチコピーで行いました。

店舗内に掲示されたポスターにあるQRコードから、全15種類のうち、1枚のNFTがフリーミントできる企画を実施しました。(2023年9月〜2023年11月)

鉄板居酒屋BelonBelonBooとBar ボンド さん
HUNGRY CURRY BY100時間カレー 神田店 さん
取得できたNFT

2023年 冬のフリーミント祭り

個人クリエイターに呼びかけて、みんなでフリーミントしよう、という企画です。
47名のクリエイター作品が、それぞれ50枚ずつ、ガスレス・フリーミントできるような企画が、12/8スタート、12/25まで実施する予定となっています。


位置情報に連動したNFTフリーミント

全国特定の場所にいると、NFTをミントできるというNFTクリエイター みうらドーナツさんの取り組みです。
スタンプラリーのようなイベントと相性がよさそうですね!


note購読者様向け

このnoteを読んでくださった方に向けて、フリーミントを体験できるNFTを用意しました。
noteを読んでくださった記念にお持ち帰りください。

もちろんガスレス・フリーミントです。

Canva AIを使って作成した作品です。取得用リンク


2024年NFT市場への影響

2024年、NFT市場はフリーミントによってどのように変わるのか?
本記事の本題となる僕の考えをまとめてみます。

一般利用者が手に取りやすいサービスの増加

ウォレット作成や暗号資産の手配(購入やウォレットへの送金)といったWeb3最大の弱点とも言える参入障壁については、昨今、大手企業のWeb3ウォレット(デジタルウォレット)開発や、クレジットカードでの決済代行サービスなどの登場により、改善されつつあります。

①Web3ウォレットの普及

ウォレットとは、Suicaのようなお金を入れるお財布のような役割や、サービスと接続するためのアカウントを意味すると考えておいてください。

1年ほど前までは、「metamask」を中心としたWeb3ウォレットが主流でした。metamaskが1つあれば、対応する様々なWeb3サービスに接続することができ、暗号資産で決済したり、購入したNFTを保管、Web3サービス内で使用することができます。

しかし昨今では、LINE上で使える「DOSI wallet」、KDDIでは「αUwallet」、NTTドコモからは「scramberry」、そして、大阪万博に向けては「EXPO 2025 デジタルウォレット」のように、着々と、より大衆に届くようなウォレットサービスが出ています。

GoogleアカウントやSNSアカウントがあれば、すぐにウォレットが作れる流れもできつつあります。
やはり莫大なユーザー数を持つ大手企業が参入してくることで、一般ユーザーがWeb3サービスに触れる機会が、今後圧倒的に増えてきます。


②暗号資産不要の決済手段

また、Web3ウォレットでは、一般的に暗号資産(ビットコインやイーサリアムなど)を保管、決済を行います。
しかし、暗号資産を購入するのも、暗号資産取引所に口座を開設し、日本円から決済、ウォレットに移動する、などの手間がかかったり、ウォレットの知識がないと、間違ったウォレットアドレスに送金してしまったり、暗号資産を売買することで複雑な経理処理に悩まされたり、と、やっぱりハードルがとにかく高い。。。

クレジットカードを使ってNFTを購入できるサービスとして、Pie(パイ)、Piement(パイメント)が挙げられます。
また、KDDIのαU marketでもイーサリアムなどの暗号資産を用意することなく、クレジットカード決済(日本円)でNFTを購入することができます。


ウォレット準備、暗号資産購入の障壁を乗り越えた人たちだけが、やっとWeb3に参入できたわけですが、、、このように「NFTとは?ブロックチェーンとは?暗号資産??」と理解しなくても、いつの間にか手にしている。
そんな時代がもうすぐそこまで来ていると思います。
今すでに私たちが、「インターネットとは?SNSとは?」と考えることなく、使っているのと同じように、、、


多様なクリエイターコラボ

ウォレットを作ったら、ウォレットの中身はからっぽのままです。
つまり、ウォレットになにか入れるところまでさせないといけません。
そこで企業側が準備するのは、ガスレス・フリーミントだと思います。

一つ考えられるのは、多様なクリエイターとのコラボ企画です。

先に紹介したJUNKeeeeSでは、αU walletと連携をして、フリーミント企画を準備しました。

企業コラボのフリーミントにより、さまざまなアーティストやクリエイターが、Web3市場のなかで、特に新しい一般の利用者に知ってもらうチャンスが増えます。

拡大期を迎える今だからこそ、NFTのガスレス・フリーミントが市場拡大を促進させる起爆剤になると期待しています。


フリーミント施策にある課題

ガスレス・フリーミントは多くの利用者に届けられる魅力的なマーケティング手法ですが、いくつかの課題もあります。

(発行者)フリーミントの次の施策を描く

企業や個人クリエイターは、新たなマーケティング手法として、ガスレス・フリーミントを利用することで、新しい顧客層を開拓するビジネスチャンスになります。

フリーミントはあくまできっかけであって、当然、無料でNFTを配って終わってしまわないような継続的な取り組みが必須です。

フリーミントNFTの価値や使い道は、考えられているでしょうか?
また、NFTを得た利用者に対して、どのような継続的なアプローチができるでしょうか?
これらの課題を克服することが、Web3事業の成功への鍵になります。


(利用者)詐欺サイトに注意!

フリーミントが増えてくると、危ない詐欺サイトの登場も出てくるでしょう。
詐欺サイトにウォレットをつなぎ、承認ボタンを押してしまうと、ウォレットの中にある暗号資産やNFTが抜き取られてしまいます。
Web3の世界では、自分の身は自分で守らなくてはなりません。
数量限定に踊らされない、慎重な対応、見極める目を養うことも必要です。


(発行者向け)フリーミントが簡単に実施できる

まず、フリーミントが簡単に行える2つのサービス、mooonとspreadを紹介します。

mooon

mooonの特徴は、NFTを取得するためのタスク(条件)が多様ですね。
また、Googleアカウントがあれば、かんたんにウォレット作成もできるようになっており、まだウォレットを持っていない新規ユーザーにも届けやすいサービスになっています。

まだサービス登場から間もない(2023年9月〜ベータ版、11月〜本リリース)にもかかわらず、2023年11月末時点で発行枚数12万枚だそうです!
機能開発も進めながら、さらに利用者が増えていくことが期待されます。


spread

Spreadは、Twitterと連携したNFT配布ツールです。
Follow、Retweetなどを条件としたクエスト達成者に達成証明NFTを配布することができます。

SUSHI TOP MARKETING

上記で紹介したαU × JUNKeeeeSの取り組みでは、SUSHI TOP MARKETING社のツールが使用されました。


オリジナルのフリーミントサイトを作る

上記のようなサービスを使わずに、自分自身でフリーミントをしてもらえるようなミントサイトを制作することも可能です。
ガスレス・フリーミントが簡単に行えるような案内をされているnote記事を紹介します。

・けいすけさん(有料9800円)

・ちび画伯ママさん(有料4800円)



(利用者向け)ガスレス・フリーミント体験

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

中段で紹介したmooonのサービスを使って、ガスレス・フリーミントができるようになっています。(先着50名です)
下記のリンクから飛んでいただければ、誰でも無料でフリーミントできるようになっています。

Canva AIを使って作成した作品です。取得用リンク

このNFTを持っていると、なにかいいことがあるかもしれません・・・
深い意味はありません(笑)


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