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実態のないデジタル資産「ビットコイン」に価値はあるのか!?

実態のないビットコインに700万円の価値!?

Web3を説明するには、「ビットコイン」を代表例にすることが多いです。

そもそも、ビットコインはなにもない0の状態からスタートして、2024年1 月時点で1BTC=600〜700万円の価値が付けられています。
現物として手に取ることができないデジタル上のお金なのに、、、です。

ビットコイン(Bitcoin)/日本円のチャート - bitFlyerより

ビットコインを怪しいと思う人もいるかもしれません。

貝殻や石がお金になるには?

お金の歴史をさかのぼると、貝殻や石などが貨幣として使用されていた時代がありました。それが、金・銀・銅を使った小判になり、現代の紙幣や貨幣に代わりました。

貝殻や石、政府が発行する紙幣自体に特別な価値があるわけではありません。(現代の1万円札を発行するのに必要なコストは、20円くらいと言われています)

貨幣を使用する人たちに共通しているのは、人々が貝殻や石で商品やサービスとの交換できる「共通の合意」や「信仰」によって価値が担保されています。

日本円も、日本という国と政府に対する信頼に支えられて、他国の法定通貨と対等に交換ができるようになっています。

ビットコインがお金になるには?

ビットコインに対する考え方も、根本的には変わりません。

ビットコインには、金や紙幣のような物理的な形状がありません。
また、法定通貨(日本円やアメリカドル)のような国が保証することもありません。しかし、ブロックチェーン技術によって、取引が透明で不変であることを保証し、その信頼性が担保されています。

ビットコインが価値を持つのは、世界中の人々がビットコインを希少性があり、正確に取引を行えると信じているからです。

石が肉と交換できる、日本では日本円が使える、日本円がアメリカドルと交換できる、と同じような「信仰」によって、人々はブロックチェーンの技術を信じ、ビットコインを金や法定通貨と同様に価値あるものとして扱うようになったのです。


証券としての地位を確立

ここまでの話だと、「信仰」という、なんだか怪しい宗教じみた内容で終わってしまいます。
しかし、ビットコインに価値を見出す人々が増えるにつれて、その需要はさらに広がり、厳格な金融の世界での地位を確立するに至りました。

2024年1月に、米国証券取引委員会によって、ビットコインETF(上場投資信託)として認可されたのです。
※2024年1月時点で、日本から対象となるビットコインETFを購入することはできません。

ビットコインがETFの形態を取ることで、投資家はビットコインそのものを直接購入・保有する代わりに、その価値に連動する証券を通じて個人や機関投資家がより簡単に暗号資産市場に参入することが可能になります。そして、従来の証券市場の一部として、市場の透明性や流動性が向上すると期待されています。
この動きはビットコインのさらなる主流化を示唆しており、暗号資産業界にとって大きな進展となります。

人類史における貨幣の誕生!

その独特な性質と限られた供給量により、デジタルゴールドとも称されるビットコインは、未来の通貨として、また資産としてのビットコインの価値は、私たちの「信仰」によって形作られ、維持されていくのです。

これは単なるコインやデジタル上の数値の話ではなく、人類史における新しい貨幣が2009年に誕生し、今まさに普及する段階に来ているのです。

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