円陣

僕は小さい頃から肌が弱く、年中無休で体がかゆくなったり湿疹ができてしまう。


夏は汗をかいてかゆくなって、冬は乾燥するからかゆくなって、お手上げ状態な体と付き合ってきている。

人生で1番荒れがひどいときは大学時代で、腕の関節をXに画像でポストしたらセンシティブが出てしまうくらいにはいかついと思う。

僕はよく薬をもらうために皮膚科へ行く。皮膚科のロビーには、市内津々浦々から体に異常のあるヒーローが集まる。もちろん僕もその1人。

そして僕はロビーにいるときに、他の患者を見て『この人は、どこが悪いんだろう』と考えてしまう。

例えば歯医者にいる人はみな歯に異常があるのは共通。また、美容院にいる人は髪を染めるか切るか、ヘアースタイル関係に違いない。

ただ、皮膚科は違う。

痛みやかゆみのレベルも人それぞれで、箇所も人それぞれ。体全体であったり局所的であったり。さらに最近はニキビで皮膚科にかかりつける人もいるとか。


そこで、ロビーにいる他のお客さんで見た目に湿疹などが見られない人がいる。


きっと肌を露出する部分になかったり、わざと長袖などを着て隠したりしている。恥ずかしいから。

しかし、僕はたまに『こいつ実は綺麗な肌だけど、僕たちのことを馬鹿にしに来てるんじゃないか?』
『優越感に浸るために、このロビーで僕たちのことを観察しているんだ。』と思うときがある。

そんな極悪人がいては困る。

僕たちは生まれつき肌が綺麗な人、そしてこの痛み痒みに戦い、打ち勝つために一致団結せねばならない。

皮膚科のロビーにいるお客さんで輪になって円陣を組もうではないか。

ルール
①自分の痒いところ痛いところの箇所を言う。
②見せれれば見せる。(強要はしない)
③他者へのマイナスな表現は厳禁。
④その場の全員が言い終わったら右足を突き出し、オー!と言う。

これで皆の気持ちが一つになり、明日へと向かう勇気が湧くんだ。



って皮膚科に行くたびに考えてる。



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