やきとり


焼き鳥ってシンプルながらお店の数だけ味のある素敵な食べ物。

僕は味覚に疎いから、正直鶏肉焼いてるだけだからそんなに大差ないだろとは思ったりもする。

一人暮らししてる時は自分で鶏肉切って、ネギ切って、串刺して、魚焼くコンロで作ったりしてた。やっぱ炭火焼きの方が美味しいことは美味しいのかなとか思ったりもした。


ただ僕がひとつ許せないことが、スーパーマーケットのお惣菜焼き鳥について。

あれは焼き鳥ではない。


食のインフラであるスーパーマーケット。
ご家庭の食を支えるスーパーマーケット。

パックに2、3本入ってたりするやつ。
店によってはバラで売ってて、自分で詰めたりするやつ。


全然焼き鳥じゃない。

よくわからない形。
時間も経ってるからか微妙な質感。
肉を食べてる感じもしないし、身も小さいし、なんか焼き鳥風駄菓子を食べてるみたい。

他の食べ物は割と遜色なく提供されているのに、スーパーの焼き鳥はなぜあそこまで焼き鳥ではないのか。



もし難病を抱え、命日が迫り、最後の晩餐を問われた人間が焼き鳥を選んだときに、スーパーの焼き鳥を買ってきたら、快く最期を迎えれるか。

無理だろう。
自分なら怒りで延命できるかもしれない。


何が言いたいかと言うと焼き鳥という共通認識の中にスーパーの焼き鳥を入れてはいけない。

やきとりという名前をやめるべきだ。
カップラーメンとラーメンは当然別物であり、ラクトアイスという名も身の程をわきまえて存在している。なぜ、お前は焼き鳥だよって顔でそこに並んでるんだ。


ほんとうのやきとりをなめるなよ。


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