Canon EOS KISS x4での夜撮影
「軽いボディで女性でも簡単に扱える」を売りにしているCanon EOS KISSシリーズ。
私はその4代目であるEOS KISS x4 (通称バツヨン)を保有しています。
2010年に販売されたEOS KISS x4の主なスペックとしては
画素数 : 1800万画素
センサ : APS-CサイズCMOS
映像エンジン : DIGIC 4
ISO感度 : 100〜6400 (上限解放で12800)
といった具合です。
最近の機材の数値と見比べてみると性能半分、と言ったところでしょうか。
この比較的時代遅れなEOS KISS x4でどこまで高品質な写真が撮れるかを日々模索しています。
そしてそれがとても楽しいということが、今回皆さんにお伝えしたいことです。実際の作品も参考に話を進めていきたいと思います。
撮影における考え方
Kiss x4(以下バツヨン)は先ほども述べたようにAPS-C機で、暗所での撮影が非常に不得意な機種であることは間違いないです。
最近のEOS 90DやEOS R7の作例を見るとAPS-Cも夜間耐性が大分ついたことがわかり、技術の進歩を感じます。
対してKISS x4は2010年発売の機材。暗所耐性が全然ついていません。
暗所撮影で行う対策はフルサイズ機であってもAPS-C機であっても基本的な考え方は同じです。
①F値を下げる
F値というのはレンズの絞り値のことです。値が大きいほど暗くなり(遠くがボケない)、値が小さいほど明るくなります(遠くがボケる)。
②ISO感度を上げる
ISO感度を上げることでより多くの光を取り込もうとすることができます。バツヨンは100〜6400と幅が狭いものではありますが、最近のAPS-C機だと常用感度25000ほど。フルサイズ機にもなれば102000まで上げることができます。
③シャッター速度を遅くする
ISO感度はより多くの光を取り込もうとするものなのですが、機種が古いものであればあるほど「カラーノイズ」と言われるノイズが出やすくなります。
私はこのISO上げによるカラーノイズの影響を最大限小さくするためにシャッタースピードを落としています。
シャッタースピードは皆さんのイメージするカメラの「カシャ」という音の長さだと思って下さい。カッッッシャと言うように長めの時間を使ってシャッターを切る動作を行うことでその間に入ってくる光の量は多くなります。
光の量、光量が多くなることは撮影した画像の明るさが上がることに直結するのでこの方法を用いるとISO感度に頼り過ぎることなく明るい印象の写真が撮れます。
以上3つの暗さ対策を程よく合わせて行うことでAPS-C機でも十分な夜景写真を撮ることができます。以下三つの作品も合わせて参考にしてください。
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