推しは推せる時に推せという話

スーパーチャット
という言葉を聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。

そうですね、長文お気持ち大回転ですね。これがメンタリズムです。

という感じで、スーパーチャットという文化はオタクの公開処刑場としてのイメージが強いと思います。
実際そういう側面もある一方で、スーパーチャットという文化そのものは悪いものではない、これからの時代のエンタメコンテンツに必要なものだと私は思います。

というのも、最近の世の中に無料のコンテンツが溢れかえっていることが全ての原因だと考えています。
広告収入や課金というシステムが広まり、ゲーム配信、Web漫画、J-POPのカバー曲、Vtuberのラジオ、課金制のソシャゲなどなど・・・無料で楽しめるコンテンツが確立されていきました。
今の時代において、バズるものは大抵が基本無料からスタートしているように見えます。
インターネットが発達し、たくさんの人が気軽にコンテンツを発信できるようになった今、大量の無料コンテンツたちと戦うためには、自分たちも無料から始めないと見つけてさえもらえない。
ここ1年ではコロナの影響もあり、芸能人もYoutubeに動画をアップロードし始めましたし、有名な漫画家がTwitterに作品の1話を投稿するとういうことも増えました・・・。

そんな世界で困るのは、バズるか分からない勝負をするために、身銭を切って基本無料からスタートせざるを得ないクリエイターではないかと思うのです。

こういう考えを強くしたきっかけが、この動画です。

いやこれが無料で見れるのはヤバくない??????

もちろんこのライブが実現したのは、今までファンがスーパーチャットを贈ったり、グッズを購入して資金が集まったからです。
しかし極端な話をすれば、スパチャもグッズ購入もメンバー登録も一切せずとも、このライブを見ることが可能なわけです。

じゃあこれから歌で勝負したい人は、こういう無料コンテンツと戦えますかと。無理ですよね。

そういう中で、自分が良いと思ったコンテンツを今後も長く楽しみたい場合、それが無料コンテンツだったとしても積極的に対価を払うべきだと思うわけです。

長々と語りましたが、オタクの皆さんはコンテンツに金を払えなんて話は重々承知だとは思います。
ただ、音楽業界は特に深刻な問題だと思うのです。
オタクじゃない友達から「Youtubeがあるんだから今の時代CDなんて買わない」と言われた時は衝撃を受けました。
流行りのJ-POPすら、誰かのカバー曲をYoutubeで聴いて満足してしまう人もたくさんいるのです。

社会人になってみて、お金を稼いで経済を回す側になってみて、
改めて自分の好きなものにはしっかりお金を払おうと思いました。
好きなアーティストの曲はハイレゾ音源を買って、出先ではサブスクサービスで聴く。好きなWeb漫画は単行本も買う。義務とまでは言いませんが、応援したい気持ちを形にすることは重要だと思います。

そんな時代で、推しを推せる時に推すための手段として、スーパーチャットがマイナスなイメージを持たれてしまうのは良くないことではないかと思います。

スパチャのイメージが
「コメントを読ませて認知させるための手段」
「自分がどれだけ推しているかというステータス」

から
「そのコンテンツへの適正な対価」
というイメージに変わっていってくれるといいな、と願いながら




こっそりスパチャをするためのサブアカを作ろうと思います。

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