加味條が2022年に書いたもの・つくったもの

加味條

2022年12月31日 21:58

大晦日にこんばんは。
2022年もあと少しで終わるのね。今年もウィル・スミスがビンタかましたり、auが繋がらなくなったり、個人情報満載のUSBがどっか行っちゃったりといろんなことがありました。

そんな1年に僕は記事を9本書き、動画4本を作ったので、ここで振り返りたいと思います。
僕のnoteをわざわざ読んでくれる人は、割と記事も見てくれてるんじゃないかな？という考えのもと、裏話的な内容にします。

関係ないけど、退職エントリ書く人ってなんでみんな冒頭で「いわゆる退職エントリというやつです」って言うんだろうね

■記事編

書いた時系列で振り返っていきましょう。

【プラモ×ボードゲーム】究極のホビー「ウォーハンマー」を知る

・欧米でめちゃくちゃ人気、日本でも人気が高まっているウォーハンマーを取材した記事。

・ウォーハンマーいつかは手を出してみたいなぁと8年くらい思っていたので、「記事にする」という名目で一歩を踏み出した。

・この「記事にする」っていうことによる推進力みたいなものは結構重要で、編集部にOKもらって締め切りが出来て……となると多少面倒くさいなと思ったとしてもやらざるを得ない。「いつかやりたいな」と思って一生やらないようなことを、記事にすることで実現させられるのはライターの特権かもしれない。

・ちなみにこの記事の直後に、オモコロの人と実際にウォーハンマーで遊んでみる記事を出す予定だったんですが、まだ実現してません。理由はウォーハンマーの色塗りが難しくて一度挫折したからです（手先が絶望的に不器用で、有給2日取ったのにスターターパックの色塗りがまったく終わらなかった）。そう思うと、「記事の推進力」なんて意外と大したことないのかもしれない。

プロサッカーの応援団長って何者？本人たちに聞いてみた

・Jリーグチームの応援団長・コールリーダーにインタビューした記事。

・記事に書かなかった（書けなかった）話も含めて、いちJリーグファンとして興味深い話が聞けて楽しい撮影だった。ただ、今この画像を見返すと、確実にゲストを上の段にすべきだったと思う。いち社会人としてマズい。

・本当は対面で取材をして、ゲストのお2人に自由に盛り上がってもらいたいな、と思っていたのだけど、ちょうど感染者が爆増しているタイミングになってしまい泣く泣くズーム会議にした。ズームだと場を管理しやすい反面、会話がターン制になってしまって空気感を作るのが難しい。リアルとZOOMではアクションゲームとRPGくらいの違いがある。

・リアルで会うつもりだったので、オファーした2人も関東のチームだったけど、ZOOMだったらもっと全国で声かけて＋1～2人呼べたな、という反省もあったり。

・ちなみに関東のJリーグチームで絞ったときに、この2チームに声をかけた理由はＪリーグファンならめちゃくちゃ納得してくれると思う。

自宅で「ガチ東南アジア料理」は作れる？マレーシア人に教えてもらった

https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/kamijo01

・日本で暮らすマレーシア人夫婦に、マレーシアの家庭料理「ナシレマ」の作り方を教えてもらう記事。

・家族の知り合いにマレーシア人がいたから成立したような企画で、完全なるコネ記事である。「ベトナムバージョンやって！」とか言われても無理。

・料理を教えてくれる奥様のズニータさんが日本語を話せなくて、取材は英語でやった。大学時代に1年だけ留学してたので英語は人よりはわかる方だと思うけど、年単位で喋っていなかったのでかなりの努力を要した。割と喋れたつもりだったんだけど、あとでインタビューの録音を聞き返したらめちゃくちゃカタコトで悲しくなった。勉強しなおそう（と記事を書いた8月時点で思ったものの、12月現在まだ勉強していない）

・そして思ったのが、自分は食の企画向いてないなということ。食べ物の味が好きか嫌いかでしか分からず、客観的な美味しい美味しくない、味のレイヤー（何の食材の味が効いてるか？）みたいなことが全然わからない。ナシレマは好きな味だったけど、食べてレポートがまったくできず、妙に理屈っぽい食レポになった。できれば食の企画は今後避けていきたい。

・あと記事内の食材の名前をめちゃくちゃ間違えてて、コメントでたくさん指摘してもらった。その節は申し訳ございませんでした。オモコロ関連の記事の校正は、読者の皆様に支えていただいています（いいのか？）

選手もチームも知らないけど、スタジアムにサッカーを見に行って楽しめるのか？

・オモコロ編集長の原宿さんと、Jリーグの試合に行った記事。初観戦者（原宿さん）をJリーグオタク（加味條）が沼に引き込もうという企画。

・オモコロ入ったときからずっとやりたかった企画。入ったときはコロナ禍でJリーグも無観客試合をやったりしていて、なかなか実現しなかった。このときもまだ声出し応援が無かったりで、100％の状態の試合を観に行く記事もやりたい。が、新しい切り口が見つけられず今のところ未定。何かいい企画があったら教えてください。

・事前にある程度「こことここを楽しんでもらおう、ここで盛り上がりポイントを作ろう」と想定していたけど、原宿さんがまったく想定してないところを面白がってくれて、発見の多い企画だった。逆に大誤算だったのがスタグルに並ぶのに40分以上かかってしまって、選手のウォームアップを見れなかったところ。しかしウォームアップを見られたところで、特に記事で使えるような面白いことは発生しなかったかもしれず、この辺は水物という感じがする。

・あとはとにかくヴェルディが勝ってくれたことに尽きる。0-0とか、ボロ負けだったら記事的に構成が難しくなってたかもしれない。サッカーって楽しいんだけど、試合結果がどうなるかは完全なる博打で、サッカーファンが新規の友達を誘うときに難しい要素になってる気がする。クラブ側もスタグルとかスタジアムの演出を充実させてサッカー以外のところで楽しんでもらおうと頑張ってるけど、結局サッカーファンになるかは「忘れられない試合」に出会えるかどうかに懸かっていると思っている。

・原宿さんがサッカーファンになったかと言われるときっとそうではない。でも「もう1回行きましょう」と言ったら前向きに考えてくれそうだし、何より記事を読んでくれた人が「サッカー行ってみました」とツイートしてくれてて嬉しかった。ヴェルディありがとう！

緊急開催！少食はつらいよ座談会

・少食3人と大食い1人で、少食が抱える生きづらさについて語った座談会。

・今年書いた中で1番読まれた記事！　世間には一定数、少食を目の敵にしている人がいる印象を持っていて、この記事も「うるせえ！黙って食え！」とお叱りを受けそうで編集部と相談しながら慎重に書いた。

・世間的な意見とギャップが生まれそうなところをうまくストチャー氏がクッションになってくれた気がして、信じられないぐらいの量の共感のコメントと、大食い側からの歩み寄りのコメントが寄せられた。当初はストチャー氏いたら面白いかなぐらいの気持ちだったけど声かけて大正解だった。ストチャー氏ありがとう！

・しかしストチャー氏のキャラが立ちすぎて、記事の感想エゴサしてたらストチャーに言及しているツイートは100件くらいあったのに加味條に言及してるツイートは2件ぐらいだった（ありがとう）。挙句の果てに「ストチャーさんの記事最高でした」みたいなことを言ってる人までいた。ストチャー許さねえ！

・おすしさんにも初めて会ったけど、ありスパを毎週聞いている身としてはパーソナリティ2人が並んでる光景に感動した。まだ会ったことないオモコロライターも結構いるので、毎回読者目線で新鮮に感動してしまう。想像よりかっこいい人だった。でも写真で見るときれいなクリス松村みたいで、動いてる姿を見る印象と静止画から受ける印象って全然違うんだなと実感。もっと動画も出てほしいですねえ……。

エマゴーの下書き

・新人ライターが謎めいた下書きを残して失踪した…という記事。

・これについて語るのは無粋な感じがするけど、もういいよね？　2周くらいしたよね？

・と言いつつ、あんまり裏話はしないでおくか……。ネットに書いてしまうと検索で辿れて意図しないところに届いてしまったりもすると思うので……。気になる人はイベントとかで会ったら聞いてもらえれば喜んで話します。世に出た後も含めていろいろと難しい記事だったな。

・一応インスパイア元を言っておくと、髭面大魔神ラッパーと自力ゼロ・グラビティ選手権です。

【ドドンッ！】有名YouTuberが使ってる『効果音ラボ』の実態に迫る

https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/kamijo02

・YouTuberやゲーム制作者御用達のフリー効果音サイト「効果音ラボ」管理人のKillyさんにインタビューした記事です。

・サイトの制作日記で、淡々と語られる効果音への”狂い”（良い意味です）を読むのが好きで、これもっと広く届いてほしいな～と思って取材させていただいた記事。

・結構記事に書けない話も多くて、世に出たのは取材音源の半分くらい。後述するYouTube動画の制作にめちゃくちゃお世話になっている身としては、非常に興味深い取材だった。

・取材の場での自分の拙さを感じ入った取材でもある。取材相手の方に気持ちよく話をしてもらうための呼び水的なことだったり、適切なリアクションだったりが全然思うようにできなかった。同行いただいた編集長のギャラクシーさんが「取材内容足りてる？」と不安そうな顔をしていた。

・あと「こんな音はさすがに無いでしょ？」という音を挙げていく大喜利的な展開になる場面があったのだけど、マジで何も出なかった。アドリブ弱すぎる。アドリブ戦闘力３。農夫以下。ギャラクシーさんが「加味條の顔の皮がめくれる音」という記事的にオモシロポイントを作りやすそうなフリをしてくれて助かった。ギャラクシーさんはアドリブ戦闘力1200くらいありそう。アドリブ界の栽培マン。

（2週間で消える）タトゥーを入れてみた男たち

・2週間で消えるオーガニックタトゥー、インクボックスを試してみて、心境の変化などを語り合った記事。

・もともとタトゥーに興味があって、いつかタトゥーネタの記事をやりたいと思っていた。そんな折にインクボックスのことをたまたま知って、さらに原宿さんがラジオで「タトゥーに興味がある」という話をしていたので、この形で記事にしようと思い至った。

・恐山さんはオモコロファン的には「恐山さん×タトゥー」で絶対面白くなるし、オモコロ知らない人にとっても高い言語化能力でタトゥーを入れたあとの世界の変化を語ってくれそうだなと思ってオファーした。まさかタトゥー入れたことを忘れちゃうとは思ってなかった。

・この記事もかなり読まれたので（完全にゲスト2人のおかげだな～という感じはありつつも）、タトゥーについて広く考えるきっかけになったのはかなり良かった。

・記事キッカケでタトゥー関連本を読み漁ったのだけど、普通に楽しい勉強だった。江戸時代では、犯罪を犯すたびに額に「一」「ナ」「大」「犬」と刺青を入れられていって、5度目で死罪になったらしい。そんな罰ゲームみたいな死に方嫌だ。

【ほかおに限定】100問バトン・加味條編

・オモコロの有料コミュニティ、ほかほかおにぎりクラブ内で書いた記事。100問の質問に答えました。

・と言っても「こんな無名ライターが100問も答えたって長すぎるし誰も読まんだろうな～」と思って、創作ホラー記事にしてしまった。邪道。

・ちゃんとホラー記事として楽しんでくれた人もいたようで良かった。反面、こういう記事を真面目に（かつ面白く）答えて、もっと人柄を知ってもらわないといけないんだろうな～という気は漠然としている。無名なやつが人柄を晒しても意味ないよな、という気持ちと、人柄を見せていかないと無名なままだよな、という気持ちがデッドロック状態になっていて、結果なにもしていない状態が続いている。

・本当はラジオとか配信とか自主的にやってでも露出を増やして、喋りにも慣れていった方がいいんだろうな～と思いつつ、今やっても誰も見ないよな～とも思っている。「もっと有名になれたらやるぞ！」と思ってもそんな瞬間は来ないのである。来年への課題。先延ばしは得意！

・この記事で用意したコケシ、捨てるに捨てられず戸棚にしまってある。Webメディアびっくりセール的なのが復活したら、おかんぎょさまとセットで売ってみようかな。

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というわけで、

オモコロ5本
オモコロブロス1本
ジモコロ2本
ほかおに1本

計9本書きました。
「月1で書きたいな～」と年初に思ってた記憶があるので、目標は達成できず。目標は達成できないより達成できた方がいいと思うので、来年の目標は1本書くことにします。

反省点もいろいろあるけど、一番はワールドカップ期間中にワールドカップの記事を1本も出せなかったことかな……。オモコロライターの活動を通してJリーグファン（サッカーファン）を増やしたいというのがボンヤリと思ってる目標の1つなのに、絶好の機会をみすみす逃してしまった。理由は多忙にかまけていたのと、いい感じの切り口が思いつかなかったから……。4年後は何かやるぞ！

取材が終わっててこれから出る（これから書く）記事もまだ3本ほどあるので、来年もどうぞ楽しみにしていてください。あ、ということは来年の目標は上方修正できそう。来年の目標は記事3本書きます。