楽しく暴露!ミラティブ新CTO横手マンってこんな人
ミラティブ社の新CTOに横手氏(三人称表現では主に横手マンを用いる)が就任した。
就任して取り組む真面目な話は、リリースや私が新旧CTOにインタビューしたこちら(故・任天堂岩田聡さんの「社長が訊く」 みたいで気に入っている)を読んでもらうとして、noteでは彼のキャラクターについても楽しく暴露していかんとしたい。
横手マンの登場
2018年、前職を退職してぶらついていた横手マンは、笑い上戸Tさん(現・マネージャー)の紹介で創業直後の当社オフィスに現れた。
当時、我々は「これは身体の概念が変わる」という興奮に身を委ね、世界初の配信連動3Dアバター機能「エモモ」に取り組んでいた。
が、今となっては笑えるホラーで、Unityで作っているのに実戦でのUnity経験者は社内にひとりも存在しなかった。
「Unityちゃん」がぎこちない音声連動でおきあがりこぼしムーブをするだけで「動いた!動いた!Unityちゃんが動いた!」とクララ的感動が沸き起こる始末。予定されたαリリースまでは2ヶ月を切っていた。
挨拶もそこそこに、ワンルームオフィス隣のネパールカレー屋で、私は横手マンに飛沫を飛ばしながら(*2018年はこのような行為が社会的に許容されていた)エモモがいかに未来的でヤバいものなのかを熱弁した。
「ちょうどそろそろニートやめようかなと思っていた」という積極的とも消極的ともいえない中庸な理由を述べた彼は、1時間後にはオフィスに「戻り」カタカタとキーボードを叩きはじめていた。
救世主であった。その後のエモモの普及・進化は彼なくしてはありえない。
エモモは、これまで300万人以上が配信で使っており、統計はないがこれはライブ配信用アバターとしては世界一のはずだ。
(なお、後日談としては、社長はごはんの最中もずっとスマホいじってて微妙に感じ悪く、特にアトラクトできていなかったらしい笑。堪忍やで)
横手マンの性格
横手マンの性格は質実剛健、「やるべきこと以外には興味がない」と断言する。サムライ。
カジュアルな際の一人称「わたし」が活舌的に「ワシ」に聞こえるのだが、「ワシ」似合う。「拙者」でも周囲は違和感を抱かなさそうだ。
そのくせ、エモモを作った当時、プロフィールには「エモジニア」と書いていた等、おちゃめな側面もあわせもつ。実際、ストイックながら内に秘めたエモーションは熱い(大好きな酒を飲むと少々表出する)。
笑う時に片側の口角をあげてニヤッとするタイプで、その瞬間は奥底にあふれる自信・秘めたプライドがくいっとのぞくようで、なんだか毎度見ていてうれしくなってしまう。ベジータがカッコよく笑う時みたいな感じだ。
先のエモモのケースの他、「これは困ったな…」という時に相談すると「あぁ、それならなんとかなりますよ」と何度もその口角をあげてもらってきた。惚れてまうやろ。
横手マンの精読
横手マンは修士を飛び級して数学の博士号を取った凄腕の技術者でもあるのだが、感心したのはSlackの #times_yokote スレでふらっと自分管理用にポストしていた近年の読了本リストだ。
大量の技術書はもちろんのこと、「経営者になるためのノート(ユニクロ柳井さん)」「ピクサー流 創造するちから」などの私も大好きな経営書、「空気のつくり方」「ビジョナリーカンパニー」「企業参謀」などの古典、果ては「THE MODEL」(*SaaSの営業バイブル)まであった。
(南場智子「不格好経営」もあったが、そこに出てくるマッチ棒男 a.k.a AKA川についてどう思ったかの感想は怖くて聞いていない。「機能的にちゃんと燃えるならそれは良いマッチ棒です」とか言いそう)
まず相手や周囲を知ろうとする・わかりあおうとする彼の姿勢や、知識への貪欲さがとてもらしいなと思った。経営職であるCTOになる準備はできている、ということなのかもしれない。
実際、マネージャとしても、博士号をとって数年後には私も尊敬する前職メガベンチャーで100人単位の技術部長を務めていて経験豊富、メンバーの信頼も厚い。
CTOとして
CTO。
いま改めて彼にCTOになってもらうのは、ミラティブのテックカンパニーとしての再定義だ。
ミラティブは、混沌から抽出されるエントロピーのみを推力とするフェーズは脱し、混沌を適切にマネジメントし、戦略的に集団の総合力を最大化・最適化して勝利するフェーズに移行している。
経営職としてのCTOといっしょに、実態として技術・技術者がコア価値をつかさどっているミラティブを、次の企業価値ステージに押し上げていきたいと思っている。
役職は役割でしかない、というのはよく経営陣でも認識をあわせるし、彼自身もインタビューで真っ先に答えているとおりだ。新旧CTOが役割を変えて、今もそれぞれの役割で全力で顧客の価値創造に向かっている、というのは当社の誇れる清々しさだ。
(つまり今後も腕自慢の乱入は大歓迎。組織マネジメントを強みとする横手マンは「今のミラティブは私のスキルが最適任だと思うが、遠からずよりビジョナリー型の技術者にCTOになってもらってCTO/VPoEで分担するのがベストな時期は来るだろう」と、打診時に既に言っていた。マチュアさがのぞける一端)
外部からの登用等ももちろんフラットに検討したのだが、どう考えても今は彼が圧倒的に適任だった。
当社は創っているもののオリジナリティが高く累積経験が効くというのもあるが、何より彼の能力面・人格面からの判断だ。
彼に足りないものがあるとすると、今この瞬間の世間的知名度だけだと思っている。数年後には、間違いなく業界でも知られた存在になるはずだ。
そのことは話せば一瞬で伝わると思っているので、エンジニア・知人のCTO・経営者各位にぜひスパーリング・交流をお願いしたい次第です。
あ、足りないものがもう1個あった。最近再開したTwitterのフォロワー。
不器用さの象徴かまだ周囲に呼び掛けてもおらず現23フォロワー、伸びしろしかない。
ここからのフォロワー数の伸び率と同じ倍率で、当社の業績が上がっていくなら最高だ。早々にApple超えないといけなくなるように(なってほしい!)一緒にがんばっていきたい。
以下に共感した皆さまなど、Twitterフォローで圧をかけていただけると幸いです。
おあとがよろしいようで。
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