スタートアップの代表が育休を取って良かったこと・学び
ミラティブ赤川です。第2子の誕生に伴い、6月、育休を取っていました。背景はこちら。
スタートアップの代表が育休を取ることはまだまだレアですが、今後波も広がっていきそうです。シリーズ問わず。LayerX福島さんも育休!
まず、実際にやってみた実感値として、特に子ども二人目以降は、両親どちらかひとりだけで産後直後のワンオペをすることは無理ゲーと感じました。
職種問わず、男女両方の育休が当たり前になることは、社会的にとても意義のあることだと思うのでとても良い波だと考えています。
その他、実際に育休を取って良かったことをメモとして残しておきます!
もちろん家族としての幸福
これは当たり前ではありますが、やはり1日1日表情が豊かになり、成長していく娘の姿を目の当たりにできたのは最高に幸福でした。
1か月で体重約3kg→4,5kgへ。MoM50%増。スタートアップが憧れる成長カーブ。ベンチマーク。生命ってすごい。
会社のメンバーが育休を取りやすくなる
副次的に、ライフイベントや家族の時間には寄り添う会社だ、という姿勢が体現できたことはよかったです。
面接や選考プロセスで聞かれた時も、なんせ代表がとっているので堂々と言える。今後もメンバーの皆にためらいなく取ってもらえると思っています。
なお、メンバーにもアパレル作ってもらったりサプライズお祝いしてもらい、本当にありがたかった。良い循環を作っていきたいです。
権限移譲の自己強制
別に育休にあわせてやってきたわけではないのですが、権限移譲がちゃんとできていないと育休は取れません。
強制的に離れる時間ができて権限移譲が進むこと&実際に自分がいなくてもちゃんと会社が回ること、が確認できたのはとてもよかったです。
(育休中の6月も、当たり前のように各種過去イチは更新されていた…)
優秀なメンバーあってこそなので、この点はメンバーに本当に感謝だなと。
↓CTOのつぶやき
はい、非連続がんばります…。
ド素人に戻れるアンラーニング→成長感
これは人によるはずですが、なんせ私は家事のスタート地点のレベルが低かったのです。
なので、ちゃんと本気でやると、日に日に上達が明確でむちゃくちゃ楽しかった。
(*やっていたこと:炊事洗濯掃除等の家事、長男の送迎や宿題対応、授乳以外のおむつ替え等々のタスク)
↓料理気合入れてた図。知人の起業家家族からは料理群に「プログラミング覚えたてのやつがミラティブ作ろうとしてる感じ」と揶揄されて超笑ったけど上達した…!
代表は、職務柄、どうしても「褒められること」は少ない中で、家事においては下っ端メンバーAからの始動で、伸びしろしかない、と。
集中してやったらやっただけ上達するループ、貢献できている感が跳ね返ってくるループは最高に気持ちよく、自己肯定感が大きく上がりました。
ミラティブ始めたころにSQL覚えて毎日カリカリとクエリ書いてた頃のことを思い出しました。
家事のクリエイティブな組み立てxわかりあい
これが個人的には一番デカくて、今までは家事は「よくわからないのに怒られるもの」でした。
今は自分でちゃんとぜんぶやって、自分の中に一次情報がある。この違いは大きいです。
仕事でもユーザー感覚や工数感覚がないと良いoutputにならないように、家事の今後の分担や計画、どう効率化して仕事と両立するか、を初めてクリエイティブに創っていけた感じがあります。
これは、一度まとまった時間と実際のオペレーション経験がないと難しかっただろうなと思います。
良い一次情報がないと良い仕事できないのは仕事といっしょだなと。。。
あと、地味にとてもとても重要だなと思ったのは「わかりあい」。
例えば、今まで我が家はいわゆる家事代行サービスを使ったことがなく、良妻さんに抵抗が大きいまま今日に至っていました。
私はよく「家事する時間が取れなくて心がすさむくらいならアウトソースする方が合理的じゃん」などとのたまっていた&流れでよくケンカしていたのです。
育休中に一度導入し、今後の活用方針も決まったのですが、これは合理の問題ではなく、「なんもわかってねーくせにすぐ外注とかいうなオメー」という「わかりあおうとする姿勢の欠如の問題」だったと今回認識しました。
相手への配慮や「やってから言え」という感情論が実は大きかったのだな、と。。。
こういう断絶は実は生活の各所にあると思っており、「ちゃんと時間をかけて相手のやっていることを理解できる時間」としての育休が、実は今回いちばん価値があったかなと思っています。
というわけで、ざっと育休取って良かったことを振り返りました。
意思決定を尊重・応援してくれた仲間や投資家(一流の当社VC陣、全員賛成してくれて、本当に恵まれているなと)、ステークホルダーの皆さまありがとうございました。
改めて、「わかりあう願いをつなごう」という当社ミッションの価値を感じた期間でもありました。世の中のさまざまな、まだ届かない願いが少しでもつながっていくよう、引き続きミラティブ社、がんばっていきます。
職種や状況を問わず、家族に向き合うことが尊重される時代になりますよう!
*何か参考になった点がありましたら、フォローやハート、シェアいただけるとはげみになります!
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