筋肉経済

私は現実社会ではそこそこ困らないだけの稼ぎをしてて、将来に向けて貯金もしていたし、あのままでもよかったんじゃないかなと今では思う。
ただ私は知ってしまった。「筋肉経済」この世界を支配しているもう一つの経済の事を・・・
そしてその世界を最終的に制するアルティメット・エターナル・プロテインをめぐる当事者になってしまった。もう戻れない。

「筋肉を使わず銃とは卑怯な!風上にもおけん!」
丸太を脇に、私を左手で抱えあげながらアルベルトは憤慨しながら走っている。
抱えあげながらも私を使って筋トレをしてるもんだから正直頭ががくがくして気持ちが悪い。
「あっちの世界の欲張りが出張ってるんだからしょうがねえだろ」
マリオがいてくれて助かる。
「もうちょっと鍛えねえと俺らのレベルじゃまだ筋肉で弾が弾けねえからな」
前言撤回。
「こっちだ、シャークが言ってたポジションだ」
後ろから怒声と銃音が迫ってくる。
(トレーニングはまだ続く!)

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