旦那は大魔王

「ということで長々お話ししましたが、要はこの隣におわしまする覇王リュクゲン様とあなた様にご婚礼いただきたい、とこのようなお話になりますな」
星編のバルベダと名乗ったちっちゃい真っ黒で皺だらけの老人はふがふがと話を一段落させた。
隣で部下の間藤君と有永さんが好きそうなラスボス?とやらっぽいコスプレをしたリュクゲンとかいう男は時々気を失いかけながら必死で起きていたが、話が終わったので一応威厳を取り戻して深く頷いた。
110番したい。
その衝動を抑えているのは、さっき私自身が放った紫色の光でその男が半死半生になったからだ。
リビングは無事だったけど。二人がいつも話しているゲームに私がなったみたいだった。
ちらっと4年も納骨できてない茶々太郎のお骨と写真を見る。もしかして猫の力で守ってくれたかもしれない。
待って?この現代に?一応理系の端くれとして証明できないものは否定も肯定もしない態度ではいたけれど?
(続く)

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