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もーやん本ログ

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読書感想文
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#毎日note

緩やかに目をとじる

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は秋の読書感想文。『ボクはやっと認知症のことがわかった』について。 「痴呆」→「認知症」と呼び名を変えた経緯など、日本の福祉の歴史を変える転換点の話も興味深かったですが。。。特筆すべきは、著者自身が認知症になった後に書いているということ。 朝は気力ともに充実し、スッキリしているけど、午後から段々と朧気になる様子。 不安から、怒りっぽくなるときのこと。 読みながら、祖母を思い出しました。 ばあちゃんは、小学生の頃に同居していて

江戸の女子図鑑

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は秋の読書感想文として『絵でみる江戸の女子図鑑 (時代小説のお供に)』(善養寺ススム 文・絵)をご紹介! 一言で表すなら「えー!あれってそうだったの?!」 笑 ○どんな本?私、『鬼平犯科帳』とか『みをつくし料理帖』とか『大富豪同心』とか、時代小説も大好き。心躍る主人公の活躍や、人情味あふれるシーン、グッとくる一幕、もろもろ含めてとってもおすすめ。 ただ、普段読まない人にとっては、慣れない言葉や名詞がとっつき辛いのかしら?と思いま

フチの伝えるこころ

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は秋の読書感想文。 アイヌ文化を広く伝えた故・計良智子さんの新聞連載をまとめた『フチの伝えるこころ』をご紹介。 ○どんな本?計良智子さんが「織田ステノ」さんというフチ(おばあちゃん)の元に住み、体験した生活・手仕事をまとめた手記。 右から開くと日本語版で、左から開くと英語版という面白い本。 かなり前の新聞連載を1冊の本にまとめてあります。数多くの人々の情熱が、英語版もあわせて出版するに至ったのだろうな、と窺い知ることができます

父が娘に語る経済の話。

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は秋の読書感想文として『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』について綴ってみます。 一言で表すなら「ロマンチックに語る人間と社会の成り立ち」。 本書の一番の特徴は、元財務大臣のヤニスさんが、娘さんに向けて『資本』とか『資本主義』という言葉を使わずに経済を語っていること。 私の印象に残った節はこちら。 ○食糧の貧しさが侵略のはじまり歴史の中で迫害された人たちのことを、賢くないから犠牲になったのだ

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~』について感想を綴ります。 一言で表すなら「美意識が必要なのはエリートだけじゃない」。 私が気になった点はこちら。 ○『真・善・美』をモノサシとするまず、この本で一番言いたかったのではないか、ということです。それを私なりに噛み砕いて感じたのは次のこと。 ◆生産性や効率のアップで素晴らしいものはできるだろうか?生産性や効率のアップは喫緊の課

本を借りる人だけの楽しみ

皆さんご機嫌よう。買うならkindle派のもーやんです。 図書館で本を借りると、ならではの楽しみがあります。今日は、私のそんな小さな楽しみ方をご紹介。 私は月に10冊以上読むので、紙の本を買うことは滅多にありません。漫画はkindle。ビジネス書もkindle。 でも、学生の時から図書館が大好き。最近ご近所に大きな図書館ができて、狂喜乱舞してます( *´艸`) 今は『卯ノ花さんちのおいしい食卓』や『活版印刷三日月堂』を涙ちょちょぎれながら読む日々。おすすめ。 そうし

瀟洒な本はいつもパイ

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本屋さんで。ふと「お洒落だな。。。」と手に取るとパイ。図書館で、おすすめコーナーのきらびやかな一角に鎮座するパイ。 今回も。「ほぉ~。美術の資料集みたい。ここまでこだわって。粋だなぁ」と手に取ると。 パイ( *´艸`) パイインターナショナルを意識したのは昨年。界隈では有名らしく、画家の友人が私の本を見て「パイって良いよねぇ~」と呟いたのがきっかけなの。 フランス装飾と文様なぜ欧米では囚人服は縞模様なのでしょう? “グロテスク”