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もーやん本ログ

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読書感想文
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2020年11月の記事一覧

緩やかに目をとじる

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は秋の読書感想文。『ボクはやっと認知症のことがわかった』について。 「痴呆」→「認知症」と呼び名を変えた経緯など、日本の福祉の歴史を変える転換点の話も興味深かったですが。。。特筆すべきは、著者自身が認知症になった後に書いているということ。 朝は気力ともに充実し、スッキリしているけど、午後から段々と朧気になる様子。 不安から、怒りっぽくなるときのこと。 読みながら、祖母を思い出しました。 ばあちゃんは、小学生の頃に同居していて

しょっぱい和食

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 前回に続きまして、秋の読書感想文です。今までの常識に一石を投じる衝撃の内容ですが、面白い。・・・参ります! ○ノンカフェインの罠カフェインは生理活性のあるアルカロイド。アルカロイドというと、麻薬や麻酔というイメージ。でも、数千種類あるらしく、そもそもどこにでもあるもの。 カフェイン自体も大量摂取のイメージは良くないけど、アルカロイドという呼び方になった途端、『取り扱い注意』感が増しますな。。。( ゚Д゚) ただ、古くからあるだけあっ

無添加のキケン。食のアンゼン。

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は、秋の読書感想文として『食品添加物はなぜ嫌われるのか: 食品情報を「正しく」読み解くリテラシー』をご紹介。 長くなったので、2部作にします! まず、こちらの記事を読む際のお約束。 私の話を鵜呑みにせずに、疑い、調べてください。 それこそ、この本の核心部分『食品安全はみんなの仕事』に繋がると思うのです。 ○本の概要2020年6月発刊。株式会社化学同人出版。畝山智香子氏著。 無添加、オーガニック至上主義に待ったをかける畝山博

江戸の女子図鑑

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は秋の読書感想文として『絵でみる江戸の女子図鑑 (時代小説のお供に)』(善養寺ススム 文・絵)をご紹介! 一言で表すなら「えー!あれってそうだったの?!」 笑 ○どんな本?私、『鬼平犯科帳』とか『みをつくし料理帖』とか『大富豪同心』とか、時代小説も大好き。心躍る主人公の活躍や、人情味あふれるシーン、グッとくる一幕、もろもろ含めてとってもおすすめ。 ただ、普段読まない人にとっては、慣れない言葉や名詞がとっつき辛いのかしら?と思いま

フチの伝えるこころ

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は秋の読書感想文。 アイヌ文化を広く伝えた故・計良智子さんの新聞連載をまとめた『フチの伝えるこころ』をご紹介。 ○どんな本?計良智子さんが「織田ステノ」さんというフチ(おばあちゃん)の元に住み、体験した生活・手仕事をまとめた手記。 右から開くと日本語版で、左から開くと英語版という面白い本。 かなり前の新聞連載を1冊の本にまとめてあります。数多くの人々の情熱が、英語版もあわせて出版するに至ったのだろうな、と窺い知ることができます

父が娘に語る経済の話。

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は秋の読書感想文として『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』について綴ってみます。 一言で表すなら「ロマンチックに語る人間と社会の成り立ち」。 本書の一番の特徴は、元財務大臣のヤニスさんが、娘さんに向けて『資本』とか『資本主義』という言葉を使わずに経済を語っていること。 私の印象に残った節はこちら。 ○食糧の貧しさが侵略のはじまり歴史の中で迫害された人たちのことを、賢くないから犠牲になったのだ

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~』について感想を綴ります。 一言で表すなら「美意識が必要なのはエリートだけじゃない」。 私が気になった点はこちら。 ○『真・善・美』をモノサシとするまず、この本で一番言いたかったのではないか、ということです。それを私なりに噛み砕いて感じたのは次のこと。 ◆生産性や効率のアップで素晴らしいものはできるだろうか?生産性や効率のアップは喫緊の課